- Amazon.co.jp ・本 (520ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062735223
感想・レビュー・書評
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何というか超超面白かった:(;゙゚'ω゚'):
別の本の箸休め的に読み始めたけど、そっちより先に読み終わる始末。
叙述トリックとして有名な本書。
なのでネタバレせずにどう面白かったのか描くのが難しいけど…
こんなのは「びっくりトリックがある」と分かっていてもまず気づけない。
でも「もしかしたら?」「んん?今何か変だったぞ?」と警戒しながら読むのがまた面白い。
大丈夫。絶対当たらない。
自分の予想した遥か斜め上から驚かされること間違いなし!
興味深かったのは、小さな勘違いの積み重ね。
例えば自分はしかめ面をしたつもりでも、相手には笑みを浮かべたように見えることもある。
終わり方も、すごく人の心の闇の深さを感じさせて
あえて事件解決めでたしめでたしでないのが良かった!
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どんでん返しがあるというのは、知っていたので注意深く読み進めていったつもりでしたが、
表紙、内容、タイトル...
素直にヤラれました。
好みはあるかもしれないですが読了後は、なんとなく手品を見せられたような感覚。 -
ブクログを始めてから、ミステリーの有名傑作「ハサミ男」を知りました。
古い作品である、という感想を読んだのですが2002年‼︎全然、古くない‼︎
内容は、どんでん返しエンタテインメント・ミステリーといった感じでしょうか。
刑事達が事件を解決しますが、重厚な警察ミステリーではないです。
面白かったのですが、なんとなく仕掛けや犯人が分かってしまって、あんまりどんでん返しにならなかったのが少し物足りなかったです。
そういう方も結構いらっしゃると思います。
この事件、この後の公判乗り切れるのかな、大丈夫かな… -
この本を見かけると
「あらすじを読み、また書店の平棚に戻す。を繰り返していた。
いや、また今度読もう「忘れよう」と
別の本を買っていたが、ようやく読む。
美しい女性の首にハサミを突き立てて殺害する殺人鬼「ハサミ男」
刑事が主役ではなく、このハサミ男が主人公の話
ある時、ターゲットの女性を調査していつものように殺害しようとしたところ、すでに自分と同じく「ハサミ」を首に突き立てる方法で殺害されていた!?
…偽物がいるのか?と調査をはじめる…
というくらいしか書きようが無い。
序盤で物語に隠された仕掛けに
なんとか当たりをつけて読み
どうにか当たったけど、そこから
更に驚きがあった。
(展開が動くたび、頭の中でハサミの
金属がぶつかる音がする)
シニカル、ドライ、淡々と進む空気感が殺人鬼が主人公の話に合う。
ユーモアも少しだけ。
主人公は毎週のように自殺をしては生き延びていて、次の週の予定を決めた後にも必ず自殺をしていた場面が特に怖かった。
「何も感じない人」が出てくる。
奇妙さを奇妙と感じてるうちはまだ良いのかも?とか、それは固定観念でしか無いのか?感度をすり減らさないとどうにもならない生活を続けたら自分も度合いは違えど痛みを感じないことが増えたり。
本を読んで「痛そう」と思わなくなってきている感覚の鈍さを指摘されたような感覚
「虐殺器官」の痛みを感じない兵士達を
思い出す。
「どんでん返し」はやはり凄かった。
いっそハサミで記憶を切り取ってもらって、もう一度読みたいくらい。
余談:昼飯に「ミートパイ風のパン」を買って食べました。
※作中にミートパイが登場する。
(って、無意識に選択を操作されてるし、
感覚が鈍り過ぎてる…不謹慎だ!っていう感覚もなんだか考えを止めてるような…堂々巡りだ…) -
スカッとするくらい気持ち良くまんまと騙された。
先入観によって、私の中で冤罪が発生してしまった。
何度読んでも絶対におもしろいやつだ。
完璧主義なはずのハサミ男のおっちょこちょい感が憎めないです。 -
騙されたとの高評価が多いのでずっと読んでみたかった。
途中から一つのことは違和感で気が付いたけど、もう一つの騙しには気が付かなかった。
騙されていたとわかっても「だから何なんだろう…」という感じで、最後にきっと面白いことがあるのかと思ったけど特になかった。
面白い本の時には決して感じない「長いな~」とずっと思ってしまっていた。
こんなに高評価なのに何で自分は面白いと感じないんだろう…。
サイコパス的なものは感情移入できないので、自分には合わないのかもしれない。
Audibleにて。 -
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私はまんまと先入観に囚われ騙されてしまいました(T_T)
初心者にしてはよく読み切ったとの自画自賛でコメントに返させて頂きます(^o^)私はまんまと先入観に囚われ騙されてしまいました(T_T)
初心者にしてはよく読み切ったとの自画自賛でコメントに返させて頂きます(^o^)2022/05/03 -
2022/05/20
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すっかり騙されました。
連続殺人鬼視点の、猟奇殺人への渇望や思考などの類の描写が多いタイプの話で終わるのかなと。
実際ハサミ男の頭の中には「医師」なるもう1人の幻覚がいて、自身は毎週自殺を試みるなど、普通の感覚とは違っていて、そこもまたならではで、興味深いと思いました。
が、後半にさしかかるにつれ、自分は言葉のトリックにすっかり騙されている事に気付いてきます。
後半はもう一気読みです。
止まりませんでした。
どんでん返しのミステリーの中では、私の中でお勧め度2位に君臨した作品です。
(1位は「十角館の殺人」なので。)