明日香の皇子(みこ) (講談社文庫)

  • 講談社 (2003年2月17日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (392ページ) / ISBN・EAN: 9784062736558

みんなの感想まとめ

古代と現代を結ぶ壮大なスケールのミステリーが展開され、読者を引き込む魅力があります。主人公の村久は、恋人の恵津子が失踪したことから、謎の男に呼び出されるが、その男が目の前で殺されるという衝撃の展開に直...

感想・レビュー・書評

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  • 【軽~く読める気軽なファンタジーの傑作】

    最近、本屋に行くと”ライトノベル”という軽~いジャンルの
    読み物が流行っていますよね??

    フォローさせて戴いている皆さんの中にも面白そうなレビューを
    書いてくださっている方もたくさんいますし・・・

    ただ残念ながら表題とあらすじ、表紙の絵に抵抗感を感じてしまい
    実際に手に取ってみる勇気が湧いてこないというか・・・

    SFやファンタジー、フィクションは大好物なんですけどね??

    ですが最近のアニメに見られるようなキャピキャピ感を演出する
    作風にはどうしても馴染めないんです(泣)

    でも本屋のレジに並ぶ人々の中には大量買いをされている方もいて
    ツボにはまれば面白いんだろうなぁ~と思う事もあったりして??

    まあ、いずれ機会が来れば読んでみようとは思いますが・・・
    あはは・・・どうなんでしょ??

    と、いう事で前回はおも~い作品をご紹介したので、今回は全くの
    正反対のライトノベルに近い作品をおススメしちゃいましょう!!

    私たちが大好きな推理作家、内田康夫さんの歴史ファンタジー、
    『明日香の皇子』です。

    実はこの作品、浅見光彦シリーズで有名な内田さんが執筆されて
    いますが、残念ながら浅見さんも信濃のコロンボも岡部警部も出て
    きません。

    出てくるのは戦時中の忌まわしい写真中の人物とちょっとだけ先見
    の明がある主人公、そしてブリジ・・・いやエイブルルック社の
    創業者一族と関係者といった面々で・・・

    内容は端的に言ってしまうと、何の変哲もない普通の青年が前世に
    気づき、教祖となり、新興宗教を立ち上げるまでのお話です(笑)

    あはは・・・ここで宗教と言ってしまうと普通の方なら拒否反応が
    出てしまいますよね??

    でも心配しなくても大丈夫!!

    先日のレビュー作品のようなタブーや思想は全く内包されていない
    どころか、みんなで仲良く一緒に暮らしましょうという、超お花畑
    的な内容で・・・

    どんなに疲れた方でも違和感なく、サクサクっと軽快に読み進める
    事が出来る作品だと思いますよっ!!

    ここでようやく冒頭文と繋がって・・・
    正当な推理作家のひとりである内田さんが”ライトノベル”を書くと
    こうなりますよ、的な感じで・・・(笑)

    私達(私だけ?)のようなちょいと頭が固い人間には作風がスッゴク
    あってて非常に面白く感じ、何度も”お風呂”で読み返してしまう
    ほどの傑作だと思いますよっ‼!

    それで話は戻りますが・・・

    この明日香の皇子、実在の人物ではなく飛鳥時代の皇族である
    ”大津皇子”がモデルとなっています。

    大津皇子(663年生~686年没)は天武天皇の皇子で、母は天智天皇の
    皇女である大田皇女であり、れっきとした天皇家の一族でした。

    生前は人望も厚く、文武両道の好青年でありましたが、23歳の若さで
    異母兄の草壁皇子の指図によってか、川島皇子に謀反の罪を着せられ、
    磐余の邸宅にて自害してしまいます。

    実は大津皇子には弟を溺愛する大伯皇女という歴史上、天照大神にも
    匹敵するブラザーコンプレックスだった姉がおり、彼の自害後、弟を
    想って詠んだ句は万葉集にも掲載されているほどで・・・

    超有名なので皆さんも一度は名前を聞いたことがありますよね??
    そんな弟想いの大伯皇女の中でも一番有名な歌が・・・

    ”うつそみの人にある我や明日よりは二上山を弟背とわが見む”

    あはは・・・ここでようやく”明日”がでてきました!!
    そうなのです。

    この”明日”と、”飛鳥時代”、そして地名である、”アスカ”を
    織り込んで、出来上がったのがこの”明日香の皇子”なのです!!

    この作品、実在の不遇の皇子をテーマにしているだけあって非常に
    面白いっ!!

    しかも歴史に載っている斎王(斎宮の巫女)がどのようなルートを
    通り、未婚のまま、一生を過ごす伊勢神宮へ向かったのかが、しっ
    かりと考察されており、非常に勉強になると思いますっ!!

    しかしラノベの表紙にも多々描写されている巫女さんのルーツが
    斎王だったとは・・・驚きですよね??

    皇族の中から未婚で処女の若い女性を選び、天皇の代わりに神様に
    奉仕させるなんて・・・現代なら明らかなセクハラでパワハラ行為
    なわけで・・・知れば知るほど可哀想って思っちゃいますよねっ??

    って、ありゃりゃ??
    キリスト教のシスター達も同じじゃん??
    ・・・って、触れないでおこう(笑)

    でも他にも歴史上、”補陀落渡海”という生きた行者を船に乗せ、
    海に流すといったとんでもない行為もあったわけだし・・・

    なので、現代に生まれてよかったって思っときましょっ(笑)

    あはは・・・そんなライトな作風なのでラノベに傾倒している方、
    軽く読める作品を探している方、そして日常に疲れていて癒しが
    欲しい方に最高の作品だと思います!!

    ぜひ機会があれば、ゆっくりとお風呂にぼぉ~っと浸かりながら
    読んでみてくださいね!!

    最高の至福の時を過ごせますよ~!!

    お風呂に入りながら本を読むのが大好きな・・・むう達でした!!

  • 歴史好きのなかでもファンが多い大津皇子をモチーフに東京と奈良を舞台にした推理小説。
    ブリヂストンがモデルと思われる巨大企業と政治の癒着など、テーマは大きいんだけど、内容は足りない。
    新興宗教ちっくな雰囲気も好き好きだと思う。
    大きな意味で物語が解決していないので、その点も中途半端。
    ちなみに浅見光彦シリーズではありません。

  • 24歳の大東広告の社員・村久の恋人・恵津子が消えた。謎の男に彼は呼び出されるが男は目の前で殺されてしまう。しかも彼は大取引先の社員だった。のこされた言葉「アスカノミコ」を追う村久は、いつしか巨大な陰謀に巻き込まれていく。古代と現代を結び壮大なスケールで描く、ロマンミステリーの傑作!
    (講談社作品紹介より)

  • 広告代理店に勤める主人公の恋人が突然消えた。
    そして、彼女の使いとされる男が目の前で殺され「アスカノミコト」という謎の言葉をのこす。
    彼女から預かった絵の中に、戦時中の写真が。
    その写真を巡って殺人事件がおこる。
    少し現実味のない感じ。

  • 借り物です。浅見さんじゃない内田さんの作品。古代と現代を結んだミステリー面白かったし手軽に読めます。

  • あまりの面白さに、一気に読んでしまった。スケールの大きい作品で、はらはらドキドキしながらページをめくった。

  • 内田作品にたま〜にでてくる、スケールがでかい話。
    好き嫌いがわかれそうではある。

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著者プロフィール

1934年東京都北区生まれ。1980年に自費出版した『死者の木霊』で衝撃的デビュー。主人公の信濃のコロンボこと竹村警部が活躍する作品に加え、1982年に刊行された『後鳥羽伝説殺人事件』で初登場した浅見光彦を主人公にしたミステリー作品は大ベストセラーに。映像化作品も多数。2018年逝去。

「2022年 『箸墓幻想』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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