地球儀のスライス A SLICE OF TERRESTRIAL GLOBE (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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レビュー : 181
  • Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062733878

作品紹介・あらすじ

「黒窓の会」。西之園萌絵を囲んで開かれるその秘密の勉強会にゲストとして招かれた犀川創平は、古い写真にまつわるミステリィを披露した。屋根飾りと本体が別々になった奇妙な石塔は、何のために作られたのだろうか。S&Mシリーズ二編を含む、趣向を凝らした十作を収録。『まどろみ消去』に続く第二短篇集。

感想・レビュー・書評

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  • 過去の既読本

  • 全部で十篇併録されている。
    シリーズ物の人物が登場するのは、S&Mシリーズから2作、Vシリーズから1作ある。
    本作こそ、森博嗣の真価が出ている作品と云えるだろう。度の作品も、心に残る。
    私が感銘を受けたのは、「素敵な日記」、「片方のピアス」、「河童」の三篇。

  • 前作に比べると、理解しやすい作品が多かった。難解なのも多少あるけれど。やっぱり、シリーズキャラクターが出てくると安心感がある。⌈素敵な日記⌋⌈石塔の屋根飾り⌋⌈気さくなお人形、19歳⌋あたりが好み。

  • 【あらすじ】
    森ミステリィのこれまでとこれから。S&Mシリーズに続くVシリーズ主要人物も登場する傑作短編集! 「黒窓の会」。西之園萌絵を囲んで開かれるその秘密の勉強会にゲストとして招かれた犀川創平は、古い写真にまつわるミステリィを披露した。屋根飾りと本体が別々になった奇妙な石塔は、何のために作られたのだろうか。S&Mシリーズ2編を含む、趣向を凝らした10作を収録。『まどろみ消去』に続く第2短篇集。

    【感想】

  • 短編集です。ある程度S&Mシリーズを読んでおくほうが楽しめるかなと思いました。想像力で結末を補うものやトリックを考える楽しみが味わえるものなど、さまざまな内容が楽しめます。

  • S&M2編、Vシリーズに繋がる話が1編含む全10編の短編集。S&Mはいわゆる日常系のミステリーで、犀川先生、喜多先生、睦子叔母さんが出ているだけで満足なのです。Vは、小鳥遊が主役。なかなか個性的なキャラでこれからシリーズを読むのが楽しみ。それ以外のところでは『小鳥の恩返し』がファンタジーとみせかけておいて、一転な感じが面白かったし、『片方のピアス』もぞわぞわとする面白さがありました。

  • 今までに読んだ森博嗣の短編の中で、1番好きかも!と思えた本作。

    「小鳥の恩返し」や「片方のピアス」の様に結構切ないというか、人間不信になりそうになるラストのものが多く、私の好みにストンって落ちてきた印象。

    S&Mシリーズから「石塔の屋根飾り」「マン島の蒸気鉄道」が書かれているけど、前者での諏訪野の活躍が嬉しい!

    「気さくなお人形、19歳」に“保呂草”って出てきておや?って思った。
    これからVシリーズ読んでいくので、ワクワク♪

    単なる短編としても十分面白かったし、森博嗣のシリーズファンである人にとっては更におまけが付いてくる、この短編のスタンスがとっても好き。

  • 森さん短編集二作目。前回と同じくS&Mシリーズが気になり購入。

    今回もわりかし不思議系が多かったような。そしてやはり恩田臭を感じる私(笑)

    一番はやっぱり犀川先生と萌絵ちゃんが出てくる「石塔の屋根飾り」。いやもう、諏訪野が最高。二段オチもいいし、短編としては申し分ない作品。で、続く「マン島の蒸気鉄道」もフルメンバーなんだけど……こちらはお話的には微妙、かなぁ。本編その後のキャラを楽しむ短編な気がする。

    あとは、「素敵な日記」がよかったなー。ラスト読んでゾクリとした。なるほどな!
    別の意味でゾクリとしたのは「河童」。これ、怖いな。
    「小鳥の恩返し」「片耳のピアス」あたりは森さんらしいなーっていう雰囲気。

    同時進行でVシリーズを読み始めたから楽しみにしていた「気さくなお人形、19歳」は……期待が大きすぎたかなぁって感じ。Vシリーズを読み進めたら変わるかな。

    「僕に似た人」はネタバレ読んでから(わからなかったので)読み返したら「ああ!」ってなった(笑)上手いなー。
    「有限要素魔法」はまぁまぁ好き。私の解釈が正しければ、だけど。
    「僕は秋子に借りがある」は、森さんらしくないお話だなーと個人的に思ったり、たり。

  • ちょっと飽きてきた

  •  森博嗣さんの作品に出会うまでは、叙述トリックが大嫌いだった私ですが、大嫌いだった理由は、本当に面白い叙述トリックを読んだことがなかったからだと分かりました。

     1冊目の短編集『まどろみ消去』とは、また違ったテイスト…ストーリーは記憶に残りにくいが、加速度の緩慢な衝撃が潜在意識の奥に刻まれるような作品が多いと思った。特に巻末の「僕は秋子に借りがある」は、最後に読んだせいもあるかもしれないが、僕の心に鈍い傷を残した。若い男達は一般的に、自分勝手で欲望の対象にならない女性の気持ちを斟酌する能力に欠けている。そして、そのような女性は奥ゆかしく文学的で、要望をストレートに言葉にしない。その魅力が彼の中で開花するのは、彼の知恵と心が成長し彼女と再会する道が断たれた頃なのだ。

     真ん中あたりまで読み進めたところで、おなじみのメンバーが登場した。やっぱり、キャラが頭に入っている人物との再会は嬉しいです。

     大御坊が登場するので、『数奇にして模型』を読んでからにした方が良いかもしれない。

     『地球儀のスライス』に収録されている「気さくなお人形、19歳」で活躍する“れんちゃん、しこさん”は、Vシリーズに登場するキャラクターらしいのですが、昨日、その辺をググっていて、うっかり相関図を視てしまい、Vシリーズの主役である瀬在丸紅子と犀川創平の関係を知ってしまいました…orz

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著者プロフィール

森 博嗣(もり ひろし)
1957年、愛知県生まれ。作家、元研究者。名古屋大学工学部建築学科、同大学大学院修士課程修了を経て、三重大学工学部助手、名古屋大学助教授。名古屋大学で工学博士を取得し、2005年退職。学会で数々の受賞歴がある。
作家として、1996年に『すべてがFになる』で第1回メフィスト賞を受賞し、同作で作家デビュー。S&Mシリーズとして代表作の一つに。『スカイ・クロラ』シリーズは本人も認める代表作で、2008年アニメ映画化された。その他にも非常に多くの著作がある。

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