冬の伽藍 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 327
レビュー : 45
  • Amazon.co.jp ・本 (608ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062734677

感想・レビュー・書評

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  • 悲しいお話。
    小池真理子さんの本は好きだけど、これはあんまり。

  • 「エロいけど泣けるよ。」
    とススメられ、借りて読みました。
    葛藤する心
    狂おしいくらい人を愛する心
    冬の軽井沢の情景…など、
    描写が細かくてさすがだと思った。
    でも…
    正直なところ全然泣けないし、
    感動はしなかったな。
    大先生はエロすぎて気持ち悪いし、
    義彦先生は悲しいくらい裏切られ、
    悠子は粘着すぎる。
    うーん、私はこういうジャンル
    好きになれないなぁ。
    巻末の解説で唯川恵が
    「この美しい結末に、涙することのできる自分が、嬉しかった。大丈夫、私はまだ失ってはいない。」
    と書いているけど…
    私は大丈夫じゃなかったのか。(笑)

  • 唯川恵が解説を書いている。
    「この美しい結末に、涙することのできる自分が嬉しかった。
     大丈夫,私はまだ失ってはいない。大切なものを感じる力をちゃんと持っている。
     私がこの「冬の伽藍」で感じた感動を、今,読者のみなさんと共有していることをとても光栄に思う。」

    うまい。この文章を読んだら,唯川恵の書いたものが読みたくなってしまう。

    作家は、他の作家のよいところを見つけた時に,その作家自身も伸びるのかもしれない。違う方向へ進みながらも、別の方向も良いと思えることに自信が涌くのだろう。

    「冬の伽藍」は第一部は目をつむって、黙々と読み進み,
    第二部の手紙の部分まで辿り着くことが大切。
    第二部の手紙が書きたいがために、第一部があったのだということが分かるかもしれない。
    第三部になると、友人が主人公に変わる。著者に,壮大な構想があったことが分かる。
    文学作品としての出来はいい。読者には、いろいろ必然性を不思議に思う人がいるかもしれない。人を理解するつもりがない人なのではないかと思う。人を自分の都合で判断する人には、本作品の狙いが見えないのだろう。

    文学として成功しているかとい観点では、この本がベストだと思わない。技巧としてはベストかもしれない。

  • これまでに読んだ著者の作品の中で一番胸に響きました。歯がゆくて切なくて、涙する箇所も多かった。ラストが感動のシーンとなって脳裏に焼きついています。

  • 【既読】
    本当に長い、長くて深い愛の話。ラストの描写に号泣しました。
    こんなに胸が締め付けられるのは、2人が出会えた喜びだと思いたい。
    けれど、もう少し出会いが早かったら悠子は…と終わったことを考えてしまう自分が嫌だ。

    自分と正反対で強く、一途に愛に輝く主人公が好きだからこそ小池さんの描く物語を読まずにいられないんだと改めて思いました。

  • 2010.2了
    安っぽいメロドラマみたいと思っていたけど、最後は号泣してしまった。。。

  • 評価は1.

    内容(BOOKデーターベース)
    煉獄の中で、私は天上の果実を口に含んでいた…。夫を事故で失った高森悠子は、薬剤師として勤めることになった軽井沢の診療所で医師・兵藤義彦と出会う。彼もまた、妻の美冬を自殺で亡くしていた。義彦に恋心を抱きながら、好色なその義父・英二郎の誘いを拒みきれない悠子。エロス匂い立つ、長編恋愛小説。

  • 小池真理子作品はほぼ読んでいるが、その中でも一番と言っても過言ではないくらい、大好きな本。何度目かの再読。

    ラスト1ページのためのこの約600ページがある。
    静かで美しく、かつ情熱的な二人。事件はあれど、出会えてよかった。だめだと思いつつ断り切れない、英二郎の魅力が理解できなかったけども、、。

    小池真理子の文章って、軽井沢の街並みに合うわ~~。特に冬。行きたくなった。

  • 最後の1ページの内容を書くために600ページ近くの内容を書いたんだなぁと思えた

    人生の終わりが迫ったときやっと迷いも知性も振り切って素直に純粋になれた心

    摂子いいひと!

    一章だけ読んで寝ようと思ってたのに一気に最後まで読んでしまった。。

  •  個人的には、小池真理子作品№1とみる作品。
     というより、本作のやや仰々しく思える描写が好きなのだ。

     また、魅惑的な男によろめいてしまう女の業も、心の闇も、そしてそれを悔悟し優しさ一杯の男に寄り添おうとする女の性も、これら全部含めた女性の心の動きを、まるで目の前にいるかのごとく表現しきった文章・文体には驚嘆するしかない。
     特に第3章の後半にそれを感じる。

     一方、第2章の書簡体は現代では特異な手法かもしれない。しかし、主人公らが、物理的にも心理的にも遠く離れ、すれ違う様子を表すのに相応しい
     全くもって、心憎いばかりの構成である。

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