不完全でいいじゃないか! (講談社文庫)

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感想 : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062736268

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  • 精神科医のいろいろな患者さんとの関わりの記録。
    患者さんがどのようにして悩んで、回復への糸口をつかんでいくかが書かれている。

    人の心は粘土のようにやわらかくて、幼少期の環境によってどのような形にも変えられてしまう。
    大人になってからの幸せの感じ方も、目に映る景色の見え方も、小さいときにできた形で変わってくるんだろう。

    著者自身も、夫婦喧嘩の絶えない、しかし、勉学などに多く期待される厳しい家庭に育つ。
    自らを、感じない、話さない、信じない
    アダルトチャイルドだと分析する。

    医師の気持ちも露わに書かれている。
    そのころの僕は医師らしくあることに必死だった。
    なめられたくない気負いで一杯になる。
    上から下までブランド物の服で身を固めて病院に勤めていた。
    ど、新米時代の不安感がよく伝わってくるようだ。

  • 薬物依存・引きこもり・PTSD等の若者と彼等を回復へと導いた精神科医の「魂の記録」と言っても良いと思います。
    また著者(伊波)は自身をアダルトチルドレンとして、赤裸々な半生の告白もしています。
    医者と患者という上下関係の中で治療するのではなく、対等な人間
    同士の関係の中から患者の回復力を引き出すやり方は効率が悪い(一度にたくさんの患者を治療するという意味では)のでしょうが、結果的にはとても確実な方法に思います。

  • これはエッセイとしても面白い、とACである夫は言っていた。自らもACである精神科医が自分の生い立ちや様々な依存症の患者との交流を語っている。聞き書きのようだが、読んでいるときにはわからなかった。2006年7月

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