- Amazon.co.jp ・本 (379ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062735094
感想・レビュー・書評
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テクニカルな内容を期待したが、暴力団絡みの賃貸料焦げ付きの話。
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1.00
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051106
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何か企業小説を読みたい、と思って古本屋で手に取った本書。作者の事も全く知らずに読み始めましたが、これが中々面白い。
経歴をみると元々作家の方ではなく企業で務めていたとのことで、なるほど納得のリアルさ。いや、すいません、そこまでのリアル感は知りません。
ですが感じられる緊張感や周囲の人達の嫌な感じは手に取るように分かります。
サスペンス風な部分も面白く読めました。 -
商社内のアレコレは面白く読めたのだが、家庭の話となると主人公の甘えっぷりに気分が悪くなる。彼に執筆を依頼している若い編集者に対しても、女で美人であるというだけで、要らない私情が入る仕方なさ。日本とはかけ離れた経験をしてきたらしいオーストラリア駐在も、懐かしむのみで実生活上には役立っていない。日本企業の洗脳力恐るべしというところか?
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不良債権を回収せよ」左遷され出世競争から脱落した商社マンに密命が下った。処理にあたり始めると、恐るべき粉飾決算の闇の仕組みが浮かびあがってきた。ヤクザ相手の焦げ付き債権を隠ぺいするダーティ-な思惑が交錯している。地獄を見た男の勇気と真価を描く、ビジネス・サスペンス。(「密命」改題)(親本は1999年刊、2002年文庫化)
・第一章 左遷
・第二章 吹き溜まり
・第三章 企業舎弟
・第四章 リゾートホテル
・第五章 最年少役員
・第六章 蟻地獄
・第七章 背任
・第八章 調停
・第九章 執行
・第十章 襲撃
・第十一章 反撃
・第十二章 真相
・エピローグ
何回読んでも面白い本というものはあり、本書も
その一冊である。 文庫化にあたり粉飾決算と改題されているが、名が態を表していない気がする。
主人公は、正確には不良債権の回収を命じられた
訳ではない。連結決算の時代を控え、腐りきった関係会社を身ぎれいにする事を命ぜられた訳である。(その過程で、不良債権を処理する訳であるが)
本書の内容以外の点で残念な部分はあるが、中年サラリーマンの再生の物語としてお勧めである。 -
バブル期、銀行は兎に角、金を貸しまくった。そしてバブルが弾けると手のひらを返したように貸しはがしに転じた。しかし、企業の不良債権は増すばかりで一向に回復する兆しが見えない。準大手の商社「扶桑通商」もしかり・・・
「不良債権を回収せよ」・・・左遷され、出世競争から脱落した中年のサラリーマンに密命が下った。
僕は、経済小説(政治)が大好きである。
城山三郎、清水一行、最近では高杉良、幸田真音と良く読む。高任氏の本は読みたかったのだが、読んだのはこれが初めてである。
読後感想は、やっぱり読みたかった本に変わりはなかった。
次ぎの楽しみがまた増えた・・・ -
単行本の時のタイトルは密命でした。
本屋で見つけた時は、一気に最後まで立ち読みしました。
その後、文庫版を購入しました。
読了後、密命というタイトルに思わず納得しました。
(今はもう当たり前のツールなんですが) -
会社とはどんなとこなのかを知ろうと、お手軽に飛びついてしまった本。主人公は左遷された49歳の商社マン。役員による自己保身のための人事、責任を一人に押し付けようとする組織ぐるみの意思決定、それに群がり出世を目論む面々…。それらに果敢に立ち向かい真相を追及することで、ついには現役員を辞職に追い込む。
むろん、組織の怖さを知ったところで今後自分がどう歩むかを決められるわけでもないのだが。 -
サラリーマン、会社勤めをしている人が読んでみたら、登場人物の位置づけや主人公の想いや台詞に自分の環境を投影できるのではないでしょうか。学生や先生が読んでも面白いと思いますけれど、やっぱり会社員が読んでみるのがいちばん風刺的でおもろいと思います。