火怨 上 北の燿星アテルイ (講談社文庫)

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  • 講談社
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感想 : 152
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  • Amazon.co.jp ・本 (504ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062735285

感想・レビュー・書評

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  • 地図がほしいなあ、、というのがまず第一ですが、世の中便利なもので、Google Mapにアテルイに出てくる地名と、その地名に関する本文の中の描写(簡単なもの)が落としてくれているものがあります。これで安心。

    お話としては胸熱くなる、で、評価する、しない以前に好き。 ただし、アテルイが若ーいころからあんなに「リーダー」の資質を見せまくっていて、そこらへん、もっと葛藤があってもいいような。。まあ、そこまでのビルドゥング・ロマンスも取り入れてしまうと長くなって仕方ない、というのもあるだろうけど。。

  • 8世紀、古代東北の蝦夷たちと朝廷との戦い。主人公は蝦夷の阿弖流為(アテルイ)。
     
    地名や人名がなかなか馴染めず、ページを戻って読み方を確認して……と時間がかかったのも序盤だけで、アテルイを支える飛良手(ヒラテ)と母礼(モレ)が出てきてからは面白くてどんどん読み進められた。

    上巻は数は劣るものの戦術にて優れている蝦夷側の勝ち戦続きで、かえって朝廷側の方を応援したくなるくらい。下巻が楽しみ。
     
    アテルイの父、阿久斗(アクト)とモレ、猛比古(タケヒコ)がお気に入り。

  • 蝦夷の棟梁にして朝廷と争ったアテルイを主人公に据えた歴史小説。熱い内容だった。読みながら思わず目頭が熱くなること数度。

  • 奈良時代~平安時代にかけての、朝廷と東北の対立を描いた歴史小説。東北側の視点から描かれており、登場人物が魅力的。
    2012/2/25

  • 黄金を求める朝廷に対して、蝦夷の誇りと土地と民を守るために戦う姿を描いた作品の上巻。下巻では征夷大将軍坂上田村麻呂と戦っていく模様。上巻での蝦夷は策がことごとくはまって連戦連勝の圧勝。朝廷軍が舐めすぎ&志気低過ぎで弱すぎだな~兵站の確保って大事だね、腹が減っては戦は出来ぬ!まさにその通り。あと地図があると場所のイメージができて良かったと思う。
    ジブリ映画「もののけ姫」のアシタカは蝦夷。金持ってたし、この辺の時代設定だったんだな。シシ神の森は縄文杉の森で。ま、この本とは何の関係もないけど(^_^)ゞ

  • 東北の民達の生き様が熱く読んでいて清々しい。オススメ。

  • 高橋克彦著「炎立つ」がとても面白かったので、同氏の東北三部作である「火怨」を手に取る。
    主人公は8世紀の蝦夷の若きリーダーの阿弖流為(アテルイ)。優れた戦術家である母礼と共に朝廷軍に対峙していく。
    当時の蝦夷はまだ小さな部族集団が群割割拠していたのだが、阿弖流為のリーダーシップの下に軍備を組織化していくことになる。
    上巻は蝦夷側の上り調子が続き、ストーリー的にはやや単調。(「炎立つ」は、攻守が入れ替わり、ハラハラドキドキ感が強かったのだが)
    下巻はいよいよ坂上田村麻呂が登場することになり、面白い展開になることを期待している。

  • 平安時代の伝説の蝦夷アテルイを描いた作品。

  • じつにおもしろい。
    読み進まずにはいられない。ストーリーもそうだが、合戦における細かい駆け引きや作戦の読みあいなどが緻密。これは高橋克彦氏の持ち味なんだなあ。
    物部氏との関係や、大国主との関係などを持ちだすところはとってもおもしろい着想!
    唯一残念なのが、狩猟民、山の民としての蝦夷、という描写がないこと。ぼく自身の好みとしてだけど。あと、古代という感じもあまりなくて、九戸党の連中と同じ人たちみたいだった。

    でも、付けたしのような男女のドラマとかはなくて、とってもサバサバしてるし、心意気や情熱は思い切り描いても、まるでマチズム満点の男らしさ強調とかはなくて、じつに気持ちのいい、第一級の娯楽小説であることは間違いない!

  • つまらない。作者の筆力が足りない。会話のセンスがなく、ただただ冗長。

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著者プロフィール

1947年岩手県生まれ。早稲田大学卒業。83年『写楽殺人事件』で江戸川乱歩賞、87年『北斎殺人事件』で日本推理作家協会賞、92年『緋い記憶』で直木賞、2000年『火怨』で吉川英治文学賞を受賞する。他の著書に『炎立つ』(全5巻)、『天を衝く』(全3巻)などがある。

「2009年 『To Tempt Heaven』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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