文庫版 塗仏の宴 宴の始末 (講談社文庫)

  • 講談社 (2003年10月15日発売)
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感想 : 342
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  • 本 ・本 (1088ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062738590

作品紹介・あらすじ

後の始末をお願いします――。京極堂、覚悟を決める。

「愉しかったでしょう。こんなに長い間、楽しませてあげたんですからねえ」。その男はそう言った。蓮台寺温泉裸女殺害犯の嫌疑で逮捕された関口巽と、伊豆韮山の山深く分け入らんとする宗教集団。接点は果たしてあるのか? ようやく乗り出した京極堂が、怒りと哀しみをもって開示する「宴(ゲーム)」の驚愕の真相。

感想・レビュー・書評

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  • 確かに読み出すと止まらない。
    それにしても、“支度”から時間をあきすぎまじたあ。とっておいたメモも役にたちません。
    読みながら思い出すも 韓流気道会をはじめとする怪しげな組織の皆さんと 早々に伊豆の韮山に入ると思っていたのに なかなか動かない。
    京極堂の仲間達が、次々と巻き込まれて、最後は中禅寺その人まで。
    あの組織をどう始末するんだろうと思っていたら、見事な解決。
    ところで、関口君は、どうなったのだろう。

    • 土瓶さん
      百鬼夜行シリーズ「オールスター、秋の大運動会」

      時間を空けてしまったのはもったいないですね。
      いっそのこと最初っから読み直しましょう...
      百鬼夜行シリーズ「オールスター、秋の大運動会」

      時間を空けてしまったのはもったいないですね。
      いっそのこと最初っから読み直しましょう。
      え? 支度? 何を言ってるんです。
      最初と言えば「姑獲鳥の夏」からに決まってるじゃないですか。
      いいなぁ。また最初から読めて。

      bmakiさんも”最初”っからでいいんですよ。
      (*´▽`*)
      2024/01/30
    • bmakiさん
      土瓶さん、、、
      最初っからとは、、、

      読みたいけども。

      毎日が夏休みになったら最初っから読みます!お約束しましょう(笑)
      土瓶さん、、、
      最初っからとは、、、

      読みたいけども。

      毎日が夏休みになったら最初っから読みます!お約束しましょう(笑)
      2024/02/03
    • おびのりさん
      私は、今や暇人ですが、分冊文庫で揃いましたら、最初から読みましょう。
      私は、今や暇人ですが、分冊文庫で揃いましたら、最初から読みましょう。
      2024/02/03
  • 始末も納得の一冊。

    長かった。と共に一抹の寂しさを感じるのも確か。
    つまりほんとうに長旅を終えた時の、日常にまた戻る寂しさにそっくりだ。

    どんどん散らかされた荷物という登場人物。

    これほどまでにメンバーが集結したことあったかしら。

    これほどまでに京極堂が腰を上げるまで長く感じたことはあったかしら。

    どう始末をつけるのか。
    カードは八枚、いよいよ始まる憑き物落としというジョーカーゲーム。

    記憶とは家族とは…京極堂なりの定義、宴の始末にも納得。
    榎木津さんの大事な場面での頼もしさも素敵。

    シリーズ一番の長旅、でも一番好き。

  • 前作の内容が思った以上に忘れていたと言うこともあるが、催眠に記憶の改竄。関連団体の多さに終始混乱していた。

    最後には京極堂が一気にまとめていったわけだが誰が誰で関係はどうなのかウェブで逐一確認しながらなんとか読了した。

    なんだか壮大な話ではあったのだが最終的に関口はどうなったのか知らん。

  • おいおいおいおいおい!!!!面白すぎるやん!!前作超えてきてるやん!!まさに百鬼夜行シリーズの総決算とも言えるような名作やわ!!今までの主要人物オールスター出演!!伏線回収しまくりの京極堂さん自身の事件の結末は?!

    宴の支度を読んだ時点ではこんな感じに物語が広がってこんな感じで宴を始末するとは予想もしてなかった!!さすが百鬼夜行シリーズは長編やのに最後まで飽きさせずに読ませるねぇ〜

    なんやかんやで最後まで夢中になって読める 
    ★★★★★
    京極堂さん榎木津さん木場さんの3人はやっぱ最高
    ★★★★★

  • 百鬼夜行シリーズ集大成の一冊。
    消えた村とその村民。不老不死をもたらす「くんほう様」の伝説。チラつく旧日本陸軍の陰。京極堂の過去。歴代主要キャラ総出で壮大な事件の謎に迫る。

    京極堂こと中禅寺秋彦は、古書店主であり、神主であり、拝み屋である。物語における彼の役割は、犯人に対して"憑き物落とし"という儀式を行うことだ。憑き物とは、「概念」である。百鬼夜行シリーズに登場する犯人は、誰もが概念に取り憑かれ、そのために犯罪を犯す。愛のために、家族のために、教義のために、国家のために犯罪を犯すのだ。しかし、概念はどこまでいっても概念であり、本質ではない。愛や家族などといった概念は、愛や家族"それ自体"ではないのだ。むしろ、本質はもっと素朴でつまらない日常的なものである。

    ー 「この世には不思議なことなど何もないのだよ」


  • まさに「宴」に相応しかった。
    姑獲鳥の夏からはじまる百鬼夜行シリーズの面々が複雑に絡み合い、巻き込まれていった本作。
    また、今回のテーマは中国系の文化。

    宴の始末はそれはもう、大変であることだろう。

    カーテンコールでお疲れ様と言いたい。
    それほどまでに重たい一作だった。

    ラスト100ページは瞬間最大風速が来る。
    そのための文庫2冊の約2000ページ!

  • 怪しいやつらのオールスター感謝祭だった。まさに宴の様相。京極堂が腰を上げるまで、騙し騙されで心の内がカサついてひりついて落ち着かなかった……。
    とにかく登場人物が多く、佐伯家の方々の本名と偽名を一致させるのにちょっと苦労はしたが、一人ひとり際立ったキャラクター性を持っているってのはどういうことなんだ?異常すぎる……。『魍魎の匣』に続き、中禅寺の過去に絡んだ因縁というのもゾクゾクした。そういうものが絡むと、とたんに個としての横顔が覗く。中禅寺の立ち位置も絶妙なライン上で面白いよな、と改めて感じさせられる一冊だった。堂島大佐と中禅寺の当時の関わり合い方も気になるなあ……。
    個人的には、榎木津と木場が言い合っている場面が好き。あの独特な信頼関係と罵詈雑言の応酬は本っ当に気持ちが良いんだよなあ。

  • な、長かった、、、
    上下巻合わせて2,000ページ超えはやばいです笑
    登場人物も多い上に、本名と現在の名前が違うので途中途中でパニックになりながら読み進めました。
    それでもなぜか読めてしまう。なぜなのか。
    まだまだ続編に続く終わり方もワクワクしました。

  • 読間ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

    長いね。下巻の5分の2くらいまで進んだが、未だ物語の全貌は見えてこない。京極堂と多々良くんの妖怪談義がやっと終わったろころで、随分と時間軸が操作されて描かれていたのだということは分かったが。

    妹が攫われた・・との知らせを受けてようやく話が転がり始めたかと思いきや、またぞろ上野に場面が転じて新たなキャラが出てくる・・・

    さて、先はまだ長いが結末が気になりすぎる。


    残り数mm(厚みで)ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
    村の謎は明かされた
    薬売りは退場した
    子生意気な子供もその役を終えた

    そして、堂島・・・黒幕?最強の敵?

    残り数十頁でここからどう決着をつけるのか、落とし所が全く読めない。

    ※今回の「お弁当箱」はいつにも増して読み進めるのに時間がかかったが・・解決編に入ったら途端に目が離せなくなった。今夜くらいには読了できるかしら

    20220512メモ

    【読了】
    読了

    結局、上記時点からはほんの十数頁で終わってたという(苦笑)

    そして、堂島の正体は未だよくわからず。
    京極堂も、なんだか負けたに近い引き分け・・・という雰囲気で煮え切らない結末。

    自分の読解力が足りないだけなのか?
    他の読者もそうなのか?

    なんだか壮大な物語の幕が開いたばかり、というようにも感じる。


    一つだけ言えるのは、続編もきっと読むということ。

    ★4つ、7ポイント半。
    2022.05.12.古。

    • バス好きな読書虫さん
      塗仏はシリーズの中でも、とにかく長くて、本題が掴みにくいです。
      頑張って下さい!
      塗仏はシリーズの中でも、とにかく長くて、本題が掴みにくいです。
      頑張って下さい!
      2022/04/02
  • これぞ百鬼夜行~!!!!
    久しぶりだな!みんな!!って思いながら読める
    この世に不思議なことなどないんですね。思い込みって怖い

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著者プロフィール

京極 夏彦(きょうごく・なつひこ):一九六三年北海道生まれ。九四年『姑獲鳥の夏』でデビュー。同作を含む〈百鬼夜行〉シリーズで人気を博す。九六年『魍魎の匣』で日本推理作家協会賞(長編部門)を受賞。その後も泉鏡花文学賞、山本周五郎賞、直木三十五賞、柴田錬三郎賞、吉川英治文学賞を受賞。〈巷説百物語〉シリーズ、〈豆腐小僧〉シリーズなど著書多数。

「2025年 『東海道綺譚 時代小説傑作選』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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