- 講談社 (2003年3月14日発売)
本棚登録 : 1232人
感想 : 108件
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
Amazon.co.jp ・本 (592ページ) / ISBN・EAN: 9784062736886
作品紹介・あらすじ
「百人一首の呪(しゅ)」に続く驚異のシリーズ第2弾
「七福神は呪われている」明邦大学を震撼させた連続怪死事件以来、その研究はタブーとなっていた。しかし、棚旗奈々(たなはたなな)の後輩・貴子は兄の遺志を継ぎ、論文を完成させようとする。そして新たな事件が!?
ご存知、桑原崇(くわばらたかし)が歴史の闇に隠された「七福神」と「六歌仙」の謎を解き明かす。大人気シリーズ第2弾!
みんなの感想まとめ
歴史の謎と現代の犯罪事件が交錯する中で、主人公たちが挑む新たなミステリーが展開されます。前作に引き続き、七福神と六歌仙にまつわる深い知識を持つキャラクターたちが、連続怪死事件の背後に潜む真実を解き明か...
感想・レビュー・書評
-
ボサボサ頭で興味ある分野だけ博覧強記な祟が歴史上の謎と現実の犯罪事件を解決するQEDシリーズ2作目。1作目は百人一首で続編たる本作は六歌仙と七福神の謎に挑む。相変わらず主である犯罪事件より謎解きの方に比重が高い。個人的には本作の方が繋がりが分かった時の爽快感があった。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
七福神について調べていた男子学生が交通転落事故で死亡し、その学生が所属していた大学の薬学部教授が実験中に中毒死、死亡した教授の助手をしていた男性が自宅で刺殺される・・・という事件が立て続けに起きた、タタルの母校。
事故死した男子学生の妹で、その大学の現役学生である貴子から、奈々にタタルとともに兄の死と七福神の呪について調査したいという依頼?があり、3人で京都に向かう。
タタルの七福神、そして古今和歌集の六歌仙についての知識があいかわらず膨大!
現代で起きた事件と、歴史ミステリーの二本立てのような感じだ。
歴史ミステリが、現代の事件の動機に関わっているので、どちらも大事です。
昨年の大河ドラマで注目をあつめた「平安時代」、藤原氏の栄えた時代の闇について、考えさせられる。藤原氏同士でも相当争っていたから他の氏についてあまり考えが及ばなかったものの、ほかの氏も当然に存在したわけで。
紀貫之、在原業平は有名なので、私も知っている(そしてこの本には登場しないものの、菅原道真は身分にあわない出世をしたことで追い落とされて流罪になったんだっけか。そういう時代ってことだよなぁ)。
奈々が「平安時代って、全然平安ではないじゃないか。平安でないからこそ、平安であれと願って名付けられたのか」と納得していたけど、その通りだったのでしょうね。学校の歴史授業で上澄みを撫でるように知識入れただけじゃ、全然わからないことでした。
タタルがこの本で語っていることは、私の母(歴史好き・この本は読んでない)も同じことを言っていたので、作者の妄想や捏造ではなく、結構角度の高い知識なのでしょう。1999年という、ようやく携帯電話が普及し始めたような時代、インターネットで調べ物をすればすぐに答えが出る現代とは異なる時代に、これほどの知識が頭に入っているというのが・・・すごいわ。 -
六歌仙がなぜこの6人なのか。
七福神と呪、怨霊が交錯する日本の思想から推理していく様は圧巻!
好説とも言える高田節でスッキリと日本の連綿と続く思想を説いている! -
オーディブルで視聴。ミステリーというよりは、やっぱり六歌仙(七福神)についての考察におまけでミステリがついてるような作品だと思う。
-
第二弾は六歌仙と七福神の謎がテーマ。
平安時代の和歌の位置付けは、現代のような雅な文化に留まらず、政治的駆け引きや怨念すら言霊に込める非常に重要なツールであり、当時の常識ではその効果が信じられていたという説明は、目から鱗であると共に非常に納得できるものでした。
六歌仙と七福神の関係についての考察までいくと理解力が足りないので半分流し読み的になってしまいましたが、それでも説得力があるように感じられた。
このような深い知識と考察を織り込んだ作品をシリーズ化できるとは、高田氏の能力は類い稀なるものだと思います。 -
QEDシリーズ第2弾。この作品から事件の「歴史離れ」が進行し始めるわけです。とはいっても、一部は(無理やりの感はありますが)かかわりがあるみたいです。 歴史薀蓄に溢れた作風には力強さが出てきたかな、という感じがする作品ですね。作者の仮説もまあ「納得」できなくもない、というか納得させられる論理を展開してくれちゃってます。ということで、まぁこの作品は結構気に入られている方は多いと思います。
-
読書録「QED六歌仙の暗号」4
著者 高田崇史
出版 講談社文庫
p295より引用
“「今、説明したばかりじゃないか。きみは
すぐに前後・左右・黒白と分けようとする。
世界はもっと混沌として存在しているんだ。
何故、漢方と近代医学を分ける必要があるん
だ?同じ人間の体についてのことじゃないか。
俺は両方信じているし、同時に両方信じてい
ない」”
目次より抜粋引用
“一諾千金
二仏中間
三界諸天
四方四仏
五里霧中”
博学な変人薬剤師とその後輩を主人公とし
た、長編ミステリ小説。同社刊行作文庫版。
シリーズ第二弾。
ひどい花粉症を口実に、京都への出張を上
司から押し付けられた主人公・棚旗奈々。も
う一人の主人公・桑原とも京都で合流するこ
ととなり、もやもやと考えを巡らせていると
き、大学の後輩から電話がかかってきた…。
上記の引用は、世の中にある区別について
の桑原の台詞。
良いか悪いか二つに一つで判断できるなら、
悪い方を排除するだけで物事は良くなるので
しょうが…。なかなかそんなに簡単にはいき
ませんね。少しずつ様子を見ながら、うまく
バランスを取れるようになりたいものです。
身近に昔からある縁起物の神様と歴史上の
出来事が、糸をより合わせるように絡みなが
ら、綺麗に結末へと向かっていきます。
日本史と古典をしっかりと学んできた人ほど、
より面白さを味わえる作品ではないでしょう
か。
ーーーーー -
-
再読。
相変わらず、きらびやかさや陰鬱さが目に浮かぶような巧みな描写でした。
全然本筋ではないのですが、ちょうど鎌倉殿の13人を追っかけで見ていたので、史実ながらもこれからの先のネタバレ!と思いながら読んでいました。
そういう意味では、和歌もよく取り上げられていましたし、良いタイミングでの再読だったかもしれません。 -
『娯楽』★★★★☆ 8
【詩情】★★★☆☆ 9
【整合】★★★☆☆ 9
『意外』★★★★☆ 8
「人物」★★★☆☆ 3
「可読」★★★☆☆ 3
「作家」★★★★★ 5
【尖鋭】★★★★☆ 12
『奥行』★★★☆☆ 6
『印象』★★★★☆ 8
《総合》71 B- -
前回の百人一首よりも読み飛ばすところは少なくなった(笑)
今回は七福神と六歌仙の関係を紐解いている。
前回よりも読みやすく感じたのは、慣れとより身近な題材だからであろう。
ダヴィンチコードが好きな人にはハマると思う。 -
六歌仙と百人一首は同じ…で何故七福神と六歌仙が同じ意味を持つのか…頭の中が色々な言葉で、人物で、まとめる事は難しい。平安時代にそこまで考えて封印として和歌を残したのか暗号にするのか…。他の書物でも調べてみたい。
-
密室殺人と六歌仙の謎。もう六歌仙と怨霊の方がメインすぎて殺人霞む笑。お兄さんの死は事故だったのか、事件だったのかわかんなかったのが残念笑。
-
QED-2。
/七福神と六歌仙のなぞ。七福神を調べたことで死がまっている。
どちらともさして興味はなかったけれど読むとおもしろい。ミステリーの推理より歴史のほうが印象深い。
C0193 -
「七福神は呪われている」明邦大学を震撼させた連続怪死事件以来、その研究はタブーとなっていた。しかし、棚旗奈々の後輩・貴子は兄の遺志を継ぎ、論文を完成させようとする。そして新たな事件が。ご存知、桑原崇が歴史の闇に隠された「七福神」と「六歌仙」の謎を解き明かす。
-
初期はウンチクもわかりやすい笑
現実事件の結末はなんともなぁ、ってとこですが、六歌仙と七福神の話は楽しめました -
いやー、面白い。
日本史に疎いゆえに、理解力は低いけれど
それでも面白かった。
よもや、六歌仙と七福神にこんな繋がりを見出すなんて。
読んでてドキドキしました。
著者プロフィール
高田崇史の作品
