- Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062734929
感想・レビュー・書評
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感想は上巻を参照
ただ上下巻の長さを全く感じないミステリー -
「その“声”の主の名前は“マークス”と言うんだ」
殺人鬼と殺人鬼を大切に思う女性
殺人鬼と追われる者たち
殺人鬼と警察
ひとりの男性が「マークス」のより殺人鬼と化して
様々な過去をあらわにしていく。
自分の中に、もうひとりの別の人がいたら・・・?
その声が自分を支配していったら・・・?
白黒はっきりしない「グレー」な
人間の精神面と社会について殺人鬼を通して
語られているように感じます。
そして、殺人鬼に関わるひとりの女性。
この女性がいるからこそ
この殺人鬼がただの殺人鬼でなくなるとも感じました。
直木賞作品以上のおもしろさだと思います!
一度は手にとって読むべき作品だと思います。 -
高村薫は、異質な女性作家に思う。
膨大な情報量を理路整然と配し、
不必要な叙情的表現はなく、
一定の距離があるからこそ、
全体が見えて、
かつかなり個人の深奥へと踏み込める。
特に、本作品は。 -
最後の描写に、胸打たれました。
この作品で、高村薫氏の作品を読むようになりました。 -
上に記入済。警察小説おススメの本!!