- Amazon.co.jp ・本 (770ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062737203
感想・レビュー・書評
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分厚いと思いながらも読み始めると、すらすら読めた。
俳句と手の込んだ家庭料理の描写が良かった。
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文庫本で700ページ超の大作だが、文章も読みやすくおもしろかった。
取材で訪れた自然に囲まれた田舎の村、不思議な力があるという泉と、怪しい住人たち。雰囲気はドラマのTR●CKのような…。この雰囲気だけでわくわくする。さらに村にまつわる歌になぞらえておこる連続殺人事件。
取材に訪れたフリーライターをはじめ、石動や羅堂一族、村人、コミューンのメンバーなど、キャラクターもとても印象的。
果たしてこの作品の着地点は、オカルトなのか、ミステリーなのか?と思いながら読んだ。もちろんミステリーとして成立している。しかし、科学でわりきれないオカルト要素もあり、それがこの本の世界観を作り上げていると思う。 -
オーソドックスな本格ミステリなのに、読みやすい。
キャラが個性的で面白い。
本格の要素も、ホラー的な面も、申し分なくラストの収まりもいい。
大傑作とは言えないまでも、際立ってよい作品でした。 -
この作者の作品を読むのは「ハサミ男」以来の二作目。「ハサミ男」があれほどの出来だったのでこちらの小説はどんなもんかなーと期待半分で読み始めたが良い意味で裏切られた。横溝正史ばりの舞台設定に毒と洒落を混ぜ込んだような話だった。探偵役の石動戯作のキャラ設定はちょっと薄味だったけれどそれも気にならないほどの文章力。作中に所々ある違和感を拾っていけば犯人はなんとなくわかりはしたものの細部までは詰めれず。いやー、この小説も「ハサミ男」なみに有名になってもいいんじゃないか?
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2018.09.11
奇跡の泉 リゾート開発 首なし死体からの連続事件 飛騨牛
長かった。ハサミ男や鏡の中は日曜日と比較するとインパクトは弱い。
古今東西の作品のオマージュが散りばめられてるらしいけど全然わかりませんでした。 -
古今東西の物語の意匠と作家へのオマージュがちりばめられた、精密で豊潤な傑作推理小説。
うーん、面白かった。各節の冒頭に様々な引用が用いられ、それが本当にしっくり馴染む。
読みやすい文章、人物像も嫌いじゃないし展開も好み。超長編をものともせず読みました。
殊能氏はこんなにも博識だったのですね、感心しきりです。続編もゆっくり楽しみたい。 -
長い助走、狂言回しがみごとです