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Amazon.co.jp ・本 (480ページ) / ISBN・EAN: 9784062738293
みんなの感想まとめ
理想の家族の存在を問いかける本作は、読者に深い思索を促します。物語は、意味深な描写を通じて狂気や恐怖を淡々と描き出し、読み進めるにつれて真相が明らかになる構成が魅力的です。特に、アリバイ崩しの真相は逆...
感想・レビュー・書評
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理想の家族なんてない
読者を嘲笑うアリバイトリック、崩壊することで構築される結末が実に良い。例によって著者は答え合わせをしてくれない。「蛍」「夏と冬の奏鳴曲」はうまく咀嚼できなくて消化不良に終わったが、こちらは読み返したくなるようにできている。だが、もう1度読み返してみるとあらたな謎が・・・これは書評サイトの力も借りて補完。
それでも、一番の謎は如月の存在。これで終わりなのだろうか。 -
意味深な描写が読み終えた後で一気に意味を持ちはじめて、読み込めば読み込むほど真相のさらにその先、物語の裏に潜む事実が現れてくる。狂気を淡々と描くのが麻耶さんは上手いと思うし、それが得体の知れない恐怖をより強くしていると思う。中盤完全に放置しておいての如月締めには少々困惑。
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久しぶりの麻耶初期作。
この装飾過多な感じの文章が堪らない!
この頃の麻耶ってミステリの中におセンチな群像劇も垣間見得て、読んでいて心地いいんですよね。
本作を読むには『夏と冬の奏鳴曲』『痾』に連なる一連の騒動を把握しておいた方がいいと思います。とはいってもどちらも入手困難なのがアレですが…
そして、本書を語る上で外せないのが分刻みの細かすぎるアリバイでしょう。
私は自分で考えることを早々に放棄し、ただ流れを追うだけになってしまいました。
アリバイ崩しの真相は逆説的なもので、ははぁと唸りはしましたが、驚いたというよりはなんとか理解したという状態でした(爆)
この本の白眉は、真相が暴かれた後にその力を発揮する本書の構成です。
このような事件のミステリを思いついたとして、どうしたらこういう構成を思いつくのか、麻耶の頭の中はどうなっているのでしょうか?
世間的な評価はあまり高くないようですが、凝った構成が事件に無理なく組みされており、十分良作だと思います。 -
「分刻みのアリバイ崩し」で有名な作品。この精緻なタイムテーブルを引いたのはひとえに◯◯のため…って、すごい逆説、すごい皮肉(笑) さすがマヤタン。
ここまで非の打ち所のない本格ミステリの手法でやられれば、そりゃぐうの音も出ないというものでしょう。
閉じられた家系とか、いわくありげなキャラクターの名付けとか、みんなが「よかれと思って…」やったことがことごとく裏目に出たりとか、うじうじしてる烏有さんとか、名探偵・木更津とか香月くんとか、そのあたりもいつものマヤタン。好き嫌いは分かれるでしょうが私は大好きですね。
「こんな家あるか」とか「こんな奴いるか」とか「こんな真似不可能」とか、新本格の他の方たちにも増して、マヤタンには言ってはいけない。野暮の極致。
21世紀のアンチ・ミステリの正統後継者に対しては、ただ愛を捧げることが許されるのみなのであります——カーテンフォール。
2013/12/3再読 -
似ている名前、そしていろんな事実が時系列が前後して描かれているため、最後までよくわからずに読み進めた感じがする。アリバイや間取りも複雑すぎて、考えることをやめてしまって、早く結論を知りたいという気持ちで読み進めてしまった。
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シリーズなので読む順番に注意。アリバイトリックについては、常人には推理どころか状況を把握することすら不可能に思える。あと仕方ないのだが名前が覚えられない。推理は早々に放棄したが、それでも結末はなかなかに強烈。シリーズを通して読むと、一貫したテーマのようなものが見えるのも面白い。なかなか好みの作品だった。しかし烏有さんは意外な感じだったなあ…彼の今後が描かれることはあるのだろうか。
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論理的思考で読むべきなんだろうけど。時刻表ミステリとして読むべきなんだろうけど。
正直、推理箇所、読むこと放棄。何がなんだか。図を見ても???あげくの果てには家系図見ないと誰が誰だかわからない始末。
孤独とカルトは怖いという話。 -
烏有、そして名探偵 木更津悠也が出会った奇妙な屋敷に住む奇怪な家族。
神の創り賜うた聖家族とは何か。
分刻みのアリバイ崩しはHowではなくWhyから紐解く。
殺戮に流れる血は混ざり合わない。
そして二人の探偵から素質を見出された如月烏有は開花するときを待つ。 -
時刻表の説明のところが辛くてなかなか読み進められずにいましたが、そこを抜けると一気に読めました。
秀逸なのが新章に入るたびに出てくる人物たちの独白で、ダラダラ読んでいた自分は他の方の感想を読んで初めて気付き驚かされました。
烏有、木更津、そして彼の誰にとってもこの結末が明るい物にならず、閉じてしまったことはスッキリしませんでしたが、こういうものだ、と一種の諦念に包まれてしまうのがこの作品のらしさに感じます。 -
烏有くんと木更津さんと香月くんの話。
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この作品には大筋とは別にしかけがあり、これが結構好きだったり。
それにしてもとにかく登場人物の名前が覚えられなくて、ずいぶん行ったりきたりしました…。
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