嘘をもうひとつだけ (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 10334
レビュー : 799
  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062736695

作品紹介・あらすじ

バレエ団の事務員が自宅マンションのバルコニーから転落、死亡した。事件は自殺で処理の方向に向かっている。だが、同じマンションに住む元プリマ・バレリーナのもとに一人の刑事がやってきた。彼女には殺人動機はなく、疑わしい点はなにもないはずだ。ところが…。人間の悲哀を描く新しい形のミステリー。

感想・レビュー・書評

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  • 加賀さんシリーズということで手に取ってみたけれど、短編集でした。
    短編なもので展開が早く、すでに発生した殺人(未遂)事件に、加賀さんがあっという間に核心に迫っていく。
    加害者は身近な人を殺め、自分をかばうために嘘をつく。
    誰が加害者かは最初からほぼわかっているので、どういう嘘をついていて、加賀さんがどういう風に暴くのかに主眼があった。

    加賀さんは徹底した聞き込みと裏付け調査をもって、嘘をどんどん暴く。
    人を殺したのは当然悪い、嘘つくのも悪い、もちろんそうなんだけれど、暴かれていく最中のぞっと血の気の引く感じが、やけに身に迫ってきて。
    加賀さんって…、犯人側からすると、恐怖でしょうね^^;
    ねちこい、ねちこい、超ねちこい(笑)

    「卑劣とはいわんが、悲しい商売だな」
    交通事故に遭った加賀の友人。
    加賀さんに、妻に睡眠薬をのまされたのではないかという推理をつきつけられ、そんな台詞を加賀に吐く。

    そういわれても、たとえ誰にも感謝されなくても、真実を突き止めるのが、警察官たるこの人の性なんだな。
    そして、平然と、時に虚勢を張りながらも嘘をつく女性たち。
    女性って怖い、とも思った。

  • 加賀恭一郎シリーズの6作目です。
    読み始めるまで、短編集と言うことを知りませんでした。

     もちろん、ひとつひとつの短編は面白い。でも、ここまで加賀さんを読んできて、短編では正直物足りない。
     あえて、短編だったのでしょうね。

    各ストーリーに一貫して「悲哀」のようなものを感じます。

    各短編は、お互いにリンクしてない。(と思ってますケド・・・)伊坂さんだと、時間軸ズラして絶妙に噛み合わせて来る所ですね。

    あっという間に読んでしまい、肩透かし。
    次は7作目の「赤い指」の予定です。「新参者」は読んだので、その次でようやく「麒麟の翼」に辿り着きます。

  • 「友の助言」で少しだけ垣間見ることのできた人間としての加賀恭一郎。 それだけではものたりない。 もう少し、人物としての彼を眺めていたい。

  • 加賀恭一郎シリーズ、最初の話から遡りの6冊目。
    練馬署の刑事の加賀が主人公の短編集。
    あまりこちらに考えさせることなく、加賀の捜査によってサクサクと話が進んでいき、通勤や競馬に行く電車の中で読むにはまあ適当。
    が、「新参者」のような趣向もなく、救いのない設定が多くて、全体的にはドヨ~ンとした読後感。

  • 57.ドキドキして、続きが気になって大変でした(笑)犯人捜しじゃないから、どういう思いで犯行に至ったかが暴かれていくので、ふんふん、そんな思いがあったんだね。と、楽しく読めました。しかし「狂った計算」は不倫の話だったけど、切なかったなぁ。

  • 職場でお昼休みに読むのに丁度よかった。

  • 加賀シリーズ第6弾にして、初の短編集。
    サラッと読める1冊。
     
    ただ、どれも内容が浅い・・・
     
    ・嘘をもうひとつだけ・・・バレリーナ転落
    ・冷たい灼熱・・・帰宅したら妻が殺され、子どもが行方不明
    ・第二希望・・・子どもは体操選手が第一希望
    ・狂った計画・・・建築士と不倫
    ・友の助言・・・怖い妻

  • 短編集だったので加賀恭一郎が犯人を心理的に崩すある意味一番美味しい場面ばかりで読みやすかった。

  • 加賀恭一郎シリーズ短篇集です。中長編にならなかった元ネタのように感じました。犯人はわかっている、そして当然のことながら嘘をついている。決して犯人を擁護できないが、それぞれの人が抱える負の感情。それをどのように崩していくのかが見所です。

  • 父から借りたもの6

    表題作を含む5つの短編集。
    さくっと読めた。
    ……女って怖いね。

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プロフィール

東野 圭吾(ひがしの けいご)
1958年大阪市生野区生まれ。大阪府立大学工学部電気工学科卒。大学在学中はアーチェリー部主将を務める。1981年に日本電装株式会社(現デンソー)にエンジニアとして入社し、勤務の傍ら推理小説を執筆する。
1985年『放課後』で第31回江戸川乱歩賞を受賞し、小説家としてのキャリアをスタート。2006年『容疑者Xの献身』で第134回直木三十五賞を受賞。2013年『夢幻花』では第26回柴田錬三郎賞を受賞、2014年『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞受賞。現在、直木三十五賞選考委員を務めている。
テレビドラマ・映画化された作品が多い。代表作としてガリレオ・新参者シリーズに加え、映画『手紙』『ラプラスの魔女』。2018年11月『人魚の眠る家』、2019年木村拓哉主演で『マスカレード・ホテル』、同年に玉森裕太、吉岡里帆、染谷将太らの共演で『パラレルワールド・ラブストーリー』についてそれぞれ映画化が決まっている。

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