OUT 上 (講談社文庫 き 32-3)

著者 :
  • 講談社
3.67
  • (422)
  • (692)
  • (878)
  • (83)
  • (21)
本棚登録 : 5218
感想 : 467
  • Amazon.co.jp ・本 (456ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062734479

作品紹介・あらすじ

深夜の弁当工場で働く主婦たちは、それぞれの胸の内に得体の知れない不安と失望を抱えていた。「こんな暮らしから脱け出したい」そう心中で叫ぶ彼女たちの生活を外へと導いたのは、思いもよらぬ事件だった。なぜ彼女たちは、パート仲間が殺した夫の死体をバラバラにして捨てたのか?犯罪小説の到達点。'98年日本推理作家協会賞受賞。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 桐野夏生を読むのは「グロテスク」に続き、これで2作目。グロテスクが文句なしの傑作だったので、本作も大きな期待を持って読み始めた。

    果たして、桐野夏生は面白い。

    食品工場の夜勤パートとして働く4人の女性が、夫殺しを隠蔽するために共謀するという話。ジャンルとしてはミステリーかな。

    だけど単なるミステリー小説に留まらないのは、桐野夏生の描写力によるところが大きい。4人の女性はそれぞれに異なる個性と家庭事情を抱えている。それが交互に描かれ、飽きること無く楽しませてくれる。

    各々の家庭に充満する、ドロドロとした不幸の空気感の描き方がなんとも緻密。

    また、歌舞伎町と裏社会のようなパートも登場する。「闇金ウシジマくん」が大好きな自分としては、非常に楽しめたw

    歌舞伎町を根城とする男は、先述の夫殺しの冤罪をかけられてしまう。多くを失った彼は、私的に事件の真相を探ることに…というダークサスペンスの様相を呈する。

    また、食品工場の同僚としてブラジル生まれの日本人が登場する。彼は事件の真相が明るみになってしまうような(文字通り)キーを掴んでしまう。彼の純なパーソナリティの描かれ方も相まって、ハラハラさせる要因として良い味を出している。

    下巻を読むのが今から楽しみ。

    (書評ブログの方も宜しくお願いします)
    https://www.everyday-book-reviews.com/entry/%E7%B7%BB%E5%AF%86%E3%81%AA%E9%99%B0%E6%83%A8%E6%8F%8F%E5%86%99%E3%81%AB%E3%83%89%E3%83%8F%E3%83%9E%E3%83%AA%E3%81%99%E3%82%8B_OUT%E4%B8%8A_%E6%A1%90%E9%87%8E%E5%A4%8F%E7%94%9F

  • TVドラマが放送されてから、後追いで読みました。
    かなり昔なので細かい所は忘れてしまいましたが…
    ラストがドラマと少し違っていましたが、ほぼ同じだったと思います。

    とにかくグロい。
    情景描写がゾワゾワします。
    また反比例して、主人公達のたんたんとした行動にもゾッとします。

    古い作品なのにベスト100に入っているのは、現在再放送をしてるからかな?

    若い田中美佐子や、デビュー間もない伊藤英明、今や親分肌の哀川翔も若いチンピラで出演しています。

  • このアプリの中かな?どこかで紹介されてたので買った一冊。

    バラバラ殺人事件の話だった

    いろんな人の人柄や人物像が細かく書かれているので、登場人物の人なりがわかりやすい。

    4人の主婦のうち1人は旦那に対する恨み
    2人はお金のため
    残る1人がなぜ殺人事件に関わったのかがわからない。

    これまで偶然もあり事がうまく運びすぎている。

    この先どうなるか楽しみになった小説でした。



  • ずっと読みたかったけど読んでなかった。やっぱり名作だった。
    もともとOUTな人が更にOUTをしてしまう話。最後に出口はあったのだろうか。
    映画もあるので見てみよう。

  • 死体解体するとき気持ち悪くなった、、

  • 上巻を読み終えた時点では
    先が見えない
    下巻も読みたくなる

  • パートで知り合った4人の主婦、その1人が旦那を殺してしまう。一人一人の複雑な事情がありその事件にたずさわってしまう。
    グロテスクな表現もあり好き嫌いが別れるところだが、ホラー好きの自分は大好きだ。早く下を読みたい。


  • 下巻にまとめて

  • 東京の端の食品工場で仲が良い訳でも信頼しあってる訳でもない主婦4人がある犯罪を犯しその罪の意識をどう処理していくのかという話

    まず主婦のキャラクターが際立っています
    こういう人いるいる、とリアリティを深め臨場感となって読者に迫ります

    以前から女性の方が困難に立ち向かう気力はあると思っていましたが確信へと変わりました
    目の前の起こってしまった状況に対する覚悟を決める潔さは説得力があります

    終盤の展開が女性にしか分からないものなのでしょうか、少し想像と違いましたがある意味物語としては有終の美を飾ったと思います

  • 先日読んだ『IN』の、他の方のレビューで好評だった為挑戦。

    おもしょい。

    『IN』とは無関係のようだ。

    いい小説には、ムカつくキャラが必ず登場する。
    そのムカつくキャラをどれだけ愛情持って描ききるか、ということなのだろう。

    ウチも風呂場は広い。
    イケる!

全467件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1951年金沢生まれ。成蹊大学卒。93年『顔に降りかかる雨』で江戸川乱歩賞を受賞。99年『柔らかな頬』で直木賞、2003年『グロテスク』で泉鏡花文学賞、04年『残虐記』で柴田錬三郎賞、05年『魂萌え!』で婦人公論文芸賞、08年『東京島』で谷崎潤一郎賞、09年『女神記』で紫式部文学賞、10年、11年に『ナニカアル』で島清恋愛文学賞と読売文学賞をダブル受賞。1998年に日本推理作家協会賞を受賞した『OUT』は2004年エドガー賞候補となる。15年紫綬褒章を受章。

「2021年 『インドラネット』 で使われていた紹介文から引用しています。」

桐野夏生の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×