- 講談社 (2003年6月18日発売)
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感想 : 4件
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Amazon.co.jp ・本 (256ページ) / ISBN・EAN: 9784062737753
感想・レビュー・書評
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ホラーか推理小説と間違えて読み始めたけど、何も起こらんやんけ、という199冊目。
「敵にも味方にもなるワイルドカードとしてのジョーカー」という立場を自認する万穂子の19, 27, 32歳。母親の言いなりになる姉、妻がいながら常に不倫をし続ける(でも1回に1人)という父など、バラバラの家族のあれこれ。
うーん、芥川賞を狙ったけどはずしました、みたいな作品だな。
実のところ、「自分以外未熟で子供」という表っかわなのか、「自分以外未熟と思っている自分が子供」という裏を読んで欲しいのかが結局わからなかった。自分以外ろくなものじゃないのなら、もっとろくでもない事件に巻き込まれていいわけだし、逆に「ジョーカーといっているが空気の読めない子供」というのなら、もっと人間関係に棹さしてかき回せばよかった。
そんでまあ、この万穂子ってのが、作者なんでしょ?と言いたくなるだけの話。作者が「家族とはこういうものである」みたいなのを押し付けてきているようにしか見えなかった。
面白かったかというと、別に。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2月5日読了。誰かと誰かにとっての「ジョーカー」的存在として、家族にも恋人にも仕事にも所在無く生きてきた主人公・万穂子の19歳/27歳/32歳の日々。誰にも迎合せず強く見られがちだが傷つきやすい内面を持つ主人公・は私にはそれほど感情移入の対象にならないが、魅力的な人物であるとは思う・・・。主人公が求めて得られなかった母としての役割・姉としての役割・妻としての役割が、終盤思わぬ形で・主人公と複雑な関係を持つある人物よりもたらされる、という結末はなかなか面白い。
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父・母・姉・そして自分の4人暮らしの万穂子の、19歳、27歳、32歳の時それぞれの話。
とりあえずこの本の裏表紙にある、『家族思いの父、美人の母、気のいい姉に囲まれ』というのは全て嘘。常に愛人がいて週に半分も家に帰らない父、全てを(特に姉を)自分の思い通りに動かそうとする母親、そしてそんな母親に逆らいもせず、従順に、無菌室で育てられたような世間知らずな姉、そして子供の時からそんな家庭環境に置かれ、恐ろしく冷めた感覚で物事を考えてしまいがちな万穂子、が正解。母親ではなく、父親の愛人と仲が良かったり、姉に恋人を譲ろうとしたり、父親と愛人の子供を自分1人で育てようと引き取ったりと、とうていこの主人公の心情は理解できないもの、もっと自分のために生きればいいのにと思うことばかりだったが・・・・・・ずっと誰かの”ジョーカー”として存在してくるしかなかった彼女は、こういう風にしか生きられなかったんだろうか。 -
藤堂志津子の処女作。
読み終わった後は、静かなんだけど何かポトンと心に染み渡る感覚、それが藤堂志津子の小説。
さらりと読めます。
藤堂志津子の作品
