新聞が面白くない理由 (講談社文庫 い 86-1)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (349ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062732857

作品紹介・あらすじ

衰退一途の日本のジャーナリズム。その根本の病巣こそ「記者クラブ」である。広いスペース、税金から支出される通信費、光熱費…。官公庁から便宜供与を受けて他のメディアを締め出すさまは、中世のギルドさながら。果たして彼らに自浄作用はあるのか?健全な民主主義のため既得権を抉った渾身の書。

感想・レビュー・書評

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  • 手に入らなかったので図書館へ。データは古いが、記者クラブ・新聞社の問題点を的確に指摘した良書。
    →文庫購入・PDF化

  • 新聞を読む暇があるなら、本書を読んだほうがいい。
    事例は古いが、現在の新聞も同じようなことをしている。
    特に311直後、原発の30~60キロ圏内から退避し、住民を被曝させたという罪は一生消えないでしょう。

  • わかってはいたが、記者クラブの実態。
    政治との関係、放送網や関連企業と新聞社とのつながり。
    確かに、「新聞が面白くない理由」はこういうことだったのか・・と納得。
    日本の報道が、変わっていくことを望みたい。

  • 捨てページがない良書。
    常日頃、「日本のマスコミって何かおかしいんじゃ?」と疑問を抱いていた身としては、一読して膝を打つ思い。新聞は他業界を批判する前に、自己批判せよ。
    著者自らの緻密・丁寧な取材がほとんどを占めており、内容が非常に濃い・まさに渾身の1冊。値段以上の価値があるので、一読をお薦めしたい。

  • 癒着はどこにもある。

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著者プロフィール

1955年、和歌山県生まれ。ジャーナリスト。2004年、『年金大崩壊』『年金の悲劇』(ともに講談社)により講談社ノンフィクション賞を受賞。同年「文藝春秋」に掲載した「伏魔殿 社会保険庁を解体せよ」で文藝春秋読者賞を受賞。2020年『裁判官も人である 良心と組織の狭間で』(講談社)によって日本エッセイスト・クラブ賞を受賞した。
他の著書に、『われ万死に値す ドキュメント竹下登』『血族の王 松下幸之助とナショナルの世紀』(ともに新潮社)、『新聞が面白くない理由』『ドキュメント パナソニック人事抗争史』(ともに講談社)などがある。

「2021年 『キツネ目 グリコ森永事件全真相』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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