文庫版 塗仏の宴 宴の始末 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
3.63
  • (392)
  • (458)
  • (1014)
  • (34)
  • (4)
本棚登録 : 3901
レビュー : 278
  • Amazon.co.jp ・本 (1088ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062738590

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 京極堂がこれまで解決してきた事件の関係者や佐伯家、村上家、旧日本陸軍と人物相関図がごちゃごちゃしている。
    旧日本陸軍の堂島大佐と今は亡き山辺が本事件の発端。
    恒例の京極堂の憑き物落としが、尾国を落とす所までは威厳がありいつも通り「落ちた」感触を読んでいて感じた。
    ただ、堂島が出てきてから空気が変わったように感じた。
    堂島の行いに理解はできないし人として間違ってると思ったが、京極堂の言葉をもってしても堂島を否定しきれず改心させることができるようには思えなかった。
    今後の堂島と京極堂の対決が楽しみ。

    本編の事件(?)については、催眠術が事件関係者に的確に効いているためか、構図は壮大だが謎解き感はしなかった。読んでいくなかで明かされる事実を受けて、「なるほど」と感じた。

  • 宴の支度に続いて、宴の始末。
    どういう始末になるのかな…と思ったら、まぁそもそも支度がごちゃごちゃしていたから、始末もごちゃごちゃしていました。

    たくさんの人が出てきて支度をしたら、支度をした人たちがそのまま宴の参加者で、始末は京極堂さんがネタばらしって感じで興を冷ます感じだったよ。

    登場人物たちが実はみんな消えた村の血縁者で記憶を操作されていましたってのは「ほぅ…」って思ったけど、どういう過程やテクニックで記憶を操作されていたのかは「そういうものだから」って感じるしかないのかなぁ?

    そもそも塗仏とはなんぞや?
    ……ってのと同じ?!

    最後の最後に塗仏にはナマズのような(うなぎだったかも?)尾っぽがあるような記述があったんだけど、それってタヌキとかムジナが化けてるような感じ?
    ※刑法におけるタヌキ・むじな事件には触れません。

    結局は考えれば考えるほどわからなくなるけれど、案外複雑怪奇に見えたものの本体はシンプルなものなのかもしれないね。

    まぁ、らじはタヌキさんは見たことがあるけれど、ムジナさんは見たことないけどね。
    イモリさんとヤモリさんの違いみたいな感じなのかねぇ?

  • 再読。

    記憶にあるエピソードと微妙に違ってた。脳内捏造をしていた模様。

    逮捕されたかとか関係なく、関口さんに寄り添うことを決めている雪絵さんがステキすぎる。

  • この人、どの作品の誰だっけ?というのも含む、主要な人物まで誰だっけ?となりそうなほど登場人物が多かった。

    今回は京極堂の事件と誰かが表していたが、まさにそんな内容だった。
    ゲームの謎解きはオマケのようなもので、それよりも、時折覗く中善寺の内面と、昔からの付き合いの友人達との関係の深さが際立つ話だった。
    それ故に、憑き物落としの方は前作以前と比べると地味なので、あっと驚くような最後を期待して読むと、ボリュームも相まって残念な気分になるかもしれない。
    私は面白く読めた方だが。

  • ★3.5
    再読。前編「宴の支度」で広げた大風呂敷を、言葉と暴力で畳んでいく後編「宴の始末」。関口を除くお馴染みのメンバーに加え、過去作のキーとなる人物、怪し気な複数の民間団体等々、とにかく登場人物が多い、多すぎる!それでも、個々の役割を見誤らせないのは、やっぱり京極夏彦の筆力の成せる技かと。最終的に、悪趣味な宴は終わったようで終わっていなく、過去作に比べるとすっきりしない感は強め。が、お気に入りな榎木津の暴走が楽しく、終盤の木場との一幕(=こんにちは喧嘩)が本当に楽しかった(笑)。そして、朱美さんが素敵!

  • 塗り仏に踊らされた人々の宴が終わる。やっぱり京極夏彦さんは京極堂を探偵として書いてるワケじゃなかったんだな。

    雪絵の関口を思う言葉は愛情ゆえかそれだけでないのかが気になる。大多数の人は雪絵さんを情の深い良妻だと思っているらしいが、京極堂シリーズのキャラ達は男も女も皆なんらかの闇を持っているから雪絵だけが単なる献身的で優しい妻だとは思えない。むしろ何か隠してる気がする。何をだよって言われると上手く言えないんだけど、京極堂シリーズの美人は大抵どこか病んでるか腹黒いしそれが美しさを際立たせているところがあるから雪絵もそうなんじゃないかなあと。

    ところで「怒鳴られてすッこむ程若かァないのサ」という朱美のセリフに対して、反射的に若くないと言う女に限って実は年齢を気にしてたりまだ若いと思ってたりするんだよな…と思ったのは私だけか。

  •  動きたくても動けない京極堂とか、それを唆す榎木津とか、独自の方法で進んでいく木場さんとか、何も言わないでも枝分かれして一本の毛先に向かっているのが大変ぐっときた。
     関口君が壊れないことを祈るしかないって言う京極堂がいじらしい。あと京極堂がよく怒っていたのでそれもなんだか思い浮かべる度に胸がいっぱいになる。
     覚悟を決めて啖呵を切る様子はとても格好良かったし、ただ突き出すのでなく本人に納得させたのは彼らしく上手いやり方だなあと思った。
     京極堂にだって嫌なことはあるし嫌いな奴はいるんだ。始末が済んでとりあえずよかった。
     関口君と京極堂がじゃれあってる様子をまた見たい。

  • メモリの少ない私の頭にはたくさんの登場人物がごちゃこちゃになってしまった。
    と言っても面白さは変わらない。
    今後堂島の出てくるお話は発表されるのかな?

  • 「支度篇」は京極一家揃い踏みで、それぞれが私的に、別個と思える事件に誘引されていく。そんな支度が整ったところで、この度も京極堂による始末が施される。村民鏖殺事件と不老不死薬の存在はどう明かされるのか。支度において夥しい怪人物が登場してきて、およそ整理しきれない。割りに淡白に終わりを迎えてしまった。これまでのシリーズに増して荒唐無稽度数が高いのと、榎木津をあそこまでスーパーマンにしちゃっていいのかな。でもって、関口君は人格が取り戻せたのだろうか。読後の鬱憤満載なのに妙な満足感。京極堂の呪術に陥っている。

  • 再読。シリーズで一番エンタメ性が高い。京極堂萌えの巻だと個人的には思う。
    上巻から筋は一本、ずーっと通ってる。本末転倒とか。

    京極堂の事件になるためには、相応の厚みがいるのでしょうね。本の厚みも凄まじいけど、それ以上に事件の厚みが。数が多いだけかもしれないけど(笑)

    えのさんかっこいいなぁ。

全278件中 1 - 10件を表示

京極夏彦の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
宮部 みゆき
宮部 みゆき
有効な右矢印 無効な右矢印

文庫版 塗仏の宴 宴の始末 (講談社文庫)を本棚に登録しているひと

ツイートする