原罪の庭 建築探偵桜井京介の事件簿 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 56
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  • Amazon.co.jp ・本 (520ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062738637

感想・レビュー・書評

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  • 建築探偵 桜井恭介の事件簿

    ようやく最後の一冊です
    (これ以外は全部よんでる・・・最後まで)
    この世界の会話が大好きです

  • 久々にざらっと読み返し。
    ミステリーはかなりの割合で内容忘れてしまうものの、この作品はすごく鮮明。
    あえてシリーズ5作品目にしたのだから、
    頭から続けて読むと思い入れ抜群。
    でもこれだけでもかなりよい。

    トリックとしては邪道かもしれないけど、
    なんでそんなことをしたのか、という点の深みがず抜けていて、
    うるうるしてしまう。


    謎解き以外の人間ドラマもありで、これはいい作品だなあと思う。
    ただ、著者のこういうねっとりした部分がイマイチ馴染まなくなり読まなくなったのだけど。

    この作品についてはその書き方がとてもマッチしていると思う。

  • 桜井京介シリーズの番外編しか読んでなかったので初めての本編です。とても切ないストーリーでした。なぜ香澄が蒼と呼ばれているのかとか、蒼の過去や蒼と京介の絆などが分かってますますこのシリーズにはまりそうです。

  • とても悲しいお話。健気に生きようとする少年が痛ましい。少年を支えようとする周りの大人が優しくて安心する。

  • 蒼の過去がわかる編です。
    蒼の背負っているもの、京介との絆

    シリーズの中で一番好きかもしれない

  • シリーズ中もっとも好きな巻。
    蒼の子ども時代の話。
    バラバラ死体のほとんどは快楽殺人などではなく、死体の処理に困って解体してしまうって話を聞いたことがある。
    道を踏み外すことは、案外簡単なことなのだろう。

  • 今回は重要なキャラ「蒼」の過去がわかります。
    前作「灰色の砦」の3ヵ月後の設定で、
    自分を責めるあまり、病んだ状態にあった京介が
    復活するきっかけになった3年前の薬師寺一家惨殺事件。
    温室で惨殺死体と一緒に発見された7歳の香澄。
    現場の状況から犯人と疑われるが彼は言葉を失い、闇に囚われていた。

    香澄を犯人と仮定した上で事件の取材をしたがる女ルポライター。
    なついた香澄を母親のように見守り世話をする京介。
    犯人や、他の登場人物についてはある程度想像つくんだけど
    あんな事をした理由がわからなかった。
    それは京介の口から語られる事になるのだけど、泣きます。

    著者あとがきで「読む順番が変わると感想や楽しみ方が
    変化するという現象が起こっている」とある。
    だから、順番に読むことをお勧めします。
    深春とふざけあっている明るい蒼や
    必死に乗り越えようとしている蒼を知らなければ
    感情的なものは半減するし、
    謎が解ける瞬間の感動は、味わえないと思います。

  • 建築探偵シリーズで一番好きな作品
    ここから、自分の中で蒼びいきが始まったw
    親殺しというテーマがチラチラして邪魔だが
    幼子の愛情の濃さに驚嘆する
    蒼が蒼になった瞬間に涙が止まらない

  • 3年前起きた惨殺事件。密室の中につるされた3人の死体。密室の中から発見された薬師寺香澄7歳。
    門野に依頼された神代、京介の推理。蒼と京介の出会い編。

     2009年6月3日再読

  • 再読。<br >
    麻痺する感覚。

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著者プロフィール

東京都生まれ。早稲田大学第二文学部卒業。1991年、ミステリ作家としてのデビュー作『琥珀の城の殺人』が第二回鮎川哲也賞の最終候補となる。著書に、『建築探偵桜井京介の事件簿』『龍の黙示録』『黎明の書』『レディ・ヴィクトリア』『イヴルズ・ゲート』シリーズなどがある。

「2022年 『レディ・ヴィクトリア完全版1〜セイレーンは翼を連ねて飛ぶ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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