遺された言葉 (講談社文庫 み 6-16)

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  • Amazon.co.jp ・本 (282ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062738521

感想・レビュー・書評

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  • 久しぶりに読んだ三浦綾子さんの本。
    三浦綾子さんのご主人に対する思いが素敵です。

    三浦綾子さんの著書は全て、その根底にキリストを伝えたいという、その思いが流れています。それ故に文壇からは「護教文学」と、敢えて無視され続けてきたと聞いたことがあります。

    それでも、書きつづけた三浦綾子さんのこの言葉が響いてきました。
    キリストを信じる者の強さを感じました。

     わたしの場合、護教文学かも知れない、宣教文学かもしれない。それは、文学的には邪道かもしれない。そのことを充分承知の上で敢えて、わたしは今まで書きつづけてきた。
     とにかく、わたしは、文学を至上とするのではなく、神を至上とする以上、信者としての自分が日本に於いて今しなければならないことは、キリストを伝えることであると思っている。
     だから、私には、キリスト信仰を持つ文学者のいだく「信仰と文学」両立のための悩みはないとも言える。わたしは、今、ひたすらキリストを伝えたいのだ。

著者プロフィール

1922年4月、北海道旭川市生まれ。1959年、三浦光世と結婚。1964年、朝日新聞の1000万円懸賞小説に『氷点』で入選し作家活動に入る。その後も『塩狩峠』『道ありき』『泥流地帯』『母』『銃口』など数多くの小説、エッセイ等を発表した。1998年、旭川市に三浦綾子記念文学館が開館。1999年10月、逝去。

「2023年 『横書き・総ルビ 氷点(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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