火怨 上 北の燿星アテルイ (講談社文庫)

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  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (504ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062735285

感想・レビュー・書評

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  • 転勤で岩手に2年弱住んで、
    この地域の歴史に興味を持ちました。

    岩手を離れることになって、
    この本を読んでみようと思い、手に取ってみました。

    活き活きと描かれており、
    あっという間に上巻終了してしまいました。

    蝦夷が朝廷に連戦連勝。
    ここから、動いていきそうな予感がします。

    それにしても、岩手の地理が分かっていないと
    理解しづらいんじゃないかなぁ。

  • ちょっとくすぐったくなるくらい、蝦夷がかっこよく書かれている
    戦記部分は史実にのっとっているっぽい
    彼らの住まいは「竪穴住居」「茅(葦)葺きのチセ」などが主?都の館に住んでいる人から見たら、それは「野蛮人」の住む家に見えるのだろうか・・・。

    724多賀城築城
    774蝦夷宇漢迷公宇屈波宇(ウカンメノキミウクハウ)が桃生城攻撃
    780伊治公砦麻呂(コレハルノキミアザマロ)の蜂起/阿弖流為(アテルイ)18歳
    789巣伏の戦い・大墓公阿弖流為(タモノキミアテルイ)&磐具公母礼(イワグノキミモレ)×紀古佐美&丈部善理(戦死)

  • 勧められて読みました。坂上田村麻呂と戦った蝦夷の物語です。朝廷には絶対に勝てないとわかりながら、蝦夷の誇りをかけて戦うということに対し、共感するのは難しかったですが、引き込まれました。

  • 時代は8世紀末。そもそも朝廷が東北に目を向けたのは、黄金が取れることが伝わったかららしい。
    同じ時代の黄金の東大寺大仏建立の話「国銅」を読んだばかりである。
    西から北から、奈良の都を眺めた気分になれる。

    数少ない資料から、想像を膨らませ、数々の胸のすくような奇策の連続となる戦の描写は本当に面白い。読むのはたぶん3度目ぐらい。

  • 東北地方に実在したとされる蝦夷の勇者アテルイをモデルにした歴史小説。夢中になり一気に読み終えました。丁度地震の被害が大きかった地域です。

  • 高橋克彦「蝦夷3部作」の最高傑作。理不尽かつ圧倒的な力で抑えつけようとする中央の権力に対し、守るもののために立ち上がる滅びの美学。辺境と蔑まれながら、朝廷の興味から遠く、平和に暮らしていた蝦夷(エミシ)の民。黄金を求めて支配せんとする朝廷の大軍に民の希望を担って戦った英雄『阿弖流為アテルイ』の生涯。中央に対し戦いを挑み、蝦夷の心を守り戦い抜いた感動の名作。アテルイのように生きたいと思わせる作品。

  • 友情とは、友達とは・・・
    少年期から青年期にかけて読んでもらいたい1冊です。

    生涯を貫く友情の物語です。

    幕末、戦国時代と歴史好きは多くいるが、鎌倉時代など触れる機会が少ないため、非常に新鮮であった。

    個人的にはNHK大河ドラマの原作となりうる作品であると思う。

  • なかなかの大作。上巻を読み終えた時点でめげそうになるけど、絶対下巻を読んだほうがいい!

  • 面白い。
    胆沢、伊治、東和、多賀城・・・、出てくる地名をネットで調べながら読んでいます。
    位置関係が分かる古地図のようなものがあったらなぁ〜。

  • 東北、東北地方、岩手などを舞台とした作品です。

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著者プロフィール

1947年岩手県生まれ。早稲田大学卒業。83年『写楽殺人事件』で江戸川乱歩賞、87年『北斎殺人事件』で日本推理作家協会賞、92年『緋い記憶』で直木賞、2000年『火怨』で吉川英治文学賞を受賞する。他の著書に『炎立つ』(全5巻)、『天を衝く』(全3巻)などがある。

「2009年 『To Tempt Heaven』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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