へらへらぼっちゃん (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 800
レビュー : 56
  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062737548

作品紹介・あらすじ

三年間、なにもしないで時代劇ばかりみていた。テレビの中では毎日のように悪人が誅せられ、善人が希望に満ちて旅立っていく。進展しないのはわたしだけ。ただただ、朝が来て昼が来て夜が来て、喰らい酔って眠りこけていたのである-。町田康にかかれば、日本語はこんなにおもしろい。瞠目のエッセー集。

感想・レビュー・書評

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  • 町田節を追いながら読んでいくのが心地よい。まだ読者を笑わしたろか精神がわかるような初期町田康の佳作随筆集。

  • 2003/6/11
    重複購入分も売却(計2冊売却)

  •  彼のエッセイ集を読むのは初めて。
     小説と同じような文体で興味深いことや僕にとってはどうでもいいことが面白おかしく書かれている。
     エッセイなだけに、小説以上に独りよがりな印象を受ける箇所も散見。
     ま、しょせん、小説もエッセイも独りよがりな文章の集積なんだろうから、そこに自分がどこまで寄り添えることが出来るのか、によって好き嫌いが分かれるのだろう。
     この本、割と寄り添えることが出来ました。

  •  町田康氏作家初期のエッセイ集。
     いくつか読んだ氏の小説には、狂った人が多く登場する。ペンキ塗りに才を見出す男(ただしすぐ飽きる)、大きな冷蔵庫を買わない男(飯の予定が組まれてしまうことを恐れて)、呑んだくれのパンク歌手。全部自身の経験に基づいていたんだなあ。はは、やっぱ狂ってる。
     善人と悪人とあほとかしこの分析。言葉のビート。最高。

  • 最高だ。中島らもがこの本を”なんにもやる気が出なくなる”と絶賛したほど。

  • たいへんおもしろくはいけんいたしました

  • 電車の中で読んじゃダメ。
    あーへらへら
    笑っちゃう

  • 町田康の初期のエッセイ集。
    若干の初々しさや読みにくさはあるけれど、
    町田節は昔からブレてない。単純にあははと笑える。
    一日中時代劇を見て、昼間からお酒を飲んで、
    まっとうな人から見たらひどい生活ぶりだけど、
    こんな時期があったからこそ「告白」や「パンク侍、斬られて候」などの
    作品が書けたんだろうなぁ。そう思うと人生むだな経験なんて無いのかも。

  • ほんと、おもしろい人だ。

  • 夏目漱石の「坊っちゃん」は権力者たちの横暴に対し
    正義感から怒りの鉄拳をくらわすが
    しかし最終的には敗北して田舎町を追われ
    東京へと帰っていったのであった

    町田康の「へらへらぼっちゃん」は東京に住み
    パンクを歌ったり映画に出たり面白エッセーを書くなどして暮らしている
    一見、抑圧とは無縁のフリーダムな人生であるが
    結局は社会人である、時には卑屈になるし、満員電車にも乗らねばならぬ
    なにより生活が不安定だ
    それらの鬱屈をはらすべく、頻繁に飲酒をおこなうのだが
    酔っぱらうと生来の無鉄砲が顔を出し、損ばかりすることになると
    そういうわけである
    でもどうにかなる日々

    これは小説家デビュー前後、新聞・雑誌に書かれた面白エッセー集

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著者プロフィール

1962年生まれ、大阪府堺市出身。バンド「INU」のボーカリストとして活動する一方、俳優、詩人としても活躍。1996年「くっすん大黒」で小説家デビューし、第7回bunkamuraドゥマゴ文学賞、第19回野間文芸新人賞を同時受賞。2000年「きれぎれ」で第123回芥川賞を受賞以降は、作家としての活動にほぼ専心している。
その他受賞歴として、2001年『土間の四十八滝』で第9回萩原朔太郎賞、2002年「権現の踊り子」で第28回川端康成文学賞、2005年に『告白』で第41回谷崎潤一郎賞、2008年『宿屋めぐり』で第61回野間文芸賞をそれぞれ受賞。
上記文芸作が代表作として評価を得る一方、映画化された『パンク侍、斬られて候』など、メディア化作品が多い。エッセイストとしても定評があり、『猫にかまけて』『スピンク日記』などが人気。

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