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Amazon.co.jp ・本 (384ページ) / ISBN・EAN: 9784062734912
作品紹介・あらすじ
全面改稿!!
第109回直木賞受賞作
警察小説の金字塔
21世紀、33歳の新生・合田雄一郎、登場
「俺は今日からマークスだ! マークス!いい名前だろう!」――
精神に〈暗い山〉を抱える殺人者マークス。南アルプスで播かれた犯罪の種子は16年後発芽し、東京で連続殺人事件として開花した。被害者たちにつながりはあるのか?
姿なき殺人犯を警視庁捜査第1課第7係の合田雄一郎刑事が追う。直木賞受賞作品。
合田雄一郎は音一つなく立ち上がった。
33歳6ヵ月。
いったん仕事に入ると、警察官僚職務執行法が服を着て歩いているような規律と忍耐の塊になる。
長期研修で所轄署と本庁を行ったり来たりしながら捜査畑10年。
捜査1課230名の中でもっとも口数と雑音が少なく、もっとも硬い目線を持った日陰の石の一つだった。――(本文より)
みんなの感想まとめ
緊迫した連続殺人事件を背景に、警視庁捜査第一課の合田雄一郎刑事が真相を追う物語が展開されます。登場人物が多く、各キャラクターの関係性を把握するのが難しい一方で、物語は巧妙に組み立てられ、過去の事件と現...
感想・レビュー・書評
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登場人物が多く、把握が大変。
猟奇的な少年・青年は結局のところ多重人格者として裁かれないで終わるのか?展開が読めない。
後半に続く。 -
下巻に感想を。
警官がたくさん出てくるので、演出家然として俳優さんを勝手にあてがって読み進めた。 -
直木賞受賞作品。
東京で発生した連続殺人事件。この事件を警視庁捜査第一課七係の合田刑事が事件を追う。
過去北岳で発生した殺人事件と、現在の殺人事件が交錯していく。
関連していない数々の場面が、だんだんと鮮明になっていく。息を飲む展開。 -
重厚な警察小説。
文章の端々までに緊張感が漲っている。それが息詰る物語の展開とリアルさを創り出している。様々な伏線が絡み合う物語の構成はさすが。
丹念な人物描写と心理描写。警察内部での政治的駆け引き。殺人事件の背後に蠢くエスタブリッシュメントの不気味さ。
ただ、結末に納得がいかない。犯人の動機をしっかり描いて欲しい。
その点が惜しい。 -
最初は少し読みにくかったが途中からどんどん引き込まれる
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書棚整理の途中に見つけ、一気に読みました。
おかげで片づけは中途半端のまま。
さて、なぜこれほどのめりこんだかというと、
昭和の終わりから平成の初めにかけての
懐かしいにおいに引き寄せられたからです。
まだ携帯電話も防犯カメラも一般化していない時代。
公衆電話にテレフォンカードを差し込み、
大きく膨らんだ手帳を開いてメモを取り、
コンビニからファクスを送る。
あと、張り込み中に一杯ひっかけたりもして。
刑事のアナログ的泥臭さがものすごくかっこいいんです。
地を這う人間たちの息遣いが重苦しくなりました。
若い人たちにとっては古典的な感覚かもしれないけれど、
合田と同年代の私にとってはつい昨日見た夢のよう。
警察側の精緻で冷徹な感じを受ける描写とは対照的に、
「若い男」の目から見た世界は、きわめて感覚的です。
この正反対の二者が対峙する時がいつになるのか、
読者は今か今かと待ち望んでいるのですが…
帯には「警察小説の金字塔 全面改稿」とあります。
ならば改稿前の物語とはかなり違っているのでしょうか。
ぜひ前の物語も読んでみたいものです。 -
マークスの山(講談社文庫)
著作者:高村薫
発行者:講談社
タイムライン
http://booklog.jp/timeline/users/collabo39698
facecollabo home Booklog
https://facecollabo.jimdofree.com/
著作者の代表作にして、大ベストセラー。 -
直木賞受賞作、非常に重厚で密度の高い作品でした。一気読みしたいのになかなか進まず
内容と相まって息苦しさ焦燥感が半端ない。真綿でじわじわ首を締められるかのようです。
個人的には後半の林原との対峙がいまいち。ペコ刑事の(名前が一緒でひっそり笑った)
どす黒い面を期待していたし『彼』がどうなったか、そっちの方が気になって…長いわ、と。
ラストはもう「早く、間に合って、間に合って!」それしか出てきませんでした( ノД`)゚。 -
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マークスはかわいそうだ。悲しい。
高村さんの小説で一番好き。
北岳のエピソードにじんとくる。富士山と昇る朝日を見たかったんだ。その後の状況も病気もどうにもならなかったとしても、よい状態の時に見せてあげたかった。
文庫でしか読んだことがない。ハードカバーと読み比べたいと思いながら、うかうかしてるうちにハードカバーは図書館でも見かけなくなった。 -
マークスの山に取り憑かれた哀しい少年。
かって、何が起こったのか…
初期の代表作の1つ。
刑事物として、迫力があります。 -
まだ上巻なのですが、散らばっていた点が線になりそうなところで終わっています。
南アルプスで奇妙な殺人事件が起きるも、その時の犯人はすぐに逮捕され。
その後、精神的に障害がある若者?が出てきて、その若者の目線と、東京で殺人事件が起き、その事件を追う刑事の目線から物語は進んでいきます。
最初の南アルプスの事件との関係が見えてきたような?まだ何かあるような?
続きは下巻へ。(場面描写などが細かく、読みずらい部分もありましたが……) -
文章が長すぎて読みづらい
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本の購入単価を下げるため、時には昔の作品も読んでみようかと。
中古本屋で上下揃っていたのが講談社のものしかなくて、相当古い2003年版になったが、まあいいか。
冒頭、無理心中で生き残った子ども、飯場での殺人事件、精神病棟と思しき場所での出来事、土砂崩れ現場での白骨死体の発見などがびっしりと描かれ、“播種”という章題に相応しく、話の種が色々と蒔かれる。
何も知らなかったら山梨県警の佐野が主人公とも思えるところ、80頁を過ぎてようやく合田雄一郎が登場するが、そこからの展開もじっくりと、最初の事件が起きても、警察の中での組織の軋轢や人の確執が複雑に絡み合い、合田らが追っているのは殺人犯である筈なのに、本当の悪はどこにあるのか、相手にしているのは得体の知れないお上の澱か横やりかといった様相。
サクサクとは程遠く、頭の整理が大変で正直ちょっと疲れるが、行きつ戻りつしながら読み進む。
さてさて、これからどう転んでいくのか…、下巻へと続く。(★は全部読んでから) -
南アルプスの山奥で起きた殺人事件から物語が始まるが、早々に舞台は約10年後の東京に移る。そこで連続殺人事件が起き、主人公はそれを追う刑事課の刑事。ただ読者には早くから、その犯人が、精神的に病んだ人物なのだろうということはわかっている。それをどのように追い詰めて行くか、刑事の様子の描写が細かい、警察小説のような雰囲気。
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とにかく魅力が多すぎてどこから書いていいやら。著者の直木賞受賞作にして刑事合田雄一郎シリーズ第一弾。
精神に「暗い山」を抱える殺人者マークス。昭和51年に南アルプスで播かれた犯罪の種子は16年後の平成4年に発芽し、東京で連続殺人事件として開花した。目黒で頭部に穴をあけられ殺害された元暴力団員・畠山宏と王子で同様の手口で殺された検事・松井浩司。被害者たちにつながりはあるのか?姿なき殺人犯を警視庁捜査第一課七係の合田雄一郎刑事が追う。
圧倒的な迫力で終始鷲掴みにされる。この重厚感は他の作家では味わったことがない。人物の造形が巧みで、どんな脇役でも描写が緻密で手抜きが一切ない。それが作品に奥深さを与えている。
合田刑事の煩悶は、読者のそれとなり、怒濤の勢いのまま下巻へ。 -
直木賞受賞作品
しかし、読みにくい。そして個人的な評価はいまいち(笑)
上巻では南アルプスで起きた事件から描かれ、さまざまな事件が発生。
これが、どんな風に繋がっていくのか分からず、淡々と読み進めてしまいます。
それだけでも読み進めるのが辛い。
さらには、ストーリ展開がのろくて、イライラします(笑)
さらにさらに、捜査にあたっての警察内部の権力闘争(捜査権争い)はちょっとうんざり。
そして、これがあちこちで長く描写されていて、いいかげんいやになります。
さらにさらにさらに、刑事通しの愛称がかなりいまいち。(っていうかなんか気持ち悪い)
で、その愛称でキャラが立っているわけでもない!
そして、犯人マークスは精神障害者で、その異常性がまたまた理解できません。
マークスの意味は??
マークスが狙っていると思われる暁成大学OBの蛍雪山岳会との関係は?
結局、山で何が起きたのか?
そんな展開です。
いずれにしても、上巻はかなりいまいちの評価です。 -
20年ぶりに再読。最初に読んだときは警察官同士の確執のすさまじさが、事件そのものよりも印象に残ったものだったが、それは変わらなかった。作者の問題意識の中に、政治的な圧力によりわれわれが真相に届かないというもどかしさというよりも怒りというのがあるが、それを刑事たちの心情にたくして、その重層さを同量の活字で表現しようとする高村節が心地よい。疲れるけど(笑。
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