「日能研はこう考える」というタイトルが
20年程前の日能研卒業生として気になったので購入。
個人的には通っていた頃の日能研の雰囲気は嫌いでした。
偏差値が低い人を教師も一緒になってバカにするような
そんな雰囲気がありました。
具体的に言うと私の兄が通っていた学校の名前を挙げて
「こんなんじゃ○○にも落ちるぞ!」と言ってみんなで
笑っているような状態(身内が通っている人がいるとも知らずに)。
そんな日能研のトップがどんな事を語るのか
怖いもの見たさで読んだのですが
意外や意外とても真っ当で建設的な事が書かれていました。
そもそもテーマが2002年の教育指導要領の変更
(いわゆる「ゆとり教育」への変更)についてなので
古過ぎて何とも言えないこともあるのですが
この本では1980年~2000年までの20年間が70年代より
難しい事を勉強しなくなった「ゆとり教育」ということでした。
確かに今息子が小学校に通っていますが私の時とは考えられないくらい
しっかり勉強しているなぁという印象です。
2002年の指導要領の変更から更に現在では変更になっていると思いますが
この変更によって「教育の自由化」が少し進んだのだと思います。
マスコミは「ゆとり教育」で円周率が「およそ3」になること
など瑣末な事をあげつらってキャンペーンを張っていましたが
本当にお門違いで本書のような内容がもっと世間で議論されるべきだったと思いました。
教育問題を考える上でとてもタメになる本でした。