嘘をもうひとつだけ (講談社文庫)

著者 : 東野圭吾
  • 講談社 (2003年2月14日発売)
3.19
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062736695

作品紹介・あらすじ

バレエ団の事務員が自宅マンションのバルコニーから転落、死亡した。事件は自殺で処理の方向に向かっている。だが、同じマンションに住む元プリマ・バレリーナのもとに一人の刑事がやってきた。彼女には殺人動機はなく、疑わしい点はなにもないはずだ。ところが…。人間の悲哀を描く新しい形のミステリー。

嘘をもうひとつだけ (講談社文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 加賀さんシリーズということで手に取ってみたけれど、短編集でした。
    短編なもので展開が早く、すでに発生した殺人(未遂)事件に、加賀さんがあっという間に核心に迫っていく。
    加害者は身近な人を殺め、自分をかばうために嘘をつく。
    誰が加害者かは最初からほぼわかっているので、どういう嘘をついていて、加賀さんがどういう風に暴くのかに主眼があった。

    加賀さんは徹底した聞き込みと裏付け調査をもって、嘘をどんどん暴く。
    人を殺したのは当然悪い、嘘つくのも悪い、もちろんそうなんだけれど、暴かれていく最中のぞっと血の気の引く感じが、やけに身に迫ってきて。
    加賀さんって…、犯人側からすると、恐怖でしょうね^^;
    ねちこい、ねちこい、超ねちこい(笑)

    「卑劣とはいわんが、悲しい商売だな」
    交通事故に遭った加賀の友人。
    加賀さんに、妻に睡眠薬をのまされたのではないかという推理をつきつけられ、そんな台詞を加賀に吐く。

    そういわれても、たとえ誰にも感謝されなくても、真実を突き止めるのが、警察官たるこの人の性なんだな。
    そして、平然と、時に虚勢を張りながらも嘘をつく女性たち。
    女性って怖い、とも思った。

  • 加賀恭一郎シリーズの6作目です。
    読み始めるまで、短編集と言うことを知りませんでした。

     もちろん、ひとつひとつの短編は面白い。でも、ここまで加賀さんを読んできて、短編では正直物足りない。
     あえて、短編だったのでしょうね。

    各ストーリーに一貫して「悲哀」のようなものを感じます。

    各短編は、お互いにリンクしてない。(と思ってますケド・・・)伊坂さんだと、時間軸ズラして絶妙に噛み合わせて来る所ですね。

    あっという間に読んでしまい、肩透かし。
    次は7作目の「赤い指」の予定です。「新参者」は読んだので、その次でようやく「麒麟の翼」に辿り着きます。

  • 加賀恭一郎シリーズ、最初の話から遡りの6冊目。
    練馬署の刑事の加賀が主人公の短編集。
    あまりこちらに考えさせることなく、加賀の捜査によってサクサクと話が進んでいき、通勤や競馬に行く電車の中で読むにはまあ適当。
    が、「新参者」のような趣向もなく、救いのない設定が多くて、全体的にはドヨ~ンとした読後感。

  • 57.ドキドキして、続きが気になって大変でした(笑)犯人捜しじゃないから、どういう思いで犯行に至ったかが暴かれていくので、ふんふん、そんな思いがあったんだね。と、楽しく読めました。しかし「狂った計算」は不倫の話だったけど、切なかったなぁ。

  • 職場でお昼休みに読むのに丁度よかった。

  • 加賀シリーズ第6弾にして、初の短編集。
    サラッと読める1冊。
     
    ただ、どれも内容が浅い・・・
     
    ・嘘をもうひとつだけ・・・バレリーナ転落
    ・冷たい灼熱・・・帰宅したら妻が殺され、子どもが行方不明
    ・第二希望・・・子どもは体操選手が第一希望
    ・狂った計画・・・建築士と不倫
    ・友の助言・・・怖い妻

  • 短編集だったので加賀恭一郎が犯人を心理的に崩すある意味一番美味しい場面ばかりで読みやすかった。

  • 加賀恭一郎シリーズ短篇集です。中長編にならなかった元ネタのように感じました。犯人はわかっている、そして当然のことながら嘘をついている。決して犯人を擁護できないが、それぞれの人が抱える負の感情。それをどのように崩していくのかが見所です。

  • 父から借りたもの6

    表題作を含む5つの短編集。
    さくっと読めた。
    ……女って怖いね。

  • 「嘘をもうひとつだけ」
    バレエ団の事務員が自宅マンションのバルコニーから転落、死亡した。事件は自殺で処理の方向に向かっている。だが同じマンションに住む元プリマ・バレリーナのもとに一人の刑事がやって来た。彼女には殺す動機はなく疑わしい点は何もないはずだった。ところが・・・。加賀恭一郎第6の事件。


    「嘘をもうひとつだけ」は5つの短編小説から成ります。題名になっている「嘘をもうひとつだけ」の短編はバレエ団の話なので「眠りの森」を思い出しました。全体的に加賀が犯人をすこしずつ確実に追い詰めていく展開になっています、「友の助言」だけは違いますが。


    ひとつひとつの短編では加賀が刑事らしい推理と読みを展開し、犯人は普通の犯人らしい反応をしています。ですのである意味とても現実に近い犯罪ばかりなのかもしれません(完全犯罪を成立させる犯人はそんなにいないでしょうし)。


    私は「狂った計算」が一番印象的でした。犯人の背景から事件を考えていくとなかなか同情してしまいます。また結果的に狂った所も予想していませんでした。こういう部分は加賀シリーズでは少し珍しいのかもしれません。


    第6の事件までの中で最もあっさりな読み心地でした。恐らく短編である故に推理も簡潔めなこと、犯人の犯人らしさがあったからかなぁと思います。

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