人形式モナリザ Shape of Things Human (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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レビュー : 304
  • Amazon.co.jp ・本 (408ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062735858

作品紹介・あらすじ

蓼科に建つ私設博物館「人形の館」に常設されたステージで衆人環視の中、「乙女文楽」演者が謎の死を遂げた。二年前に不可解な死に方をした悪魔崇拝者。その未亡人が語る「神の白い手」。美しい避暑地で起こった白昼夢のような事件に瀬在丸紅子と保呂草潤平ら阿漕荘の面々が対峙する。大人気Vシリーズ第2弾。

感想・レビュー・書評

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  • 避暑地での殺人事件。夏に読みたかった。森さんの作品は、何となくジョージ朝倉さんの漫画の雰囲気で登場人物を想像してしまいます。オシャレな漫画を読んでる気分でサクサク読める。
    結末に賛否両論ありますが、自分は好きな結末でした。読者を最後突き放す終わり方で、「何でこの終わり方なの!?」ともう一度本を手にしてしまう。森作品はS&M、スカイクロラシリーズなど、学生時代から何回か読み返してしまう本が多いです。ただ流石に、登場人物の尖り方には少し違和感を感じる年齢になってきた気がします…

  • Vシリーズ第2弾。事件やトリックそのもの以上にその奥にある事件に至るまでの、事件の後の心の内、囚われ、そういうものが面白い。著者特有の文章、思考、推理、真相。そしてその先にあるそれぞれの物語。魅力的なものが溢れている。

  • 2作連続でまんまと騙されてしまった!!
    色々なトリックを仕掛けてこられる作家さんだなぁ。。。
    犯人を推理しながら読まれるような読者さんには必見。
    犯人はある程度までくると、あれ?この人?と分かる。
    それだけでは終わらないのがこの作家さん。

    最後の最後のページを捲るまで物語は終わらない。

  • S&Mシリーズもそうやったけど、Vシリーズ2作目のこちらは、謎解きを楽しむよりはキャラ紹介的な位置づけっぽい。

    とりあえず、マジか保呂草(笑)

    そして、紅子、林、七夏の三つ巴感よ。これ、ほんまにすごい。ドロドロしてるなーって感じ。

    れんちゃんしこちゃんがすごい爽やかに見えるわ(笑)
    二人がいるだけで空気が美味しくなる。むしろ、二人がいないと息苦しい……(笑)

  • 約10年前に読んで以来の再読。

    Vシリーズ2作目。
    七夏登場。保呂草さん本領発揮。
    森博嗣作品全体とのつながりを考えると、
    この巻は結構重要な位置づけに感じる。

    ただ、この本だけの評価としては、微妙。
    血縁関係がどうも頭に入ってこなくて、
    誰が誰だっけ?となってしまう・・・
    まぁ、この1冊だけを人に勧めることはないだろう。

    ただ、最後の1行は、あぁ・・・と思う。
    再読ではあるが、完全に記憶からは消えていた。
    しかしその感動すらも、一瞬、
    誰だっけ?となるのが我ながら悲しかったが・・・

  • 「今回はいけそうだ・・・!」
    久しぶりに(最後はいつだっかは忘れたが)殺人犯を特定できたと思い、わくわくしながら「解答」を読んだところ、その期待はあっけなく散った。
    おかしいと思ったのだ。簡単すぎると。ミステリーを読んでいて、犯人を特定できることがあまりない僕が中盤で気づいたなんて出来すぎた。
    まあしかし、この小説に関しては犯人を見抜くことに重きは置かれておらず、むしろ他のことで驚くことがあったので、久しぶりの勝利はお預けとなったが、内容に関してはほぼほぼ満足している。
    しかし、なんといってもラスト1行。瞬時に理解できなかった。ネットでも調べて、それに関して考察しているものを読んだりしたが、よくわからない。でもまあ、それでいいのかなとも思う。あとは読者の方々の想像力にお任せしますというスタンスは嫌いじゃないし、それを巡って「あーでもないこーでもない」と色々議論するのも小説を読む醍醐味かと個人的には思うので。

  • 麻里亜のセリフ
    「お義母さま」
    に真実が全て盛り込まれてる。
    麻里亜は本当に人形でしかないということか。切ない

    また別の問題で、タイトルは最初からそのものを指してたのだなあ

    今後の紅子をとりまく関係の変化、または過去のことが書かれていくのが楽しみ

  • Vシリーズ2冊目。最後の一言にぞっとさせられる。
    紅子の思考が面白い。S&Mのときとは違って、手に届きそうな、身近にいそうな天才って感じがします。
    3冊目に続く。

  • 主要メンバー以外の登場人物が多く、関係性も複雑でちょっと読み難い印象。
    しかし、紅子・林・七夏の三角関係が面白いし、殺人犯を追うだけでなく、絵の窃盗犯、モナリザ、悪魔などいろんな謎が絡み合っていて、夢中で読み進めていってしまった。
    ミステリだけど、殺人犯の謎に主眼を置いていない感じ。
    好き。

  • 夜中に急に読みたくなって再読。初読の時はしこさんくらいの年齢だったのに、だんだん保呂草さんが見えてきました。この渋い落ち着きで28歳って…嘘だろ…(慄然)。


    トリックは忘れようがないものなので、今回は事前知識を確認しながらなぞって読める楽しみを味わいました。相変わらず大人気ない大人達が「七転八倒方式」で静かに葛藤してて面白い。天才が一つの感情に振り回される、て描写が好きです。真賀田博士の場合は私自身が振り回されるパターンが好きだけど。

    犀川先生と萌絵ちゃんの会話が一番好きだけど、実はその次に気に入ってるのは大学生2人のオトボケ会話です^^しこさん、可愛いよ^^


  • シリーズ2作目。前作の紅子さんが苦手でもう続きは読まない!と思ってたけど…読んだらなかなかどうしておもしろいじゃないか☆謎解き要素としてはイマイチ…もしかしてあの人かな⁇的な感じでわかってしまうんですが。それにしても紅子さん&林さん&七夏さんの三角関係にグイグイ持ってかれましたf^_^;林さんって罪な人!今後どうなるか…気になって読んでしまいそう。

  • 紅子たち4人組が活躍する「Vシリーズ」の2作目。事件の舞台は信州・蓼科の人形の館。

    【あらすじ】
    夏休み、練無のバイト先のペンションに麻雀仲間の紅子・保呂草・紫子が遊びに来る。近所には地元の名士が集めた人形を飾る博物館があり、そこでは「乙女文楽」という伝統芸能の演目が行われていた。その演目の最中、演者が殺害される。

    【感想】
    本題の通り人形をテーマとした作品。人形に様々な意味を充てる事で物語と謎に奥行きを出している。殺人のトリックは消去法だと辿り着けてしまったので前作よりは優し目。終盤に驚きの展開があったが、最後の一文は想定内のだったので、裏表紙の煽りは余計な気がした。
    本作から、紅子の前夫・林の愛人だった祖父江が登場し、三角関係の再燃が物語に色を添える。前作の保呂草の立ち回りに意外性があったことから、気をつけて読んだつもりだったが…やっぱり一癖ある人物だった。

  • 過去の既読本

  • 事件の犯人よりもいろいろとびっくりした。

  • vシリーズの2作目

    『すべてがFになる』からずっと読み続けているので、人物の個性や、洒落た会話なんかにも、そろそろ慣れてきて、変化が欲しいところ。

    事件としても、犯人、モナリザがわかってしまったので、驚きも少なかった。
    犯人捜しじゃないってことは、紅子さんに指摘されるが・・・

    保呂草には毎回してやられる。今後も要注意か?


    「言葉だけのことなの。全部そうなんです。言葉で理由をつけて、どんなふうにでも変えてしまえるの。言葉こそが、悪魔であり、神であり、私たちの罪でもある。でも、そこにしか、真理はないのよ」

  • シリーズ第2弾。主要人物の会話による笑い、単純な謎解きでない結末など、第1弾より面白かった。

  • S&Mシリーズのラブちゃんが苦手で
    Vシリーズは主要メンバーのしこちゃんが苦手
    私は関西圏だけど、関西弁を文章で読むとテンションがいまいち掴めない。
    関西弁が嫌いなのもあるかもしれませんが。
    れんちゃんがキャラ立ちすぎてて好きだな。

  • 再読。
    そうだったそうだった、保呂草さんがそうだった。
    紅子と林、祖父江の3ん各関係が気になるところです。
    多分前回読んだ時よりもすとんと入り込めたんじゃないかなぁ??
    すっかり忘れていたのでラスト「うわぁ・・・。」ってなった。

  • とても概念的で、なんだかふわふわと読んでいた。
    Vシリーズとしては2作目だけど、そんなのアリ!?という展開。シリーズを通しての主要登場人物に、そんなことをさせるなんて、森さんはなんて大胆。

    トリックや犯人が分かっても、結局、動機とか過去の事件とかよく分からない感じだった。伏線とかもっと深い意味とかいっぱいあるんだろうけど、よくわからん、ふわふわした感じで終わってしまった。
    でも、だからといって面白くなかったわけでもなく、こういう変な感じもありか、と思った。

  • 黒猫の三角形読んでからの本書。
    またそうきたか。

  • 人形が操られているのか。  
    人間が操っているのか。 
    人形が操っているのか。  
    人間が操られているのか。 
    人形に操られているのか。
    人間に操られているのか。 
    操っているから人間なのか。 
    操られているから人形なのか。 
    誰が操るのか。 
    誰が操られるのか。 
    何のために生まれて、何をして生きるのか。

  • ルパン三世の様な保呂草。
    しかし、このシリーズは本当に登場人物濃すぎ。

    犯人性やトリックに関しては複雑ではないけれど、それらに気をとられていると見過ごしてしまう小さな事件が頻発している感じがシリーズを描く森博嗣文学の王道。

  • 再読。懐かしい。Vシリーズは最後まで読みきらなかったので。

  • 怖くなった。人間の思考回路の脆弱さと、これを読んで「全く理解できない」わけではない自分が怖くなった。ホラーじゃなかったはずなのに、ひとりでお風呂に入るのが怖くなった。

  • 【あらすじ】
    蓼科に建つ私設博物館「人形の館」に常設されたステージで衆人環視の中、「乙女文楽」演者が謎の死を遂げた。二年前に不可解な死に方をした悪魔崇拝者。その未亡人が語る「神の白い手」。美しい避暑地で起こった白昼夢のような事件に瀬在丸紅子と保呂草潤平ら阿漕荘の面々が対峙する。大人気Vシリーズ第2弾。
    【感想】
    ミステリーに出てくる人形というと、どうしても怖いものを連想してしまう。実際のそれはどうなのかはわからないが、日本の人形は美しさの裏に不気味さを持ち合わせているような気がしてならない。そんな人形に関連した事件が起きたものだから、すごくゾクゾクした。そして、悪魔という言葉が出てきた時点でもう、ホラー小説みたいだと思った。でも、ちゃんとトリックはいろんなところに隠されていて、ビクビクしながらもワクワクさせてくれた。この物語を通して、人の何かを崇拝する思いの強さ、そして何かが何かを翻弄するその力の強さ、そしてその両者の怖さを、すごく感じた。

  • Vシリーズ第二弾。
    小鳥遊練無がバイトに向かった長野のリゾート地に阿漕荘の面々と瀬在丸紅子が便乗。
    当然のことながら事件が起こり、そこに偶然紅子の前夫とその不倫相手で子どもまで作った女が来ているとなれば穏やかではない。
    見学に行った先で起こった人形博物館での殺人事件の前には、数年前の未解決事件があり、乙女文楽を受け継ぐ一族にまつわる絡みが披露される。
    盗まれた絵と受け継ぐべき千体あまりの人形だったり、いまだ特定できない最後の人形だったりと犯人自体はすぐにわかるように書かれている。ただ、それだけではないのが森さんの作品。
    そう言えば、紅子も元夫もあまり息子を気にしている描写はない。おまけに紅子は元夫のためなら息子も殺すとか言う物騒なことを不倫相手に言ってのけた。息子も頭は良さそうだけど(むしろ良いからこそ?)ものすごく変人になりそうで心配。

  • 長野の人形博物館で、演劇中に殺人事件が起こる。一人は毒殺で、一人は刺殺だった。被害者の遺族で、二年前に今回刺殺された短剣の一方で殺害されたこともあり、過去の事件と関連性があるとみられ捜査が進められる。Dr.森にしては珍しく、今回は密室殺人を扱っていない。観衆の前で殺害した方法とは・・? 最後の一文は、不気味な結末を迎えるが、考察する仕掛けは分かりやすく記されている。悪魔は一体誰なのか? それが解決の糸口だろう。

  • Vシリーズ②

    ・保呂草さんて一体、何者?ルパン三世?
    ・未だ、名前を含めて登場人物に馴染めない。
    (得体の知れない探偵、常識に欠ける元令嬢、女装の大学生、関西弁の女子大生)
    ・小学生の男の子を置いて、友人達とバカンスに出る母親って?!
    ・悪魔崇拝は良く分からないけど、モナリザのトリックは面白い。
    ・事件の黒幕は義母の巳代子、実行犯は麻里亜で良いのでしょうか。

  • 今作も、事件の構造自体はシンプルなものだったけど、背景がしっかり練り込まれていた。人形論が悪魔や神に派生していって、それが物語と密接に結び付いているのが、印象的。

  • VシリーズNO.2
    人形の館にて乙女文楽の演者が衆人環視の中で殺された。悪魔崇拝者の血縁者が2年前にも亡くなっており、さらに関係者が亡くなった。

    この事件は誰が?はしつこいようなヒントでわかるはず。それよりももっと考えなければならないことが、最後にえっ!となってから出て来ました。うーん、作者に弄ばれたまま読んでいたのだと気付き、読後の感想はうれしい落ち込み方でした。
    ただ、他の小説に比べ、謎がそのままだったり、結末が読者次第だったりで、大変なシリーズです。リドルストーリーか?と感じましたよ。
    まだ2作目ですのでわかりませんが、前シリーズのようにシリーズ内でつながっているかもしれないから頑張ります。

    スカートは、七夏はミニ、紅子はロング。髪もショートとロング。この文章、何か印象的でした。
    また、子宮ってマトリクス?

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著者プロフィール

森 博嗣(もり ひろし)
1957年、愛知県生まれ。作家、元研究者。名古屋大学工学部建築学科、同大学大学院修士課程修了を経て、三重大学工学部助手、名古屋大学助教授。名古屋大学で工学博士を取得し、2005年退職。学会で数々の受賞歴がある。
作家として、1996年に『すべてがFになる』で第1回メフィスト賞を受賞し、同作で作家デビュー。S&Mシリーズとして代表作の一つに。『スカイ・クロラ』シリーズは本人も認める代表作で、2008年アニメ映画化された。その他にも非常に多くの著作がある。

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