- Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062733946
感想・レビュー・書評
-
山口雅也の連作ミステリ小説『垂里冴子のお見合いと推理』を読みました。
ここのところ、国内のミステリ作品が続いています。
-----story-------------
縁談は事件を連れてやってくる――!
垂里家の長女・冴子、当年とって33歳、未婚。
美しく聡明、なおかつ控えめな彼女に縁談が持ち込まれるたびに、起る事件。
冴子は、事件を解決するが、縁談は、流れてしまう……。
見合いはすれども、嫁には行かぬ、数奇な冴子の運命と奇妙な事件たちを名人上手の筆で描き出す、特上の連作ミステリーついに文庫化。
-----------------------
集英社が出版している月刊小説誌『小説すばる』に1995年(平成7年)から1996年(平成8年)に発表された4篇を収録して1996年(平成8年)に刊行された発表された垂里冴子シリーズの第1作です。
■春の章 十三回目の不吉なお見合い
■夏の章 海に消ゆ
■秋の章 空美の改心
■冬の章 冴子の運命
■カーテンコール あとがきに代えて
■文庫版あとがき
■文庫版解説 加納朋子
縁談が持ち込まれる度に事件が発生するという奇妙な宿命の下に生まれた薄幸の名探偵… その名は垂里冴子、、、
垂里家の長女にして33歳、読書好きでいたって優雅、おっとりの和風美人… 華麗なる推理で事件の謎は見事に解決するが、見合いの方は成功しない。
お見合いと推理を見事に結合させた連作集… 「好きな女探偵ベスト10」の2位に選ばれた大人気キャラクターが登場!
縁談が持ち込まれる度に、事件が発生するという奇妙な宿命の下に生まれた薄幸の名探偵・垂里冴子(すいりさえこ)が、奇妙な死体発見、人体消失、不可解な突然死、死を誘う男… という4つの事件を解決、、、
天真爛漫な次女・空美、姉思いの弟・京一、娘を心配する両親の一路(かずのり)と好江、そして、次々と冴子に見合い話を持ってくる「お見合い界の孤高のハンター」こと叔母・人見合子 等の個性的なキャラを絡めて展開する、ほのぼのとしたミステリでした… ユーモアもたっぷりですが、オーソドックスなミステリとしての要素もバランス良く織り込んであって愉しめましたね。
面白かったー 引き続き、続篇を読もうと思います。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
冴子さんがお見合いに出向くと、なんでか事件が起こる。おっとりした冴子さんは、その真実を見抜くことができる?これ、コージーだよね?冴子らぶな弟目線がいいですね。なかなかよかった。続編も出ているので楽しみです。
-
2014.7.5.きっと、本流ではない作品から山口雅也さん初読み。お見合いするたびに事件に巻き込まれる垂里冴子。破天荒な妹空美弟京一三人きょうだいのキャラ設定が面白かった。もちろん事件もそれぞれ、なぜだろうっていう興味が一つ一つ解決できて良かった。解説が加納朋子さんで、それも面白かった。
-
ところどころに時代を感じる…笑
非常にコミカルな作品。 -
裏表紙より:垂里家の長女・冴子、当年とって33歳、未婚。美しく聡明、なおかつ控えめな彼女に縁談が持ち込まれるたびに、起こる事件。冴子は事件を解決するが、縁談は、流れてしまう・・・。見合いはすれども、嫁には行かぬ、数奇な冴子の運命と奇妙な事件たちを名人上手の筆で描き出す、特上の連作ミステリーついに文庫化。
-
「すいり・さえこ」さんが、お見合いのたびに謎を解く短編集。
お察しの通り、さえこさんのご家族も、一ひねり、ミステリに関するお名前で、くすっと笑えます。 -
4-
-
良くも悪くも無難な作品。軽いミステリが読みたいときに。