OUT 上 (講談社文庫 き 32-3)

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  • Amazon.co.jp ・本 (446ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062734479

作品紹介・あらすじ

深夜の弁当工場で働く主婦たちは、それぞれの胸の内に得体の知れない不安と失望を抱えていた。「こんな暮らしから脱け出したい」そう心中で叫ぶ彼女たちの生活を外へと導いたのは、思いもよらぬ事件だった。なぜ彼女たちは、パート仲間が殺した夫の死体をバラバラにして捨てたのか?犯罪小説の到達点。'98年日本推理作家協会賞受賞。

感想・レビュー・書評

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  • 深夜の弁当工場で働くパートの女性たちが引き起こす事件。読んでいながら胸糞悪くなる。なぜかと考えたが登場人物に感情移入してしまうからかも。多くの人が抱え持つ闇にも。後半が気になるところ。

  • 桐野夏生を読むのは「グロテスク」に続き、これで2作目。グロテスクが文句なしの傑作だったので、本作も大きな期待を持って読み始めた。

    果たして、桐野夏生は面白い。

    食品工場の夜勤パートとして働く4人の女性が、夫殺しを隠蔽するために共謀するという話。ジャンルとしてはミステリーかな。

    だけど単なるミステリー小説に留まらないのは、桐野夏生の描写力によるところが大きい。4人の女性はそれぞれに異なる個性と家庭事情を抱えている。それが交互に描かれ、飽きること無く楽しませてくれる。

    各々の家庭に充満する、ドロドロとした不幸の空気感の描き方がなんとも緻密。

    また、歌舞伎町と裏社会のようなパートも登場する。「闇金ウシジマくん」が大好きな自分としては、非常に楽しめたw

    歌舞伎町を根城とする男は、先述の夫殺しの冤罪をかけられてしまう。多くを失った彼は、私的に事件の真相を探ることに…というダークサスペンスの様相を呈する。

    また、食品工場の同僚としてブラジル生まれの日本人が登場する。彼は事件の真相が明るみになってしまうような(文字通り)キーを掴んでしまう。彼の純なパーソナリティの描かれ方も相まって、ハラハラさせる要因として良い味を出している。

    下巻を読むのが今から楽しみ。

    (書評ブログの方も宜しくお願いします)
    https://www.everyday-book-reviews.com/entry/%E7%B7%BB%E5%AF%86%E3%81%AA%E9%99%B0%E6%83%A8%E6%8F%8F%E5%86%99%E3%81%AB%E3%83%89%E3%83%8F%E3%83%9E%E3%83%AA%E3%81%99%E3%82%8B_OUT%E4%B8%8A_%E6%A1%90%E9%87%8E%E5%A4%8F%E7%94%9F

  • TVドラマが放送されてから、後追いで読みました。
    かなり昔なので細かい所は忘れてしまいましたが…
    ラストがドラマと少し違っていましたが、ほぼ同じだったと思います。

    とにかくグロい。
    情景描写がゾワゾワします。
    また反比例して、主人公達のたんたんとした行動にもゾッとします。

    古い作品なのにベスト100に入っているのは、現在再放送をしてるからかな?

    若い田中美佐子や、デビュー間もない伊藤英明、今や親分肌の哀川翔も若いチンピラで出演しています。

  • このアプリの中かな?どこかで紹介されてたので買った一冊。

    バラバラ殺人事件の話だった

    いろんな人の人柄や人物像が細かく書かれているので、登場人物の人なりがわかりやすい。

    4人の主婦のうち1人は旦那に対する恨み
    2人はお金のため
    残る1人がなぜ殺人事件に関わったのかがわからない。

    これまで偶然もあり事がうまく運びすぎている。

    この先どうなるか楽しみになった小説でした。



  • 上下巻の長編ですし、「疾走感がある」とは言えませんが、とても迫力のある作品だと感じます。
    それぞれの登場人物が、自分が置かれている状況に不満や閉塞感を抱いている様子が丁寧に描かれていますし、殺人や死体遺棄の場面には臨場感があり思わず背筋が寒くなります。

    上巻では、主人公たちの工作が上手くいっているように思えますが、犯人と目されて逮捕されていた男が拘留期限切れで拘置所から出てきて新犯人探しを始めたり、雅子に惚れた同僚の行動や、共犯者として引き込んだ邦子の行動が予想できなかったりと不安な点も少なくありません。
    下巻の展開が楽しみです。

  • ずっと読みたかったけど読んでなかった。やっぱり名作だった。
    もともとOUTな人が更にOUTをしてしまう話。最後に出口はあったのだろうか。
    映画もあるので見てみよう。

  • あーめちゃくちゃ面白い。。。これは面白い。
    とにかく先が気になって気になってすぐ読み進めてしまう。。
    詳しい感想は下巻読んでからにしようっ。

  • 全ての要素が、複雑に絡み合って嫌な方向に転がり落ちていく感じ、すごくいい。下巻もさっさと読みます。

  • 深夜の弁当工場で働く4人の女性。
    夜0時出勤。全身をきれいに消毒し、今日も工場のラインに立つ。それぞれの事情を抱え働きにくる女性たちだが、ある日1人の夫を殺しバラバラにしまった。グロ描写が多々あるが、人間の内面を描き出す筆力に圧倒された。続きがとても気になる。。

  • グロい系の殺人事件の小説を探していて、この本をオススメされました。

    死体をバラバラにするところがグロ。

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著者プロフィール

1951年金沢市生まれ。1993年『顔に降りかかる雨』で「江戸川乱歩賞」、98年『OUT』で「日本推理作家協会賞」、99年『柔らかな頬』で「直木賞」、03年『グロテスク』で「泉鏡花文学賞」、04年『残虐記』で「柴田錬三郎賞」、05年『魂萌え!』で「婦人公論文芸賞」、08年『東京島』で「谷崎潤一郎賞」、09年『女神記』で「紫式部文学賞」、10年・11年『ナニカアル』で、「島清恋愛文学賞」「読売文学賞」をW受賞する。15年「紫綬褒章」を受章、21年「早稲田大学坪内逍遥大賞」を受賞。23年『燕は戻ってこない』で、「毎日芸術賞」「吉川英治文学賞」の2賞を受賞する。日本ペンクラブ会長を務める。

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