大江戸生活体験事情 (講談社文庫)

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レビュー : 8
  • Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062733908

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  • 知っているようで知らないコピペの知識と
    体験を咀嚼して全体観とつなげた意識まで
    育て上げた熟した知識の違い
    まず二人が始めたのは
    江戸流の時間と暦を日々の暮らしに持ち込むこと
    そのために太陽と地球の関係から機械時計を作る
    当時は日の直前を《明六つ》と言い
    五つ・四つ・九つの正午となり
    そこから八つ・七つ・と進み
    日の入の直前を《暮六つ》言う
    この先は夜の部となり
    五・四・九・八・七となって明六つになる
    昼間の短い冬の一刻は三分の二となる
    夜の部の一刻はその分長くなる
    暦は自然界から遊離した太陽暦でも
    太陰暦でもあく
    陰陽二本立ての複雑なもので
    暮らしのリズムに合わせられている
    特に漁業や農業に適していた
    その理由は太陰暦を取り入れることで
    月齢と日付がほぼ一致していることと
    1日は新月で暗いし
    右半分が欠けている間は月の前半である
    コレに対して太陽暦のグレゴリオ暦は
    自然のサイクルと繋がることもない
    その代わり都会的な人工の暮らしの範疇では
    部分的合理性を発揮して簡便なシステムとなる
    人工的に囲われた世界では
    過不足なく存在するエレルギーを排除することで
    自律と調和で満たされた個々の心を
    欲望と価値観と妬みに入れ替えてると共に
    人工的エネルギーを量産することで余りを出し
    その權利を所有するために
    競争原理という縄張り環境を作り
    そこに群れる人々を閉じ込めて依存関係で繋ぎ直し
    搾取と支配をしやすくする短期的な損得勘定を編み出した
    これは過去をベースにして未来を取引をし
    その負債を自分の孫達である未来人に置きみあげとする
    一方的なネコババである

  • 歴史や文化を学ぶことが未来を見つめることになるという単純思考は驕りに過ぎぬと知る。正しく理解することが即、正しい生活の実践に繋がらぬとも悟る。

  • 江戸時代の生活を実際に体験してみた2人の感想を述べています。おひとりは33年生まれ男性、もうお一人は52年生まれの女性で、例えば江戸時代の時間(不定時法)や暦(太陰太陽歴)に従った生活、火打石で火を起こす、行灯での生活、などなど。 知識ではなく体験することの重要性とか、便利になるとはどういうことか、など考えさせられます。

  • 書物で江戸の事は知っているけれど、じゃあ実際体験したらどんな感じなの?と、2年もの間旧暦で日を読み、着物を着て行灯で生活をした著者お二人のエッセイである。
    江戸時代の筆が現代で使われている筆と全く作り方が違うという事や、和紙に墨の書物は行灯の明るさでも読む事が出来るなど、実際に体験しないと分からない事が書かれていて大変為になった。
    ただエッセイなので、著者さまの色々な思いも書かれているのが少々息苦しく感じるかもしれない。

  • やや伝統を軽んじる人への皮肉や毒舌が目につく。気持ちはものすごく理解できますしこういう人がいてもいいと思いますが、これだけ調べて書き実践できる方なのだから、エコロジーという概念も情報工作の一種である可能性も考えてほしいとも思いました。文句のつけようがない言葉ほど胡散臭くもなるものですから。
    しかしこの人の書く本は「これこそ読みたかったものだ!」という種類のもので、実際の行燈の仄暗さや旧暦や太陽での時刻の捉え方の等身大の研究結果には感動しました。
    私もいずれ太陽で時刻をはかれるようになりたいものです。

  • すばらしい

  • 単行本だと読まなかったのに、文庫で読んだ本
    石川英輔さんはTVに出てたのですね

  • うわ〜、面倒そう。でも面白そう。

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