マークスの山(下) (講談社文庫)

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  • 講談社
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本棚登録 : 2622
レビュー : 239
  • Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062734929

感想・レビュー・書評

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  • 手前にもその向こうにも何もない。天空に浮かぶ富士山一つの姿を、水沢は今、見ていた。

  • (上)に続き、この本読まずして……

  •  以前読んだのはハードカバー版。15年以上・・いや、20年近く昔のことである。
     今回は文庫版。当時と、物語から受ける印象は大分変わっていた。
     自分が社会人になり、(警察じゃないけど)大きな組織の中の一員となって、合田の気持ちがより分るようになった。
     色々なことを腹に飲み込んで生きて行くしかない人生を、より近しさをもって読むことができた。
     そして、吾妻のペコさんがカッコいいと思えるようになったのは、やはり年齢と経験のせいなのかしらん。
     
     
     水沢の人生を思うと本気で泣いてしまいそうになる。

  • サスペンスというよりも生きる事の苦しさを感じる。

  • 今日橋下徹のtwitterでコケおろされた高村薫氏の小説。
    皆さんのレビューにも書いてあります通り登場人物の多さで少し読みにくい。
    マークスにとっての山、水沢裕之の山、合田の山、それぞれの山に対する概念を考えさせられる。

    マークスの連中は育った環境や悩み事が違うが山という際どい関係性について繋がっている。社会的成功者になったが罪を起こす場所も山というのは蓋然性でいはなく必然性であったのではないか?

    水沢裕之の山は精神的支柱で超越的な物でやはり死すべき場所も山であるのは必然性。

    合田の山は超えるべき物、そこに山があるから登るんだ、という言葉がピッタリの人物。

  • 作者の社会への諦念とあがきのようなものがかいま見れて、迫力のある作品でした。しかし解説者の解説文はいらない。
    マークスと山は、非社会、非合理性の象徴。しかしその社会から隔離された水沢マークスさえ、名を名乗るたびに社会の干渉を余儀なくされるのだと言うこと。水沢の二面性は社会と私生活の隔絶の象徴。頂上に登れなかったマークスはまた途中で奪い取られたのね。
    ところでハードカバーのときの表紙は、山とそれに手を伸ばす人の手じゃなかった?そっちのが好きだなあ。山の頂上には誰も登れていないのか…。

  • あっと言う間に読めた。
    が、名前が多すぎた^^;

  • 何だか不思議な小説でした。

    他の方のレビューでも多く見られますが、読み終わったあと、疲れます(笑

    273ページあたりからの刑事と林原のやりとりは面白かった。

  • どこに連れていかれるのだろうか・・・と思いながらがんばってついていった、という感じの読書になりました。理解できない人間描写も多々。この小説をじっくり楽しむには人生経験足りないな、という印象。しかし、そんな私にとっても私なりの理解の範囲でも面白かったです。また将来読みたい。

  • 高村薫の代表作。高村作品の中ではかなり読みやすい作品なんだと思います

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著者プロフィール

高村 薫(たかむら かおる)
1953年大阪市東住吉区生まれ、現在大阪府吹田市在住。国際基督教大学教養学部人文学科(フランス文学専攻)卒業。外資系商社の勤務を経て、作家活動に入る。
1990年『黄金を抱いて翔べ』で日本推理サスペンス大賞、1993年『マークスの山』で直木三十五賞、1998年『レディ・ジョーカー』で毎日出版文化賞、2016年刊行の『土の記』では大佛次郎賞、野間文芸賞、毎日芸術賞をそれぞれ受賞し、新たな代表作となった。
『レディ・ジョーカー』を境として、重厚な社会派ミステリーから純文学に転向。織田作之助賞選考委員を務める。

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