- Amazon.co.jp ・本 (334ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062738255
感想・レビュー・書評
-
火坂氏のお名前は知りませんでした。それもそのはず。ミステリ系の小説家ではなく、歴史小説の旗手なんだそうで。
私は外食産業の会社に勤めていたからか、やはり食道楽でした、日本では。
なので、タイトルの「美食探偵」につられて読んだんです(笑)。
時代背景がこれまたいいですね。文明開化があり、人々の生活にも欧米化の波が浸透しだした頃、牛肉を食べだした頃でもありますよね。
探偵役である村井弦斎は実在の作家であり、彼の著した「食道楽」は当時大ベストセラーになったのだとか。
本書はそんな時代背景にて実在の人物をからませた短編集です。
ん・・・謎解きは・・・まぁーそんなもんだろうっていう感じです^^;
大隈重信や伊藤博文なんかも登場します。
でてくるグルメな食事は今でこそ一般的な普通な食べ物ではありますが、当時としてはハイカラなんだなぁ~と思うと、これまた面白いです。
そんなこんなで楽しく読めた作品でした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
グルメ小説としても、時代小説としても、推理小説としても、中途半端。
-
4-
思いのほかオーソドックスな探偵小説で好感触。確かな筆致で安定しており、歴史小説としても面白い。読んでいてもそれほどおなかがすかないのは助かる。 -
(収録作品)海から来た女/薄荷屋敷/消えた大隈/冬の鶉/滄浪閣異聞
-
グルメ作家が主役、ということで、もっと食べ物系の話かと思った。
食べることが好きな人が主人公ではあるものの、
グルメが主題のミステリーではない。
村井玄斎は実在の作家で、「食道楽」という本を書いているとのこと。
この時代のゆったり感も含めて、楽しめた。