- Amazon.co.jp ・本 (456ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062734479
作品紹介・あらすじ
深夜の弁当工場で働く主婦たちは、それぞれの胸の内に得体の知れない不安と失望を抱えていた。「こんな暮らしから脱け出したい」そう心中で叫ぶ彼女たちの生活を外へと導いたのは、思いもよらぬ事件だった。なぜ彼女たちは、パート仲間が殺した夫の死体をバラバラにして捨てたのか?犯罪小説の到達点。'98年日本推理作家協会賞受賞。
感想・レビュー・書評
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桐野夏生を読むのは「グロテスク」に続き、これで2作目。グロテスクが文句なしの傑作だったので、本作も大きな期待を持って読み始めた。
果たして、桐野夏生は面白い。
食品工場の夜勤パートとして働く4人の女性が、夫殺しを隠蔽するために共謀するという話。ジャンルとしてはミステリーかな。
だけど単なるミステリー小説に留まらないのは、桐野夏生の描写力によるところが大きい。4人の女性はそれぞれに異なる個性と家庭事情を抱えている。それが交互に描かれ、飽きること無く楽しませてくれる。
各々の家庭に充満する、ドロドロとした不幸の空気感の描き方がなんとも緻密。
また、歌舞伎町と裏社会のようなパートも登場する。「闇金ウシジマくん」が大好きな自分としては、非常に楽しめたw
歌舞伎町を根城とする男は、先述の夫殺しの冤罪をかけられてしまう。多くを失った彼は、私的に事件の真相を探ることに…というダークサスペンスの様相を呈する。
また、食品工場の同僚としてブラジル生まれの日本人が登場する。彼は事件の真相が明るみになってしまうような(文字通り)キーを掴んでしまう。彼の純なパーソナリティの描かれ方も相まって、ハラハラさせる要因として良い味を出している。
下巻を読むのが今から楽しみ。
(書評ブログの方も宜しくお願いします)
https://www.everyday-book-reviews.com/entry/%E7%B7%BB%E5%AF%86%E3%81%AA%E9%99%B0%E6%83%A8%E6%8F%8F%E5%86%99%E3%81%AB%E3%83%89%E3%83%8F%E3%83%9E%E3%83%AA%E3%81%99%E3%82%8B_OUT%E4%B8%8A_%E6%A1%90%E9%87%8E%E5%A4%8F%E7%94%9F詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
TVドラマが放送されてから、後追いで読みました。
かなり昔なので細かい所は忘れてしまいましたが…
ラストがドラマと少し違っていましたが、ほぼ同じだったと思います。
とにかくグロい。
情景描写がゾワゾワします。
また反比例して、主人公達のたんたんとした行動にもゾッとします。
古い作品なのにベスト100に入っているのは、現在再放送をしてるからかな?
若い田中美佐子や、デビュー間もない伊藤英明、今や親分肌の哀川翔も若いチンピラで出演しています。
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このアプリの中かな?どこかで紹介されてたので買った一冊。
バラバラ殺人事件の話だった
いろんな人の人柄や人物像が細かく書かれているので、登場人物の人なりがわかりやすい。
4人の主婦のうち1人は旦那に対する恨み
2人はお金のため
残る1人がなぜ殺人事件に関わったのかがわからない。
これまで偶然もあり事がうまく運びすぎている。
この先どうなるか楽しみになった小説でした。
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ずっと読みたかったけど読んでなかった。やっぱり名作だった。
もともとOUTな人が更にOUTをしてしまう話。最後に出口はあったのだろうか。
映画もあるので見てみよう。 -
2023.3.20読了
3.5
個人的に1番関わりたくないタイプは、邦子みたいな人。 -
深夜の弁当工場で働く4人の主婦たち‥この中のひとりが夫を殺害し、それを隠蔽するために他3人が遺体をバラバラにして遺棄した‥。設定に現実味は感じられませんが、次の展開が気になって一気読みしました!事件の真相はどんな過程を経て、この4人がどうなるか‥また、4人の家族はとうなるか‥下巻が楽しみです。
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深夜の弁当工場で働く4人の女性。
夜0時出勤。全身をきれいに消毒し、今日も工場のラインに立つ。それぞれの事情を抱え働きにくる女性たちだが、ある日1人の夫を殺しバラバラにしまった。グロ描写が多々あるが、人間の内面を描き出す筆力に圧倒された。続きがとても気になる。。 -
譲れないものとお金
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死体解体するとき気持ち悪くなった、、
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上巻を読み終えた時点では
先が見えない
下巻も読みたくなる
著者プロフィール
桐野夏生の作品





