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本 ・本 (632ページ) / ISBN・EAN: 9784062734851
感想・レビュー・書評
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長い話ですが読みやすかったです。どういうこと?と思うと、次に別の文体でその説明らしきことが書いてあるので、もやもやをたくさん溜め込まずに読めたからかなと思います。
終わりに向かうにつれて意外なことが起こりまくり、気になることが残るラストではありましたが、すっかり騙されておもしろかったです。
折原一さんは初めてです。叙述トリックに騙されたい派なので、また読もうと思います。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
小松原淳の伝記を書き始めた、島崎。
小説家を目指していたという話を聞き、小松原淳を身近に感じていく島崎。
しかし取材を進めれば進めるほど、危険は迫ってくる!?
小松原淳は生きているのか?ユキは敵か味方か?島崎はどうなるのか?
“異人たち”の正体には気づいていたし、“尾崎愛”の正体もわかったけど、とにかく先が気になるすごい小説でした。
騙された感では「螺旋癇」の方が上だったけど、面白さでは「異人たちの館」の方が上だと思う。 -
読み終わった後の、なんと言えない物悲しさは何なのだろう?
あっと驚くようなトリックがある訳でもなく、殺人事件が幾度か起こるが惨たらしい状況でも無い。
ただ、主要な登場人物たちの悲しい生き方が否応なしに響いてきた。
俗に言うミステリー小説を期待されると、肩透かしを食らうかもしれないが、ある意味、文芸作品として読むと秀作では無いだろうか?
かなり難しい脚本になるとは思うが映画にすると異彩を放つような気がしてならない。 -
トリックとしてはきちんとネタが説明されてわかるのはありがたい。
内容としてはそういうことだったのか!という気持ちと共に、その月結末に向けて帳じり合わせをしている感じは否めなかった。 -
2018年本屋大賞発掘部門「超発掘本!」
樹海で見つかった白骨死体。近くに落ちていた免許証から、失踪した小松原淳と推定された。それでも、淳の母は息子の帰還を信じて、売れない作家志望の島崎に息子の伝記の執筆を依頼する。
幼少期までさかのぼって調査を進める中で、淳の周りで数々の不穏な事件が起きていることが明らかに。更に、過去の出来事だけでなく、現在もちらつく謎の男の存在・・・
インタビュー、新聞記事、小説、モノローグ・・・と、異なる文体で構成される600ページもの長編ながら、結して冗長な感じはなく、謎が謎を呼ぶ展開で一気に読んでしまいました。 -
行方不明になった息子の伝記をゴーストライターとして書いてくれと言われた主人公。彼の半生を追っていくうちに何やら見えない糸にからめとられるように巻き込まれていきます。折原作品ですから、あることが仕掛けられているのはわかっています。でも身構えて読んでいたのに全くわからなかったです。そこか!だからか!と納得するのがそりゃあもう気持ちよいほど。そしてそのまま気を抜いてもいけないのです。内容を覚えているうちに絶対もう一度読み返して楽しみたいです。
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