文庫版 塗仏の宴 宴の始末 (講談社文庫)

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レビュー : 285
  • Amazon.co.jp ・本 (1088ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062738590

感想・レビュー・書評

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  • 関口!ww
    関口くんの扱いがだんだんすごいことにww
    次の話では活躍してくれるかしら。

    でもそんな関口が大好きです(笑

  • 『言葉に傷付くのは言葉を発した相手の所為ではなく、普く言葉を受け取る自分の所為なのである。』

    『眼を閉じてしまえば闇の中に居ても光の中に居ても同じことではないか。』

    『それは、向かいの家の火事にバケツで水をかけるような努力だからである。火の中に飛び込むような無謀さを決して伴わぬ、常識的な努力だからである。誠意を以て努力したのは事実だが、何の役にも立たぬのも事実で、役に立たぬのに感謝はされる。』

    『心配ねェよ。家がなくなろうが職を失おうが、どんな目に遭っても命がありゃあなンとかならァ』

    『鏡には色色なモノが映るでしょう。花でも、誰かの顔でも、鏡の前に立つモノは全部映る。鏡を見る時、誰も、誰ひとり鏡自体は見ていないんです。なのに誰もが、鏡を見ると平気で云うのです』

    『強く林檎を食べて欲しいと願っている者が傍に居て ー しかもそれは悪意から出た発言ではないと解ってもいて、それでも尚、その気持ちを捻じ伏せてまで別の選択をする程好きなモノって、そうそうあるのでしょうか? 反対に、本当は蜜柑が食べたかったのだけれど、薦めてくれる人の気持ちを慮って、それで蜜柑を選んだとして ー それは強制された、自分を曲げたと云うことになるのでしょうか』

    『でも ー 信頼とか云ってしまうと、それも少し違うように思います。信頼と云う言葉の裏には期待がありますでしょう。期待と云うのは無言の脅迫ですから』

    『どんな勝負も、先に怖がった方が負けである。』

    『僕が起きた時が朝じゃないか馬鹿者。僕が寝たら夜だ。昔からずっとそうだ』

    『種が滅ぶのは環境に順応出来ないからなのです。人の所為ではない。自然は人も含めて自然なのです。人は地球の一部だ。それを恰も自分が神になったかのように覚え違って、滅ぶ獣は保護すべきだと嘯いたり、人が地球を護るのだと大法螺を吹いたりするのは如何なものか。本気で憂えるならば、先ず己が滅びれば良いのに、それはしない。ですからね、このままでは我我人類が困る、一分一秒でも長生きがしたい贅沢がしたいから木を伐るのを止めろ ー と、正直に云うのなら解るのですがねえ。』

    『あなたにとってのあなた。そして私にとってのあなた。よね子さんにとってのあなた。麻美子さんにとってのあなた。ー それらは全部違うモノです。あなたの会社の社員にしてみればあなたは尊敬に値する役員かもしれない。しかし道で擦れ違っただけの人間にしてみれば、あなたは単なる老いた男性に過ぎない。これは ー どちらも真実です。ならばあなたとは何です。あなたなどと云う確固としたモノなんかないじゃないですか。』

    『存在は存在するだけで充分なのだ。存在していることを自覚する必要も存在理由を詮索したり理解したりする必要もない。ただ在れば良いと云うことが解らぬか。』

    『大変だから取り乱しているんだ。普段取り乱さない紳士的な私が取り乱す程大変だと云う認識をしたらどうだね』

    『だがな青木、善く覚えとけ ー 死ぬンじゃねえかと思うくらいじゃなくッちゃ、面白ェことも出来ねぇんだよ。』

  • 役者が集って、宴が繰り広げられる。ある人物が登場した瞬間、背筋が凍りついた。

  • 面白いがいまいち、盛り上がりにかけた。

    たしかに先は気になるけど、犯行の動機とか犯人とか、真相があまり納得いかなかった。

    長すぎるのが原因かもしれない。

    過去作の登場人物が出てきすぎて、妖怪の百鬼夜行というより人物の百鬼夜行だった。

    登場人物が少しずつ事件に関与しているため、人物描写が薄いのも不満な点。

    大風呂敷すぎて、ついていけない気がした。

  • 京極シリーズで初のボス出現もの。戦中の話とかが今後絡んで来るのか来ないのか、過去話希望。これを中学の時読んだのかと思うと、昔のほうが忍耐があったのかも。

  • 「僕は石橋を叩いて渡らない本屋とは違うぞ」
    「勿論石橋を叩いて落ちる関や石橋を叩き壊す馬鹿修とも違うぞ。石橋なんぞ叩きもしないで飛び越える。それが探偵だ」
    このシーンの榎木津さんがすごくカッコイイ。メインの4人の性格をうまく表してます。


    事件の真実については気づいてたところもあれば、まったく気づいてなかったところもと言う感じ。くんほう様。。塗仏。。

    とりあえず、大佐がやばいですね、いずれまた登場するのかな…。

    最後、関口さんがこの後どうなったのかがわからないのが気になる…。

  • 京極堂シリーズ6作目。後編。

  • シリーズ中今までで一番長い小説だったため、始末の最初の部分では多少中だるみ感があった。
    それでもやっぱり最後の京極堂の憑き物落としはすばらしい。

  • 百鬼夜行シリーズ第6弾の下巻。ついに始まった宴はまさにしっちゃかめっちゃか。もし映像化したら大層面白い絵面になることだろうけど、文章で追う限りでは状況を把握できないまま流される感が強かった気もする。

  • なんというスケール。
    榎さんと木場さんよかった!!笑
    薔薇十字団もいい感じで…本当に登場人物が魅力的です。

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著者プロフィール

京極 夏彦(きょうごく なつひこ)
1963年、北海道小樽市生まれ。小説家としてだけでなく、世界妖怪協会・世界妖怪会議評議員(肝煎)など妖怪研究家であり、他にも装幀家、アートディレクター、俳優など様々な顔を持つ。
広告代理店を経てデザイン会社を設立。1994年、そこで暇つぶしに書いた『姑獲鳥の夏』を講談社に送ったところ極めて評価を受け、同年、即出版・デビューに至る。瞬く間に執筆依頼が殺到する人気作家に上り詰めた。
1996年に『魍魎の匣』で日本推理作家協会賞、1997年『嗤う伊右衛門』で第25回泉鏡花文学賞、2002年『覘き小平次』で第16回山本周五郎賞、2004年『後巷説百物語』で第130回直木三十五賞、2011年『西巷説百物語』で第24回柴田錬三郎賞など、数多くの受賞歴がある。
代表作に「百鬼夜行シリーズ」「巷説百物語シリーズ」「豆腐小僧シリーズ」など。

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