私が彼を殺した (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
3.46
  • (632)
  • (1631)
  • (2557)
  • (361)
  • (60)
本棚登録 : 17874
感想 : 1304
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062733854

作品紹介・あらすじ

婚約中の男性の自宅に突然現れた一人の女性。男に裏切られたことを知った彼女は服毒自殺をはかった。男は自分との関わりを隠そうとする。醜い愛憎の果て、殺人は起こった。容疑者は3人。事件の鍵は女が残した毒入りカプセルの数とその行方。加賀刑事が探りあてた真相に、読者のあなたはどこまで迫れるか。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 東野圭吾 の中では、 まあまあかな?

  • 「どちらかが彼女を殺した」に続き、犯人が明記されない作品。

    中身が毒にすり替えられたカプセル錠が事件のキーとして物語が進んでいくけれど、登場人物のそれぞれに動機があって、状況によっては誰が犯人になっていたのか分からない点が特徴的だった。

    自殺した浪岡の部屋に残されたカプセル錠の残数について、毒の入れ替えに失敗した一錠も含めた数として描かれていた点については最後の最後まで想像できず、結果として最後の場面でも駿河がカプセル錠を手にすることは難しいのではないかと感じていた。(つまり、ゴミ箱に捨てられていたカプセル錠を手にした兄の神林が何らかの方法でカプセル錠の入れ替えをしたのかと考えてしまっていた。

    物語の途中で加賀刑事が駿河家を訪問するシーンがあるけれど、そこにも伏線が張られていたのだと考えると、描かれているもの全てにヒントが潜んでいて小さな表現でも見逃せないなと感じた。

    一人称で語られていく形式は個人的に読みやすかったなと感じる。

  • ううううううーーーーー!!!!!

    犯人!分からず。

    で、解答みたいなの調べて。なんか腑に落ちない、、、、、まぁそういやそうだけどさ。
    でもなんかな。
    もう一つ、グリンとひっくり返り期待しちゃった。
    わたし的は、まさかの妹が殺したが、一番

    きゃーーーーーな感じだと思ったんだけどなぁ。

    ミステリーってさ、うまーくうまーくラストまで繋げてラストギリギリで犯人紹介!うわーっ!ってなるの面白いんだよなぁ。笑

    え!そんな!あーそうだったかーなんていうね。

    これは、せっかくだから、みんな毒飲ませて欲しかったなぁー
    そして、裏をかいて、誰の毒で死んだでしょうか?みたいなミステリーも面白かったのになぁー

    なんて、思って読み終えました。
    勉強するか、犯人見つけるか、
    いや、勉強したほうがいい、
    けど。犯人気になる。
    建築士の勉強が全く進まなくなる一冊ではありました。

    もういいよ!わたしが殺したる!!!!

    って言いたくなっちゃった!!!!!


    #建築士一級
    #勉強中
    #東野圭吾にやられる
    #強化月間2403
    #くっそー
    #気になりすぎた
    #新装版出てます
    #中身は一緒かな?
    #犯人も、一緒かな?
    #わたし、ちょっと納得いかない

  • 「どちらかが~」と同様、読者が犯人を推理する趣向で面白かった。容疑者視点で物語が進むが、皆「自分がやってやったぜ」とドヤ顔している感じで逆に気味が悪かった…被害者があまり同情出来ないタイプの人だったのも影響しているかも( ̄▽ ̄;)

  •  「どちらかが彼女を殺した」に続く加賀恭一郎シリーズ第五弾。今回は容疑者が三人に増えた上に、三人の視点からなり、省略されている部分も推察しなくてはならなかっため、前回より難易度が上がっていた。例によって解決編が明示されず袋とじを読んでなんとなく犯人は分かった(考察サイトで答え合わせをした上で)。個人的にガリレオシリーズがホームズ&ワトソンだとすれば加賀恭一郎シリーズはアガサクリスティ作品だというイメージが浮かんだ。

  • 読了しても、袋とじ解説を読み終えても犯人を特定できませんでした。色々な情報を参考にようやく犯人に辿り着きましたが、再読して理解を深めたいと思います。
    視点を変えながら進むストーリーは理解しやすく、迷子になることはありませんでした。
    難しいですが、面白い。加賀シリーズから抜け出せません。

  • 加賀恭一郎シリーズ5作品目
    5つの中で今のところ1番好きかも…?
    加賀さん登場シーン少ない…けど、しっかり活躍してくれてウレシイ!
    毎回作品スタイルが違って楽しめるのと、やっぱり今回もハッキリとは犯人は教えてくれなかった笑
    次作も期待大です!

  • 終盤、二転三転するストーリーに困惑してたら、お話しが締まってしまって、急いで解説を読んだ。
    難しかったけど、テンポが良くてのめり込んで一気読み

  • 自分で推理する事を前提にした、初めて読むタイプのミステリー小説でした。面白かった。

    自分では解明できなかったので、ネット検索ができる時代でよかった笑

    ただ、推理小説で1番好きなのは、犯人の自白なんですよね。なぜ、どうやって、までを知りたいので、ここで終わるの⁈という衝撃があとを引きます。

    それと美和子の心情はどういうものだったんだろう。本当に穂高を愛する自分を演じていたんでしょうか?じゃあ兄に対する想いはどうだったのか。これも嘘だったのか…真実は分からないままですね。

  •  加賀さん、カッコいいです。怪しい人たちとパズル&心理戦を繰り広げ、最後にビシッと一言決めます。登場は遅く、中盤頃ひょっこりと。練馬警察署に異動されたみたいですね。上司や同僚は登場せず、なんか自由です。
     最後まで読んでも犯人が分からなかったので、ネットで教えてもらいました。前の『どちらかが彼女を殺した』よりパズルっぽいです。
     こうゆうパズルっぽい小説は、エクセルでチャートとか使って書くんでしょうか?逆に、読む方もリバースエンジニアリング的読み方が必要でしょうか?東野さんの小説はスラスラ読めちゃうから、難しいです。
     私が気になったのは、鼻炎カプセルです。こんな商品あるのかなぁ。諸事情から決まったんでしょうね。耳鼻咽喉科に行かないことも含め、こうゆう設定、ということですね。
     とにかく本作は、加賀さんの表情の変化、駆け引きが楽しめた作品でした。

全1304件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1958年、大阪府生まれ。大阪府立大学電気工学科卒業後、生産技術エンジニアとして会社勤めの傍ら、ミステリーを執筆。1985年『放課後』(講談社文庫)で第31回江戸川乱歩賞を受賞、専業作家に。1999年『秘密』(文春文庫)で第52回日本推理作家協会賞、2006年『容疑者χの献身』(文春文庫)で第134回直木賞、第6回本格ミステリ大賞、2012年『ナミヤ雑貨店の奇蹟』(角川書店)で第7回中央公論文芸賞、2013年『夢幻花』(PHP研究所)で第26回柴田錬三郎賞、2014年『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞を受賞。

東野圭吾の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×