- Amazon.co.jp ・本 (560ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062734936
感想・レビュー・書評
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そういう展開にならなくてはいけないのは、わかっているけれど、なんだかな・・・、と。
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p.515
「守るべき国の形も見えず、いまだ共通した歴史認識さえ持ちえず、責任回避の論法だけが人を動かす。国家としての顔を持たない国にあって、国防の楯とは笑止。我らは亡国の楯(イージス)。偽りの平和に侵された民に、真実を告げる者。」 -
ノンフィクションだと言われても納得してしまうくらい説得力のあるストーリー展開で、下巻よラストが本当に気持ちよい!大藪春彦賞、日本冒険小説協会大賞、日本推理作家協会賞のトリプル受賞作
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学生のときに読みました。
いまでも最も好きな本のひとつです。 -
大藪晴彦賞、日本冒険小説協会大賞、日本推理作家協会賞をトリプル受賞した大作。かなり期待して本を手に取った。
良くここまで考え付いたものだというのが率直な感想で、フィクションでありながら詳細な描写にリアリティがある。登場人物はほとんどが男性で、かなり骨太な人格が多い。組織対組織の関係や、登場人物が多いので、誰がどの組織の人間かが個人的には分かりづらかった。
戦闘シーンは長すぎて途中やや中だるみしたので、飛ばし呼んだ。ごつい小説なので、男のロマンは十分に刺激すると思うが、人物も多く、細かく追うのが面倒になる読者もいるだろう。
プロローグも引き込まれるし、なにより、終章が清清しく素晴らしかった。万人に勧められるわけではないが、自分は読んでよかったと思う。 -
国家に対して反旗を翻した海上自衛隊幹部らによって占拠された護衛艦<いそかぜ>。
搭載されたミサイルすべての照準は東京首都圏内に向けられた。
首都を人質にされながら、なす術もなく立ちすくむ政府に彼らが突きつけた要求とは?
国家によって息子を謀殺された自衛官、祖国に絶望した工作員、自らの手で父を殺した少年…。
紺碧の洋上で、業深く、行き場のない男たちの魂が交差する。 -
冒頭は少々鈍重の感もあり。でも、走り出したら止まらない止まれない。
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最新鋭のイージス艦が謀反を起こしたらどうなるかという話。
面白かった。
腑抜けた日本人と死線をくぐってきた北朝鮮人の対比の中で、戦争にヒューマニズムとか武士の情けを持ち込もうとする日本人に対し、殺し合いでしかないから負けたほうがバカなんだよって非情に徹する朝鮮人が出てくる。
どうなんだろうなぁこれは。
どっちが正しいって、常識的に考えて後者が正しいよね。
武士道とか島国の中でしか通用しない非常識なんだろうけど。
作品全体を通してそれを肯定してるし、共感してしまうよなぁ。
憲法9条が未だにそのままなのも、偶然にもそういう所に共鳴しちゃってるからなのかもね。