文庫版 絡新婦の理 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 5315
レビュー : 484
  • Amazon.co.jp ・本 (1408ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062735353

感想・レビュー・書評

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  • 「あなたが―蜘蛛だったのですね」冒頭1行目から真犯人と対峙する陰陽師の男。敵はこの事件の作者だと断言する探偵。目つぶし魔と絞殺魔と黒ミサ、関係無いかに見えた事件は、全て蜘蛛の巣でつながっていた。登場人物は誰も作者を指弾できない―あなたは最終ページまでに蜘蛛に気付けるか?
    P.N.シンさん

    OPACへ ⇒ https://opac.musashino-u.ac.jp/detail?bbid=1000091712

  • 機会があればもう一度借りて読む。
    探偵たちその他お仲間が、思春期のこに受けそうな設定。シリーズはじめから読んだ方がより面白そう

  • ミステリーの構成は良い。人間関係とバイアスについては読むべき所が多い

  • 百鬼夜行シリーズの中では、魍魎の匣と並ぶもしくは超える名作かなと。
    とにかく人がたくさん死にます。死ななくてもいいのに、という人までバッタバタと死にます。でも死ななくていいのに、という人までもがどんどん死んで、事件の発生、広がりがとまらないところがこの話の大きなポイントなんだよなあ。
    真犯人である蜘蛛の闇の部分、この闇はどこからくるのか。想像してみる。どんな過去があるにせよ、そんなのは関係なく、事実は恐ろしいほど深い闇があるってことだけなんだなあ。背筋凍るで。
    ジェンダーだったり、女性というものがひとつのテーマとなっていますが、同じ一つの存在や行為が神性をもつことも、卑しいものとして見られることもある。
    どんな視点も存在するわけだ。気づけば正反対の認識さらされていたりもする。
    そう思うと崇高なものも下卑なものもこの世にはないのかもなあ。

  • とにかく読むには重たいが、どのシーンも必要だし、難しくてわけわからなくても読めてしまう。
    初めて読んだ時には、ホントにこの物語は収束するのかと思った。
    鳥ちゃんちょっとしか出てこないけど、偶然はワイシャツよりも生成り。いい味出てます(^○^)

  • 女は目潰し魔が殺し、男は絞殺魔が殺すーそれが悪魔の呪い。蜘蛛の計略。
    1380頁に及ぶ壮絶な事件には絡新婦の糸が張り巡らされていて、関わる者は皆、絡めとられる。
    例外はない。
    さしもの京極堂、憑物を落としても事件は止まらない。

  • まさに蜘蛛の糸。
    事件と事件と人と人が絡み合い織り成す作品。
    少しずつ明らかになる大きな蜘蛛の巣にただただ唸るしかない。
    1400頁はもちろん長いが、だからこそ深く深く描き出されることができた作品。

  • 惨殺を繰り広げる目潰し魔、そして絞殺魔。黒い聖母の呪いを匂わせ、おどろおどろしいのは変わらぬが、これまでのシリーズと比して何かしら陰気な閉塞感が薄い。女学校と女系の織作家が舞台ってこともあるし、あの榎木津探偵が腰を据えて登場してくれるのが要因だろう。地域の風習を単に男性原理の支配とするフェミニストを痛快に論破する京極堂だが、いかなる犯罪者をも異常者として捉えない彼の信条こそが最も心に響く。待古庵の今川君は存在感が高まった。関口先生はエピローグでちらりと登場。まるで友情出演だが、次回のご活躍を期待したい。

  • 部屋を整理中です。
    売る前に再読したところ、手が腱鞘炎になりかけました。
    立方体のように分厚い本、恐るべし。
    さらに、当時これを通勤電車の中で読んでいた自分にまた驚き。

  • 今回はキリスト教とジェンダー。
    新登場人物が京極堂、榎木津などの濃いキャラクターに負けず劣らず味を出せてるのは良かったと思います。
    百鬼夜行シリーズの薀蓄が好きな人からすると少し物足りないかな。

    話の構成としては面白いし、読み終わってから冒頭を再読すると、そういうことか!とわかります。

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著者プロフィール

京極 夏彦(きょうごく なつひこ)
1963年、北海道小樽市生まれ。小説家としてだけでなく、世界妖怪協会・世界妖怪会議評議員(肝煎)など妖怪研究家であり、他にも装幀家、アートディレクター、俳優など様々な顔を持つ。
広告代理店を経てデザイン会社を設立。1994年、そこで暇つぶしに書いた『姑獲鳥の夏』を講談社に送ったところ極めて評価を受け、同年、即出版・デビューに至る。瞬く間に執筆依頼が殺到する人気作家に上り詰めた。
1996年に『魍魎の匣』で日本推理作家協会賞、1997年『嗤う伊右衛門』で第25回泉鏡花文学賞、2002年『覘き小平次』で第16回山本周五郎賞、2004年『後巷説百物語』で第130回直木三十五賞、2011年『西巷説百物語』で第24回柴田錬三郎賞など、数多くの受賞歴がある。
代表作に「百鬼夜行シリーズ」「巷説百物語シリーズ」「豆腐小僧シリーズ」など。

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