御手洗潔のメロディ (講談社文庫)

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  • 講談社
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レビュー : 81
  • Amazon.co.jp ・本 (408ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062733564

作品紹介・あらすじ

何度も壊されるレストランの便器と、高名な声楽家が捜し求める美女。無関係としか思えない2つの出来事の間に御手洗潔が存在する時、見えない線が光り始める。御手洗の奇人ぶり天才ぶりが際だつ「IgE」のほか、大学時代の危険な事件「ボストン幽霊絵画事件」など、名探偵の過去と現在をつなぐ4つの傑作短編を収録。


御手洗潔の過去・現在 貫き流れる音楽
次々と壊される便器と美女。不可解な事件に隠された真実とは……!?

何度も壊されるレストランの便器と、高名な声楽家が捜し求める美女。無関係としか思えない2つの出来事の間に御手洗潔が存在するとき、見えない線が光り始める。御手洗の奇人ぶり天才ぶりが際だつ「IgE」のほか大学時代の危険な事件「ボストン幽霊絵画事件」などバラエティ豊かな4つの傑作短編を収録。

感想・レビュー・書評

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  • 島田荘司の本は初めて読んだが、御手洗潔の推理は無理難題で天才しか解けない感ありありで、はあそうですかというところ。でもまあ読んでしまう。文章は上手いかも。短編が4つだが、そのうち2つはミステリーではない。御手洗潔に関するこぼれ話という感じで、ちょっと肩透かしかな。

  • 御手洗シリーズの番外編的な作品ナリ。
    ミステリなのと、ミステリでは無いのと、混ざってて、レアな作品だなと。
    軽めの内容なので、読みやすいナリ。

  • 「IgE」と「ボストン幽霊絵画事件」では、御手洗潔の"超人的推理"を味わうことができる。「SIVAD SELIM」と「さらば遠い輝き」はミステリーではなくて、御手洗と石岡に関するエピソード話。

    「IgE」
    有名声楽家のところに現れた謎の美女、彼女の引っ越しをはじめとする謎の行動、レストランSでの度重なる小児用男子便器の盗難、公園の樹木損壊事件など。一見何のつながりもないような事件を結び付けて推理を組み立て、これから起こることを予言する御手洗潔。ここまで飛躍的な推理だと、"超人的推理"と言わざるをえない。
    御手洗は推理の裏付け調査をしているが、その内容が種明かしまで明かされないので、読者には到底推理不可能であり、ただただ、御手洗の"超人的推理"にはひれ伏すしかない。相当の力技だが、ここまできれいにまとめ上げると賞賛に値する。最後に、タイトルの「IgE」の話を持ち出して、文化人類学のテーマに切り込んでいる点も興味深い。

    「SIVAD SELIM」
    外国人身障者のためのコンサートで挨拶をする羽目になった石岡の狼狽ぶりが印象的。自分も上がり症なので、身につまされた。御手洗の来訪者の謎、コンサートの最後の出来事などのサプライズも盛り込まれている。作者の音楽観が垣間見える作品。

    「ボストン幽霊絵画事件」
    御手洗がアメリカ留学中に学生新聞に掲載されていた奇妙な銃撃事件を聞き、飛躍的な推理を紡ぎ出すことで、芸術家失踪事件の真相を暴き出す話。推理の積み重ねによって、意外な事実に突き当たるという点で、「九マイルは遠すぎる」を連想した。銃撃の意図、消防士の証言、被害者の思惑とは裏腹の皮肉な結末など、面白い真相ではあるが、御手洗の推理には無理があると言わざるをえない。

    「さらば遠い輝き」
    ハリウッドのトップ女優のレオナとジャーナリストのハインリッヒのサンタモニカでの印象的な再会を描く中で、御手洗と石岡の過去の関係が示される。愛情の本当の意味、レオナの涙の理由など、考えさせられる内容だった。

  • 牽強付会なミステリを書かせたら右に出る作家はいないと(私の中で)定評のある、島田先生の御手洗シリーズです。


    が。(前置き)


    本シリーズビギナーの方には!!
    自信を持って!!!
    本作はオススメしません!!!!


    本作にはミステリ一編、探偵礼賛記一編、探偵幼少期メモリアル一編、同人短編一編が収められています(一部誇張有)。

    冒頭のIgEこそ島荘節が炸裂していますが、後半三編は正直微妙です。御手洗潔というキャラクタを愛する人には堪らないかもしれませんが、それほどキャラ萌えしてない人にはキツい。
    ドラマ版の2人にはキュンキュンした私ですが、原作でやられるとね………コレジャナイ感あるんですよね………(謎)。


    シリーズを何冊か読んでから本作を読むことをオススメしますが、シリーズのファンでも、
    御手洗×石岡とか別に興味ないし……
    御手洗のイケメンエピとか要らないし………
    な方は読まなくてもいいんじゃないかな〜←

    ◉IgE…何度修理しても破壊されるレストランの便器と、有名な声楽家が恋い焦がれ探し求める美女。一見なんの関連性も見出せない2つの事件を御手洗潔が知った時、ミッシングリンクは繋がった!

    ◉SIVAD SELIM…外国人身障者の為に音楽会を開くという高校生から、ギターの名手と名高い御手洗に出演依頼が来た。少年の志に胸打たれた石岡は、音楽会当日は大切な用事があると渋る御手洗を説得しようと試みるが……。

    ◉ボストン幽霊絵画事件…若き御手洗少年が、渡米時に出会った奇妙な事件。何故、自動車工場の看板のZだけが集中的に撃たれていたのか?

    ◉さらば遠い輝き…番外編。御手洗に想いを寄せるレオナと、彼女そっちのけでラブラブしてるっぽい御手洗&石岡くん(違

  • この四編のうち、一番好きなのはやはり『SIVAD SELIM』です。

    御手洗のギターと老人のトランペットの見事な競演の描写の素晴らしさと、老人の正体が明かされるときの驚きは秀逸です。そして、物語を締める最後の一文が心に染み入りました。

  • 島田壮司やっぱり面白いぃ~!!!
    和製ホームズ&ワトソンだったら御手洗と石岡が一番好きかも。
    しかしSIVAD SELIMの石岡さんはちょっとウザいわね(苦笑)。
    どれもとんでもない繋がり方する事件だった。

  • 「神の暗号だ!」消えた謎の美女と店で頻発する便器盗難事件。奇妙な出来事の想像を絶する接点(「IgE」)。看板に集中した弾痕。ハーヴァード大時代の天才的推理を発掘(「ボストン幽霊絵画事件」)。名探偵の秘めた素顔が深く心を打つ「SIVAD SELIM」「さらば遠い輝き」。御手洗の現在と過去、本格の未来を照射する事件簿。

  • 御手洗潔シリーズの短編です。必ずしもミステリーのみではありません。御手洗潔の人物にフォーカスをあてた感じでしょうか。もっとミステリー色が強い方が好みです。

  • 2012.02.06

  •  たぶん読み終われない。気を持たせすぎてイライラする。御手洗シリーズ人気だと聞いたのだけれど・・。読む順番をまちがったかな。

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著者プロフィール

1948年広島生まれ。武蔵野美術大学卒。『占星術殺人事件』での衝撃的なデビューから現在まで日本ミステリー界の旗手として傑作を多数刊行。同時に新人の発掘にも力を尽くしている。現在その読者は世界に広がる。

「2020年 『改訂完全版 毒を売る女』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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