人形式モナリザ Shape of Things Human (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (408ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062735858

感想・レビュー・書評

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  • 3+ 

    原則として同じ作者の本を続けて読まないことにしている。いわゆる“縛り”である。続けて読んだら早く飽きてしまいそうだからとか、趣味が偏るんじゃないかとか、取って付けたような理由はいくつかあるが、その中でも“もったいないから”という単純な理由は自分の性格をよく表していると思う。

    『黒猫の三角』を読んであること(ほにゃららってふにゃららなんじゃないの疑惑)が気になり、めずらしくすぐに続きが読みたくなった。なにしろこのシリーズの文庫は1冊を除いて既に手元にある。読もうと思えばすぐにでも続きが読める。しかし律儀にも“縛り”を忠実に守り、間に1冊挟んでしまった。自分の性格をy(ry

    読んでみた。疑惑は増々深まった。何しろ本作ではほにゃららのへにゃらら?まで登場している。着々と状況証拠が出てきている。これがどうしてああなるのかはさっぱりだが、もう決まりなんじゃないのか。それともこれもミスリードなのか。ああ気になる。すっかり罠にはまっている。すぐに続きが読みたいが、きっとまた間に1冊挟むだろう。面倒くさい“縛り”である。

  • 第五章がとても気に入った。
    森先生の知的で理系で哲学的な言葉選びが本当に好き。

  • シリーズ第2弾:人形博物館やら「乙女文楽」など、一瞬
    芸術的な舞台背景かと思いきや、そうでもなくて
    印象的には薄いなぁ~と思ったんだけど、裏側に流れる
    ドロドロしたものは表面的には出てないけれど想像はできる。
    推理が苦手なので犯人はわからなかったけど、モナリザに
    ついては何故かわかってしまった(^◇^;)
    淡々と薄いなぁ~と読み進めて、最後の一行で
    ( ̄□ ̄;)ギョッとした。
    そこからなの?って感じ。
    やはり森作品は侮れないってところか・・・

  • 紅子と祖父江の初対決!
    紅子は保呂草の本業に気付いてんやね!
    紅子と保呂草とのビミョーな関係が気になる!

  • Vシリーズは面白いなぁ。

    色々な人間関係があって、感情移入してしまう。

    またしても保呂草さんにはやられました。

    ほんと、ルパンみたい。

    ルパンを観たくなった。

  • このシリーズには毎回掟破り的な要素が入っているのか。
    S&Mシリーズと同じような本格推理的な内容だと勝手に思っていたので、すっかり騙された。まあ、これはこれで面白いからいいけど。
    ただ、イントロの戯曲的な部分は、物語の世界観に馴染む前なのでちょっとキツイです。森氏が好きでなければここで断念するかも。

  • 蓼科の人形博物館で、上演中に事件が起こる。悪魔崇拝者の死。V-2。
    だれを騙しだれに騙され、だれが悪魔で天使なのか。まるで社会の縮図。個人的に人形はもともと好きではない。七夏登場。

  • 最後の最後でぞっとした

  • 人形と人間と 言葉の使い方が好きというか、この人の言うことをちゃんと理解したいなーと思った。
    保呂草さんと紅子さんの絡みが好きだー

    最後がよく理解できなかった

  • 紅子さんが難しすぎる。。キャラ的に??!保呂草さんは何かある、と思ってたけど、分からなかった〜。

  • なんとなく、文章が、あれですね。
    最近の森さんの文章になったな、というような印象を受ける本でした。

    最初からインパクトのある場面から始まりましたが、
    内容は紅子さんが言った通り、
    結論を導き出すためには
    当然であるというような結果で、
    予想できるような内容でした。

    ただ、モナリザをここに掛けてきたのは
    私はあまり好きじゃなかったかな、、、、、

    まだまだS&Mの印象が強く、Vの方たちの
    キャラクターについていけていないなぁ。

  • Vシリーズ第2弾

  • 2013.3/15
    Vシリーズ2作目。
    本当の保呂草さん、初の事件。

  • お義母さま…

  • これだけ登場人物が必要だったのだろうか。

    映像にしたら気持ち悪いんだろうな。
    人形が千体って。。

    しかしまだ彼らに親しみがもてませぬ。。

  • 相方の本棚から引っ張り出して、数年ぶりに読み返し。トリック犯人展開云々ほっとんど忘れていたから初読状態。(これはこれで楽しめるからいいや。)読んでるうちに思い返してきて、モナリザの謎は読了前に思い出した。そして数年前正真正銘初読だった時の感想も。あの頃は学生でラスト一文の意味が本当に分からなかった。大人になった今ならわかるかと思いながら読んだんだけどやっぱりわからなかった。何か衝撃的な一文なんだろうけど意味が理解できないからその衝撃が無い。もったいないなぁ、自分。

  • 私あんまりよくわかってないのかも。ラスト一行は確かに、ん?となったけど...。
    単に人間同士の交流の様子がおもしろいので読んでいます。
    トリックは、その真実がだんだん明かされてもそんなに魅力を感じないかな。
    だけど表紙カバーがすきだし、人間関係が気になるので続きも読んでしまうのだろうな。

  • ここからが本当に保呂草さんの出番。
    というか森先生の登場人物名変換で出てこなさすぎるw

    そして保呂草さんの本職が早くもばれる。そして、四季シリーズに出てくる彼なんじゃないかとチラリよぎった気がする。しかしやはり答え合わせはせずにそのまま。

    真相に気づいた紅子さんと保呂草さんの会話がめちゃめちゃ大人っぽくて大変。惚れてしまう。男前ですね。

    さて信じるものとはなんなのか、他人を救うとは、救われるとは。
    自分で認識していることのどこまでを信じてよいのだろうか。(2012.1.11)

  • 前作に続いてまたも探偵に驚かされた。次はどんなことをしてくれるのか楽しみ。今作のモナリザの件については簡単に予想できたけど、予想が当たるとうれしいもんだね。練無と紫子はいいキャラだなー。

  •  ミステリィ自体よりも、所々に語られている人形に関する話が興味深かった。

  • 二人乗りの自転車に乗るペアルックの若者たち(二人の愛を他人に見せないと確かめられない)。

  • まず登場人物の名前が読みにくい。ルビも一回きり

    犯人は半分も読まないぐらいで分かってまうのに、変な伏線で誤魔化そうとしてるのが見え見えだったので少し萎えてしまった。

    最終的に言いたいことは分かるが、そんなん別に誰でも当てはまるやん!とツッコミたい!
    もう少し犯人サイドのストーリーが欲しかった。

    作中名言
    「言葉こそが、悪魔であり、神であり、私たちの罪でもある。でも、そこにしか、真理はないのよ。」

  • 謎解きとして読むと物足りないかも。これまでの作品通り、誰がやったのかその背景は、という部分についてはあまり描かれない。侵入者と最後の一文は「!?」ってなったなあ。

  • 図書館にて借りる。 Vシリーズ第2弾。読み終わってからタイトルを見るとあぁなるほどなって感じ。若干ネタバレしてる…?しかし保呂草さんはいくつ職業があるのやら(笑)紅子さんとこの三角関係もドロドロしててこれからどうなるのか気になる〜。

  • 読了。

  • トリックとか犯人とかがどうでもよくなってくるくらい、ミステリーそっちのけで登場人物の会話の隅々や考え方やキャラが好き。

    紅子、いいなあ。大好き。
    保呂草はまだ掴めないけど、今回もやられた!そうくるのかー、って思いました。

    大人の恋愛関係も、気になるところ。
    林、どんだけ素敵なんだ?

  • ほろくささんにビックリした…

  • ミステリではない。それは「本格ではない」という意味でなく、謎解きそれ自体を主軸に捉えていない、という意味だ。「黒猫の三角」でもそれは感じられた。Vシリーズはこういう方向性なのだろうか? s&mシリーズよりも詩的で挑戦的で、リドルで、それゆえに間口は狭い、かもしれない。何かこう、単作ではわからないものを散りばめられているような気がする。読んでいて、先が気になる、というのでもない。読み終わってもスッキリとはしない。が。それが何かの効果なのか、実験なのか。そう言った不安げな疑問が残る。まだ世界観に馴染めない。まだ鼻につく。しかし、そうでなければならないのではないか、という気にさせる。謎はむしろ、読後にこそ残る。

  • いつもながら、ストーリィと一見余談に見える会話部分が互いを補完しあう構造が素敵にはまっている。何度でも読めるミステリとして完成度が高い一冊。まだVシリーズのキャラクタたちには慣れていないけど、他の濃いメンツを差し置いて保呂草さんがほんとに食えない奴だということはよくわかったwいまのところ一番好きなキャラクタ。本文とは関係ないけど、マックス・エルンストからの引用文は1センテンスでも大変印象的で惚れ惚れする。なんとなく人形というワードとも繋がって、物語とのマッチ具合がさすが森博嗣な選択のセンスを感じた。

  • お口直し兼休憩で再読。
    大好きだVシリーズ。
    保呂草さんと紅子さんが魅力的すぎて困る。

    うーん、スパイシィ(´ω`)

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著者プロフィール

工学博士。1996年『すべてがFになる』で第1回メフィスト賞を受賞しデビュー。怜悧で知的な作風で人気を博する。「S&Mシリーズ」「Vシリーズ」(ともに講談社文庫)などのミステリィのほか「Wシリーズ」(講談社タイガ)や『スカイ・クロラ』(中公文庫)などのSF作品、エッセィ、新書も多数刊行。

「2023年 『馬鹿と嘘の弓 Fool Lie Bow』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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