私が彼を殺した (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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レビュー : 1027
  • Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062733854

作品紹介・あらすじ

婚約中の男性の自宅に突然現れた一人の女性。男に裏切られたことを知った彼女は服毒自殺をはかった。男は自分との関わりを隠そうとする。醜い愛憎の果て、殺人は起こった。容疑者は3人。事件の鍵は女が残した毒入りカプセルの数とその行方。加賀刑事が探りあてた真相に、読者のあなたはどこまで迫れるか。

感想・レビュー・書評

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  • 最後まで犯人を明かさず、読者が犯人を解明する推理小説第二弾。
    ストーリー、構成自体は前作の「どちらかが彼女を殺した」より数段面白かったです。容疑者3名の視点からそれぞれに描かれる彼らの価値観や心情、他者描写、導き出される性格や被害者への憎しみが、読者に犯人を推測する面白味をより強く与えます。動機のリアリティさと、平静を装いながら内面に様々なものを抱える機知に富んだ容疑者たちが魅力です。
    反面、前作と比べると推理内容そのものには惹かれませんでした。「重要」だと明記されていたカプセルの個数と行方は結局犯人を導く決定的なヒントとはならず、全く別のところに付箋が敷かれています。その付箋は、読んだ人間が誰でも頷けるものではないと感じました。
    また、分かりやすく犯人を仕立て上げたのに、結局自分で手を下した意図が私には今ひとつ理解できませんでした。全員の視点から物語を把握している読者だから理解できる、容疑者各々ならば知り得ることのないはずの展開に対する犯人の感情の起伏の仕方にも違和感を感じます。ギクリとすることはあっても、ほっとするようなことは、謎解きの場面ではあり得ないのではと感じました。
    全文が第一人称で語られている限り主張は全て信じなければならないので、感情の動きに矛盾があるの気になってしまいます。

  • 190303.続きが気になり一気に読了。4時間くらい?考察に1時間。
    推理小説ってこういうものなの??ラストまで引っ張りつつ、新展開が怒涛に押し寄せ、美和子の変な感じが出たと思いきや、刑事さん、、そりゃないよっていうラスト。
    袋綴じみたけどあんまり腑に落ちない。
    ネタバレ集も見たけどそれでも腑に落ちない。
    実は美和子の自演で、結婚の一つもせずに兄の元に居続けるのもおかしいと感じたうえで、死んだってさほど問題ない夫を悲劇で無くした上での、兄元へ収まるという話かなーと。事件を契機に、信用を無くしたマネージャーとも縁を切り普通の生活に戻れる。犯人とされるのは、兄以外のどちらでも良いという。
    ただしそこに至るまでのトリックが分からなかった。動機も描かれていないし美和子ではないのだろうが。
    うーん。これはやられた。ハマるわ。

  • 再読。
    やっぱり面白い!
    最後の解説を見ても分からず、ネットの解説を見て納得。

  • 殺された新郎に恨みを持つ者達。一体彼を殺したのは誰なのか。。。
    読者の推理力を試される作品。読んでる途中に感じる違和感がやはり犯人を突き止める鍵でした。

  • 2時間ドラマになりそうなドロドロ系だなと思いつつ読んで、まさか犯人が明かされないとは思ってなかった。自力での推理は放棄してネットの力で犯人を知る。ふーん。そんなことよりなぜ奴と結婚することにしたのがが知りたい。

  • 相変わらず発想が面白く流れが追いやすいので一気読み。
    私は精読せずにストーリーだけを追っていく読み方をしているので、読者に犯人を考えさせるのはもどかしい。鮮やかに探偵に解き明かさせなさい、犯人に動機を語らせなさい、と思ってしまう。(邪道)
    最後にYahoo!知恵袋などのネタバレを探して、「P◯◯」でその行動の瞬間が、「P◯◯」で心情が、と美味しいところだけを追って読んでいくのが楽しい。
    わかってからもう一度最初から読めば、面白いんだろうけども。

  • 前回の(どちらかが...)の失敗を繰り返さないようにと、緊張感を持って読んだつもりだったのに...作品の最終盤で婚約者を殺された美和子が「あたしもう何が何だかわからない。誰が犯人でもいい。とにかく早く答えを教えて」見事に私の気持ちを代弁してくれていました(汗)。というわけで今回もネタバレに頼ることになりました。作品外のところで真相にたどり着く作業の孤独感...集中力が足りないんだろうなあ。

  • やっぱり誰が犯人かわからない。

  • 平成27年11月8日
    容疑者は、3人。加賀刑事がたどり着いた真相は、最後まであかされない。後は、読者の推理にまかせる手法。巻末の推理の手引きを読んでも犯人がわからなかった。面白く、一気に読めた。

  • 誰が彼を殺したのか最後までわからず解説を読んでもう一度読み直して納得!細かいところにも気をつけて読まないといけなかったんですね!
    ただ読んでるだけでは、自分が殺したと全員が思ってるようなニュアンスに捉えられて、どうなの?どうなの?って振り回される感じが面白かった。

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著者プロフィール

東野圭吾(ひがしの けいご)
1958年大阪市生野区生まれ。大阪府立大学工学部電気工学科卒。大学在学中はアーチェリー部主将を務める。1981年に日本電装株式会社(現デンソー)にエンジニアとして入社し、勤務の傍ら推理小説を執筆する。
1985年『放課後』で第31回江戸川乱歩賞を受賞し、小説家としてのキャリアをスタート。2006年『容疑者Xの献身』で第134回直木三十五賞を受賞。2013年『夢幻花』では第26回柴田錬三郎賞を受賞、2014年『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞受賞。現在、直木三十五賞選考委員を務めている。
代表作としてガリレオ・新参者シリーズに加え、映画化された『手紙』『ラプラスの魔女』。ほかにもテレビドラマ・映画化された作品が多い。2018-19年の作品では、『人魚の眠る家』、『マスカレード・ホテル』、『ダイイング・アイ』(2019年3月16日 WOWOW)、玉森裕太、吉岡里帆、染谷将太らの共演作『パラレルワールド・ラブストーリー』(2019年5月31日映画公開)がある。なお、中国で『ナミヤ雑貨店の奇蹟-再生-』が舞台化・映画化され、映画はジャッキー・チェンが西田敏行と同じ雑貨店店主役で出演する。

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