亡国のイージス 下(講談社文庫)

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レビュー : 268
  • Amazon.co.jp ・本 (576ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062734943

感想・レビュー・書評

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  • 福井晴敏さん「亡国のイージス」下巻、読了。反乱抑止の隠密作戦「アドミラルティ」を経て、ついに東京を射程範囲に捉えた「いそかぜ」と日本政府の攻防が描かれる。非常事態に責任逃れと利権を守ろうとする政府の面々。混乱の最中、自らの誇りと信念を守るため、運命の男たちが立ち上がる。。下巻は「いそかぜ」内部の攻防をハラハラしながら読み、男性心をくすぐるマニアックな用語も雰囲気を高めてくれました。読んで面白いだけではなく「日本人としてどうあるべきか」「耐え難いほどの出来事への対処」など、考えさせられる内容も含まれてます。なかなかのボリュームですが次々に起こる出来事に引き込まれ一気読み。ラストも納得の展開でとても満足。戦闘ものは苦手という人にもオススメしたい一冊♪

  • 上巻の途中から一気に進んだ物語は、
    下巻もすごい勢いで進みます。
    ただ展開の速さで暗いという印象はないのだけど、
    なかなか重く、リアルを想像するとかなり凄惨です。

    登場人物それぞれのキャラクターがしっかりしてて、
    それが魅力的ではあるのですが、
    少し格好良すぎな感じがしないこともないかな・・・。

    最後の最後まで目が話せない展開が続き、
    上下巻通して本当に読み応えがあります。
    最後はまぁこうしないと仕方ないかって
    終り方でしたが、まぁ悪くはないでしょう。

    悪くはないでしょうと言いながら、
    最後のページはむしろ好きだったりしてね(笑)

    がっつり読みたい人向けです。
    挫折する人もいるかもなーって感じの本ですが、
    私は読んでよかった。
    おもしろかったです♪

  • 後半も期待通りの面白さ。次から次へと事件が起こり、一気に読み進めてしまう。本当に上質のエンターテインメントだった。

  • 「現在、本艦の全ミサイルの照準は東京首都圏内に設定されている。その弾頭は通常に非ず」ついに始まった戦後日本最大の悪夢。戦争を忘れた国家がなす術もなく立ちつくす時、運命の男たちが立ち上がる。自らの誇りと信念を守るためにー。

  • 守るべき国の形とは、個人の幸せの延長線上にある具体的でそれぞれの心の中にあるものなのですね。人によって守るべき国の形は違う。国体とは、抽象的な議論、自分の外側にあるではなく、自分の生き様、「生き甲斐」の中にある。と、この本を読んで痛切に思いました。
    素晴らしい本です。
    「ありがとう、お父さん。あなたは、子が誇れる父でした」ああそうか、この言葉が聞きたかったのか。。
    この場面が良かったなー。

  • ヨンファに荷担する宮津らによって、自衛隊指揮下を離れた護衛艦いそかぜ。
    艦内に戻った仙石は、とらえられた如月を助け出し、いそかぜ奪還に奮闘する。

  • 上巻の途中から爆発的に加速度を増した物語は、下巻に入って落ち着くどころか更に勢いを増し、読者は興奮と感動の坩堝に叩き落とされる。
    もうすぐ刊行から二十年になるというのに全く古さを感じさせない=それだけ日本を取り巻く情勢が今も緊迫しているからだろうけど、登場人物を魅力的に描き切っているのが何よりも大きい。行、仙台、そして宮津の生き様には、いつの時代にも通用する普遍的な熱さがある。
    そして、多くのものを失いながら辿り着いたラストの一行…この一行を読むためにここまで読み進めてきたんだと、心からそう思える。幸福な読書体験がここにあります。

  • 暗い生い立ちから始まる行の生きざま。国の上層部の思惑と各官庁に付随する諜報機関たちの関係、そこにしか生き甲斐のない艦船乗り、その外側であの国が複雑に絡み合う。そんな世界観をよく造りだせたなと。これは映画にするのは難しい。
    しかし、ここまで痛められても人間というのは行動できるものなのか。どんでん返しの連続が、いつまでも飽きさせないスピード感を感じさせる。

  • 最高。

    福井作品の読了は3作目だが……、

    それらの中で最も緊迫感を味わい、
    感動を得られ、
    また、分かりやすいラストに安堵できた。上質なエンタテイメント。


    筆者が前作以前に描いた事件を下敷きに作られた世界観による物語だというのはまあ、既読者なら一目瞭然なのだろうが……後半に登場したヘリパイロットの姓“平”って・・・?

    要確認(笑)。

    ★5つ、10ポイント。
    2014.07.15.了。


    「そういえば、映画化されてたな」と、映画版のレビューも覗いてみたところ、軒並み低評価(苦笑)。
    ……キャストから入ったり、話題作だからと見たりした人のはそうでもないのに対し、やはり、原作を知ってる人の評価が低い。

    まあ、そうだろうな。中盤以降の人間模様も緊迫感も、冒頭の各キャラの掘り下げや前半部の“護衛艦勤務の日常”が反映されてこそ生きてくるのだから……そこまで描いたら到底、映画一本の尺で収まるはずが無い。

    監督・スタッフが、その点をどう料理して、“原作とは別物のエンタテイメント”として仕上げるかが、原作ツキ映画の見ドコロだと思う。

    そういう“目”で、漫画版も映画版も見てみたいと、改めて感じた。



    ……しかし……この内容の映画化にあたり、【自衛隊が撮影に全面協力】ってのが、驚き!!!!!!!

    2014.07.17.書。

    • chie0305さん
      「亡国のイージス」は、今まで読んだ本の中で、一番泣いた本(箱ティッシュ2箱使用)です。如月行の生死が気になって、徹夜して読みました。そして福...
      「亡国のイージス」は、今まで読んだ本の中で、一番泣いた本(箱ティッシュ2箱使用)です。如月行の生死が気になって、徹夜して読みました。そして福井晴敏さんのファンになりました。共感された方とコメントのやり取りが出来て嬉しいです。
      2016/09/05
  • がんばって読んだ甲斐がありました(笑)
    キャラクター、まとめ方は王道で、わかってはいるものの
    やはりほろりとさせられました
    読後の満足感もかなりのもの

    今でこそ、特にネットやテレビ番組を通じて国防論や外交なども
    気軽に一般人が意見を述べたりしていますが
    発売当時はそこまでではなかったのではないかと思います
    (少なくとも自分含め自分の周りでは)

    やはりこのような小説がきっかけの一端を担ったのでは
    ないかと考えます
    わたしのようにミリタリーなど手にとったこともなかった人間でも
    ちゃんと最後まで読ませてくれて、考えるきっかけになったのですから。
    (映画はちょっとあれだなあと自分は思ったけど…)

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著者プロフィール

1968年東京都墨田区生まれ。98年『Twelve Y.O.』で第44回江戸川乱歩賞を受賞しデビュー。99年刊行の2作目『亡国のイージス』で第2回大藪春彦賞、第18回日本冒険小説協会大賞、第53回日本推理作家協会賞長編部門を受賞。2003年『終戦のローレライ』で第24回吉川英治文学新人賞、第21回日本冒険小説協会大賞を受賞。05年には原作を手がけた映画『ローレライ(原作:終戦のローレライ)』『戦国自衛隊1549(原案:半村良氏)』 『亡国のイージス』が相次いで公開され話題になる。他著に『川の深さは』『小説・震災後』『Op.ローズダスト』『機動戦士ガンダムUC』などがある。

「2015年 『人類資金(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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