- Amazon.co.jp ・本 (520ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062735223
感想・レビュー・書評
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H29.8.29 読了。
・始めはなかなか話が進展せず、本の半分ぐらいまでは読むことをあきらめかけたが、我慢して読んだ先に真相が書かれておりそこからは一気読みでした。後半は面白かった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
そうきたか!と膝を打つラストは、本ならではの醍醐味。
知的で上品なミステリーを読みたい時に、どうぞ。
帯のコメントに違わず、大傑作!
文字だから使える・味わえるトリックで、大どんでん返しを食らいました。
そもそもサイコパスな殺人鬼が自分の模倣犯を探す展開が面白い。
犯人が判った上で読んでも、きっと面白いと思います。
作品の季節が秋〜冬なので、その時期くらいに読み返そうかな? -
面白い!!
あー騙されて嬉しい
よきよき叙述トリック 伏線回収は見事 -
言わずもがな、ミステリ超有名作ということで期待値大で読み進めていきました。
読みなれるまで少し時間が掛かりましたが、後半は一気読みしてしまうほどにのめり込んでいました。
頭の中の映像が全て崩れ落ちた感覚に陥り、理解するまで呆然としてました。
また残虐な殺人事件にも関わらずあまりグロさは感じなかったです。
読了後は「ハサミ男」の過去2人の殺人や幼少時代、これまでの人生について知りたくなりました。
自分の先入観ほど怖いものはないなと感じました。
最後に、「メグロ・ストリート・イレギュラーズ」の命名には笑ってしまった。 -
多重人格者、犯罪心理分析官、刑事達、それぞれの場面で様々な登場人物が一人称で登場する。真犯人「ハサミ男」は誰なのか?作者により何重にも張り巡らされたトリック、果たして私は謎を読み解くことができたのだろうか。読み終わった今でも、まだ作者に騙されている感じがしてならない。
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※
文庫本502ページにわたる長編小説。
通称『ハサミ男』と呼ばれるシリアルキラーが
次の被害者を殺害しようとした矢先、ターゲット
の女子高生が同様の手口で殺害されてしまう。
そして、あろうことかハサミ男自身がまさかの
第一発見者になるという、のっけからこの先の
話がどう進むのか想像がつかない走り出し。
真犯人を追うハサミ男と犯人を追う警察官の面々、そして被害者の家族や友人から被害者像が語られ
る中、事件の真相と真犯人に徐々に辿り着きそう
になるが、残りのページ数から物語の着地点が
一向に見えなくて焦ります。
読みながら迷走を繰り返し、息も絶え絶えに
なって、もういよいよお手上げかと思った矢先に
怒涛の終盤巻き返しが待ってます。
意図的に仕組まれたミスリードの数々。
それにまんまとしてやられつつ、先がうっすら
見えた途端にまたしても煙に巻かれてしまう、
難解な迷路に入り混んでしまったかのような
緻密なミステリーでした。
わたしは仕掛けにがっちり嵌められて
作者の思う通りに絡め取られてしまったので、
先読みできる方が羨ましいです。 -
サイコキラーが探偵役もやりながら、警察ミステリーも同時に展開される緻密なミステリー。タイトルや雰囲気は地味ながらも傑作。
中終盤からの意外過ぎる展開はかなりの衝撃で、真犯人と大仕掛けのどちらも全然わからなかった… よくもまぁこんな話を考えて、組立ましたね。
あと、ラストの一言は怖い。 -
美少女を殺害し、その遺体にハサミを突き立てる『ハサミ男』による、猟奇連続殺人事件はいまだに解決のまま。
三人目の美少女が犠牲に…
遺体発見者は、『ハサミ男』…
自分以外の人間が何故…
『ハサミ男』の手口を真似て、美少女を…
『ハサミ男』は真犯人を探し始める…
完全に騙された…
医師の正体には気づいたが…
まさか、そんな…という結末。
ミステリーの名作、といわれるだけのことはある。
前半はダラダラと長く、なぜ⁇という感じで、挫折しそうになったが、結末から納得。
やっぱり、まさか…
てっきり『ハサミ男』は日髙で、由紀子を殺害したのは付き合ってた男の誰か、と考えていたから。
由紀子の男は当たってたんだけど…
『ハサミ男』だからって、男とは限らない。
知らず知らずに男と決めつけてしまう。
『ハサミ男』、なぜ『ハサミ男』になったのか、背景はなんだったのか…
明らかにして欲しかった…
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ブクログからこの作品を知り読んでみたいと思ってました。ハサミ男は、すでに美少女2人をそのハサミの餌食にし、3人目の殺害を目前に同様の手口で殺害された彼女を発見することになってしまった…。警察の捜査が始まったが、ハサミ男もまた真実を追究しようとして…。ひと言で表すと「まんまとダマされちゃった…」ですね!こんな展開ありなのか…え?どうして?と(汗)…。ラストもなんだか、続編ができそうな…でももう殊能さん亡くなっておられるんですよね…。また、もう一度読み返してみたくなる作品でした。