- Amazon.co.jp ・本 (608ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062734677
作品紹介・あらすじ
煉獄の中で、私は天上の果実を口に含んでいた……。夫を事故で失った高森悠子は、薬剤師として勤めることになった軽井沢の診療所で医師・兵藤義彦と出会う。彼もまた、妻の美冬を自殺で亡くしていた。義彦に恋心を抱きながら、好色なその義父・英二郎の誘いを拒みきれない悠子。エロス匂い立つ、長編恋愛小説。
純潔と淫蕩(いんとう)の狭間 男と女が辿る愛の軌跡
煉獄の中で、私は天上の果実を口に含んでいた……。
夫を事故で失った高森悠子は、薬剤師として勤めることになった軽井沢の診療所で医師・兵藤義彦と出会う。彼もまた、妻の美冬を自殺で亡くしていた。義彦に恋心を抱きながら、好色なその義父・英二郎の誘いを拒みきれない悠子。
エロス匂い立つ、長編恋愛小説。
感想・レビュー・書評
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開始50ページで心掴まされました。そこからはずっと充足感に浸れました。久しぶりに読んでよかったと思える本に出会いました。読後の寂寥感が最高でした。
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初めて小池真理子さんの小説を読んだけれど
情景描写が細かくすぐに引き込まれていった。
まるで軽井沢の銀世界にいるようで
私が悠子でも全く同じ道を辿る気さえした。。。
所々切なくて胸が締め付けられるような場面があり
最後は悠子を思う摂子の友情に涙。 -
ラストの描写はすばらしい。
暗い中に美しさがある小説。 -
悲しいお話。
小池真理子さんの本は好きだけど、これはあんまり。 -
「エロいけど泣けるよ。」
とススメられ、借りて読みました。
葛藤する心
狂おしいくらい人を愛する心
冬の軽井沢の情景…など、
描写が細かくてさすがだと思った。
でも…
正直なところ全然泣けないし、
感動はしなかったな。
大先生はエロすぎて気持ち悪いし、
義彦先生は悲しいくらい裏切られ、
悠子は粘着すぎる。
うーん、私はこういうジャンル
好きになれないなぁ。
巻末の解説で唯川恵が
「この美しい結末に、涙することのできる自分が、嬉しかった。大丈夫、私はまだ失ってはいない。」
と書いているけど…
私は大丈夫じゃなかったのか。(笑) -
【既読】
本当に長い、長くて深い愛の話。ラストの描写に号泣しました。
こんなに胸が締め付けられるのは、2人が出会えた喜びだと思いたい。
けれど、もう少し出会いが早かったら悠子は…と終わったことを考えてしまう自分が嫌だ。
自分と正反対で強く、一途に愛に輝く主人公が好きだからこそ小池さんの描く物語を読まずにいられないんだと改めて思いました。 -
2010.2了
安っぽいメロドラマみたいと思っていたけど、最後は号泣してしまった。。。