おやすみ、夢なき子 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 167
感想 : 18
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  • Amazon.co.jp ・本 (576ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062735674

作品紹介・あらすじ

十歳のときに行方不明になった亜紀子が、28年たって死体で発見された。友人だった朋余は、子供のころ夢を見た記憶がなく、亜紀子が失踪した日のことも思い出せなかった。事件を知ろうとするほど深まる謎、そして連続殺人。夢を見ることのなかった少女達の心に潜む恐怖の正体とは?傑作長編ミステリー。

感想・レビュー・書評

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  • 2016.7.1(金)¥280(-2割引き)+税。
    2016.7.19(火)。

  • 数十年ぶりの赤川さん作品。やっぱりすごく読みやすい。
    内容はと言うと、このテーマは気が滅入ります。原因は最初からそうじゃないかと思っていた。実際ある悲惨な事だし、わざわざ小説で読みたいとは思わない…
    赤川さんの作品は、軽快なタッチのミステリーがいいです。

  • 読みやすいが、夢を見ない女性が3人登場するが、みなその理由が同じというのが単純だった。全く関係ない人々を最後に一つに繋げているのがすごい。

  • 2014年9月15日

  • 2010/7/23

  • 赤川次郎のミステリー小説。
    以前、読んだ記憶があるのですが、内容を思い出す事が出来ず再読してしまいました。にも関わらず、冒頭からエンディングまでぐいぐいと引き込まれました。

    物語はと言うと、子供の頃、夢を見た事がないという二人の女性、朋余と愛子。朋余の友達で行、方不明だった亜紀子がなくなっていたいた事が分かり物語は展開していきます。
    人は子供時代に、耐えがたい苦痛に襲われると、防衛本能が働いて記憶から消し去ろうとする、それが親との関係であるなら考えたくないですよね。

    人には努力して変えられる事と変えられない事がある。その事を受け入れる事が出来たら、人は一回り成長するのだ。世の中、理不尽な事の連続かもしれないけど、それを受け入れる事が出来れば少しは人生の重荷が軽くなるのかな。

    この人の作品は軽いタッチですけど、考えさせられる作品が多いです。

  • 旅行中の本として、分厚かったから選んだ本。久~しぶりに赤川次郎を読んだけど、、
    嫌な話。。

    赤川次郎ってこういう本も書くのね。

    中学生の頃、サクっと読んでたミステリーの印象しかなくて・・・

  • 赤川次郎の暗い長編小説

    推理小説というよりは、「夢をみない」という現象を探る,社会派に近い作品。
    家族問題を抱えた大人,性癖は直らない。

    自分の子供ができたときに、初めて大人になるという。
    赤川次郎自体を、映し出したような作品で、重みも深みもある。

    現代の子供の中にも歪んだ映像が映し出されているかも。

  • いろんな事を考えさせられる本でした。ごく普通の家庭に生まれた方なら、この本に出てくるような親が本当にいるのか?と信じられない気持ちになるかもしれませんが、最近の親の虐待で幼い命を落とす事件なんかでも分かるように、もっと酷い親は世の中にたくさんいます。

    それでも本の終わりで見えた希望の光、『生きていて良かった』と思える人との出会いが、久代や恵美子を立ち直らせたのだと思うと本当に良かったと思います。世の中には酷い親は確かにいるけれど、その何倍も『支えてくれる人』もいるんだって事を忘れないでほしい。

  • なんか、サイテーな父親ばっかりだった。

    実の娘への愛情を違う方に取るなんて、ホントサイテーだ。

    赤川作品はやっぱり読みやすい。

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著者プロフィール

1948年、福岡県生まれ。1976年「幽霊列車」でオール讀物推理小説新人賞を受賞。『東京零年』で第50回吉川英治文学賞受賞。「夫は泥棒、妻は刑事」シリーズ、「三毛猫ホームズ」シリーズなどミステリーの他、サスペンス、ホラー、恋愛小説まで幅広く活躍。

「2023年 『黒鍵は恋してる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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