御書物同心日記 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 129
レビュー : 22
  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062735605

感想・レビュー・書評

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  • 代々の将軍の蔵書が保管されている紅葉山文庫。その膨大な書物の管理をしている書物方同心が主人公です。
    本好きには楽しい職場でしょうが、そこはお役所。本につく虫一匹の持ち出しも許されないなど、堅苦しい所のようです。
    捕物とは無縁、ひたすら本に関係のある話。事件といえば弁当に当たって当直の同心が一斉に腹を下すぐらい。のんびりしてますよ。でもそこがいいのです。中には、ここで終わる? って話もありますが、殺伐とした話よりよほど面白いですね。

  • 小説だから事件は起こるが、退治した紙魚(しみ)の城外持ち出しをとがめられたり、お見合い相手に妹を恋人と勘違いされたり、支給された昼の弁当にあたったり、まあそんなところだ。そんなほのぼの感がますます出久根さんらしい。

  • いわゆる「日常の謎」系。とはいえ、ミステリというわけでもない。「謎」は解かれたり、解かれなかったりする。主人公の心のゆらぎが、静かな波紋となって読み手の心にまで押し寄せ、不思議な読後感をもたらす短編集。個人的に、とても好み。

  • 将軍家の御文庫に勤める同心のお話。
    捕り物とかじゃない人も「同心」なんだーと知りました。
    珍本稀本がいっぱい出てきて大変おもしろい。

  • 03年2刷本

  • 個人的に世話役の敬之助さんが茶目っ気があって好きです。(2008/1/6)

  • 江戸小説。本の虫が解決していく、本の事件。続編もどうぞ。

  • 古書店の店主だったという作者らしい小説だと思います。江戸時代の紅葉山文庫を舞台に、今で言ったら図書館の司書さん、というか宮内庁書陵部の方というか、本の管理と補修を担当するお役人を主人公とした短編集。ちいさな事件がぽつりと起こって、ミステリーとはちょっとちがうんだけれど何となく推理ものを思わせます。でもその推理の中核にあるのは「本」なのです。古本屋や貸本屋さん、そしてお山文庫こと紅葉山文庫の中にある沢山の本。一風変わった時代小説ですが、江戸時代が好きな人にはオススメの本だと思います。

  •  漸くきました。以前、哲学生なのに「紅葉山文庫について」なんて論文を15枚ほど書いて、方向性を失っていた私。いよいよ、あの論文が役に立ちました!
    主人公は紅葉山御文庫に務める新米同心。本大好き人間、と聞き私は興味を惹かれるばかりです。内容は短編集。本の知識とか、彼らの仕事とかわかります。事件とゆぅほどの大事件ではないけど、毎回何かしら騒動があったりと。
    シリーズモノです。このシリーズも気になりますが、作者の出久根さんに私は興味を惹かれました。古書店経営者にして直木賞作家ですよ!

著者プロフィール

出久根達郎(でくね・たつろう)
1944年、茨城県生まれ。作家。古書店主。中学卒業後、上京し古書店に勤め、73年より古書店「芳雅堂」(現在は閉店)を営むかたわら文筆活動を行う。92年『本のお口よごしですが』で講談社エッセイ賞、翌年『佃島ふたり書房』で直木賞、2015年『短篇集 半分コ』で芸術選奨文部科学大臣賞を受賞。他に『古本綺譚』『作家の値段』『雑誌倶楽部』『春本を愉しむ』『本があって猫がいる』『隅っこの昭和』『幕末明治 異能の日本人』『桜奉行』『漱石センセと私』など多数。

「2018年 『文庫 本と暮らせば』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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