シェエラザード(下) (講談社文庫)

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  • 講談社
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レビュー : 157
  • Amazon.co.jp ・本 (392ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062736107

感想・レビュー・書評

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  • 太平洋戦争末期、徴用された客船「弥勒丸」とそれにかかわる過去と現在の人々の織りなすストーリー。の、下巻。物語は急展開し、悲劇のラストへと向かっていくのですが、それに敢然と立ち向かう海の男たちがじつにかっこいい!。運命を受け入れつつも、軍の一方的な思惑に組み伏せられることなく、最後まで堂々と誇りを持ち続けるクルーたち。とくに最後のブリッジのシーンは感動モノでした。いや〜、おもしろかった。

  • 上巻に引き続き、弥勒丸に関わった人々の話。沈没船引き上げの話出あるが、話の内容は引き上げではなく、撃沈されるまでの話。
    遅ればせながら、シェラザードを聴いてみよう。果たして悲しい調べなのか、悲しい中に未来が見えるのか…

  • 下巻でいよいよ最悪の結末へと突き進む物語。

    太平洋戦末期、軍に徴収され特殊任務を与えられた、日本が世界に誇る豪華客船の弥勒丸。船乗りは、自分の乗る船を女性に例える。その美しい彼女と運命をともにする彼らの崇高な心に胸を打たれる。

    今を生きる日本人に、「良心」とは何かを切実に訴えかける娯楽大作だ。

    クライマックスで、死出の旅に出る弥勒丸。その航跡を思いながら、泣けてきそうになった。

  • タイトルに惹かれて借りたものの内容が好みではなかった。
    この著者の時代物はよかったので今度はそっち借ります。

  • 第二次世界大戦中、敗戦色濃厚な日本の悪あがきに付き合わされた2千人の人たち…モデルはいてももちろん内容はフィクションだけど、こんなふうに、何が何だかわからずに命を落としていった人たちばかりだったんだろうな。沈んだ豪華客船を引き上げる駆け引きと、なぜ客船が沈んだのかのミステリーが交互にやってくる、そんな話。

  • シンガポールに寄航する弥勒丸には二千人の帰国者を乗せると言う。安導券を持つ弥勒丸は安全な航海が保障されている。シンガポールで積み込まれる積荷は軍機だという。それに二千人にも上る帰国者。軍はシンガポールが攻撃されると宣伝してるが、軍事的に見て、それはありえない。これらのことは何を意味するのか。小笠原機関に出向している土屋には分からなかった。

  • 上巻に同じ

  • 後半は展開の息切れ感が。オチが今一つ。

  • 戦場のタイタニックって話。生き続けるために、何がたいせつなのかって考えた。

  • 弥勒丸引き揚げ話をめぐって船の調査を開始した、かつての恋人たち。謎の老人は五十余年の沈黙を破り、悲劇の真相を語り始めた。私たち日本人が戦後の平和と繁栄のうちに葬り去った真実が、次第に明るみに出る。美しく、物悲しい「シェエラザード」の調べとともに蘇る、戦後半世紀にわたる大叙事詩、最高潮へ。

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著者プロフィール

浅田 次郎(あさだ じろう)
1951年、東京都出身。
1995年『地下鉄に乗って』で吉川英治文学新人賞、1997年『鉄道員』で直木三十五賞、2000年『壬生義士伝』で柴田錬三郎賞、2006年『お腹召しませ』で中央公論文芸賞と司馬遼太郎賞、2008年『中原の虹』で吉川英治文学賞を、2010年『終わらざる夏』で毎日出版文化賞、2016年『帰郷』で第43回大佛次郎賞それぞれ受賞。2015年には紫綬褒章も授与されている。
2018年現在、日本ペンクラブ会長、直木賞、柴田錬三郎賞、山本周五郎賞の選考委員を務める。2018年12月15日、『輪違屋糸里』が藤野涼子、溝端淳平、松井玲奈らの出演で映画化。

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