高山右近 (講談社文庫 か 5-8)

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  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (397ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062736381

感想・レビュー・書評

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  • 徳川家康の禁教令によって加賀藩から長崎へ身柄を移され、さらにはフィリピンのマニラへと追放されることになった、高山右近の最晩年を描いた歴史小説です。

    迫害にあいながらも揺らぐことのない信仰を持ち続けた高山右近の姿を描くことに、著者の努力は傾注されているようです。ただ、高山右近と言えば築城術や茶道など幅広い教養を持った人物であり、その人間像の一面にのみ焦点が当てられているような印象を受けてしまいました。

  • In die depositionis

  • 歴史小説というよりは宗教小説の方が近いかな。右近の前半生について読みたかったのでちょっと期待はずれでしたが、関ヶ原後、マニラに追放されるまでのアレコレが良く解る本でした。

  • 聖者右近、博学如安、空気読めない如安息子の殉教珍道中/いい味出してる遣欧少年使節たち…とか茶化しましたがそれはごく一部で。すごく重たい文章、ひとの生き死にがとても生々しい。

  • 烏兎の庭 第二部 書評 4.22.06
    http://www5e.biglobe.ne.jp/~utouto/uto02/bunsho/ukon.html

  • 出国してからが興味深い。

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著者プロフィール

1929年生れ。東大医学部卒。日本ペンクラブ名誉会員、文藝家協会・日本近代文学館理事。カトリック作家。犯罪心理学・精神医学の権威でもある。著書に『フランドルの冬』、『帰らざる夏』(谷崎潤一郎賞)、『宣告』(日本文学大賞)、『湿原』(大佛次郎賞)、『錨のない船』など多数。『永遠の都』で芸術選奨文部大臣賞を受賞、続編である『雲の都』で毎日出版文化賞特別賞を受賞した。

「2020年 『遠藤周作 神に問いかけつづける旅』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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