麦の海に沈む果実 (講談社文庫)

著者 :
制作 : 笠井 潔 
  • 講談社
3.90
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本棚登録 : 8149
レビュー : 1027
  • Amazon.co.jp ・本 (512ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062739276

作品紹介・あらすじ

三月以外の転入生は破滅をもたらすといわれる全寮制の学園。二月最後の日に来た理瀬の心は揺らめく。閉ざされたコンサート会場や湿原から失踪した生徒たち。生徒を集め交霊会を開く校長。図書館から消えたいわくつきの本。理瀬が迷いこんだ「三月の国」の秘密とは?この世の「不思議」でいっぱいの物語。

感想・レビュー・書評

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  • 【僕にとって、恩田陸は放浪好きな話の面白い叔父さん】

    瀬尾まいこはおせっかい焼きの従姉妹のお姉さん。小川洋子は、病室で静かに僕を待つお婆さん。そんなふうに思う。誰一人欠かしたくない、僕の世界に必要な人達。※誤解された方がいらっしゃったので、僕の中でのイメージです。放浪好きなのは、いつも駄目な叔父さんと決まっているのです。

    やらしくない伝説と秘密と殺人。なぜ、答えのわかっているパズルゲームが面白いのかって?美しいからに決まっている。形も色もルールも式も答えも美しいからだ。

    とても、よかった。

    • hi_popopoさん
      恩田陸は女性ですよ〜
      麦の海、とても、よいですよね。
      恩田陸は女性ですよ〜
      麦の海、とても、よいですよね。
      2015/11/29
  • これこれ。これが読みたくて今月は「恩田陸まつり」をひとりで開催してました。
    三月以外にやってきた転入生が破滅をもたらすという伝説のある全寮制の学園。
    そこに、なぜか二月最後の日に転入してきた主人公の理瀬。
    男か女かかわらない不思議な雰囲気を持つ学園長。ファミリーと言われる、学年を縦割りにしたグループ。そのメンバーの、不可解な行動。生徒たちの不審な死。
    全寮制の学園というだけで心ときめく。
    理瀬と黎二の関係がとても好きだったんですけど、ラストで驚愕の展開に。
    あれマジなの…!! 嘘だろおい!!
    それからこの本より先に『水晶の夜、翡翠の朝』を読んでいたので、ヨハンが出てくるたびにドキドキしていました。
    スタンダードなイケメンに弱いし、ギャップにも弱いのでヨハン好きすぎる。

    理瀬目線で書かれているので、突然記憶を失って戸惑う理瀬の気持ちがよく分かったんですけど、よく考えてみれば急に控えめになってオロオロし始めた理瀬を見ている周りも相当戸惑っただろうね。
    きくところによると理瀬と黎二の話があるそうなので、それを読んでみたい。刊行はいつかな。

  • 登場人物の一人になりたい、とここまで強く思った話は今まであっただろうか。どうすれば日常から抜け出せるのかと日々画策する私としては、この学園に行きたくてしかたがない。といっても、こな濃すぎるメンツに囲まれてしまえば私の出番など全くないだろうが。

  • ああ、なんでもっと早く読まなかったのだろう!!
    本当に久しぶりに、ページをめくる手が止まらず、そのまま夜中まで読んでしまいました。これ以上にないくらいドキドキするし、ワクワクする、だけどなんだろう、背後に纏わりつく寒気も少しあるんです。続きが気になって、とにかくやめられない止まらない!買ったときに帯に書いてあった「本が好き、それなら絶対恩田陸」、間違いないです。

  • 2016.06.23
    後半はどんどん引き込まれと読めた。
    登場人物全員の正体(もちろん理瀬も)が分からず、混乱し、願いながら読んだ。

  • 学園ミステリー。日本が舞台ではありますが、三月の国という独特な設定から、登場人物たちが海外の学園で過ごしているような錯覚を覚えました。
    鬱屈とした暗さですが、とても綺麗なお話だと感じました。設定からかもしれませんが、童話のような綺麗さです。清らかな綺麗さではなく、毒を含んだ綺麗さ。血が流れるからこそ美しい。
    最初のほうは取っ付きにくさを感じましたが、被害者が出てから一気に読みました。
    何度か読まないと完全に理解しきれないとは思います。過去の話に出てきた謎の死体など理解しきれていなかったので。
    どうやらシリーズものらしいですね。他のものも手に取ってみたいです。

  • 文庫で再読しました。とても好きな世界観で、2回目でも面白かったです。閉鎖的な全寮制の学園で起こる暗い事件の数々の真相、誰が生きていて誰が死んでいるのか…ふんわりとしか覚えてなかったので最後まで惹きつけられました。登場人物たちも皆個性的で、瑞々しさと残酷さ、美しさを感じて好きでした。恩田陸さんの描くこの年頃の少年少女はなんて儚くてキラキラしていて傲慢で不安定で素敵なのか…ヨハンと黎二が特に印象的です。理瀬はこれからどう生きるのか、続きの三月シリーズも読みます。「三月は深き紅の淵を」も読んだことがないので、こちらも。

  • 一人の人の2つの話。
    それが最後に一つにつながり、本人としてはそれが良いと思っているようだが、そうではないようにも見える。
    はじめの意味のわからなさに抵抗を感じたが、途中からは面白くなり、一気に読めた。

  • 閉鎖された全寮制の学校に転校してきた女の子。次々殺人事件が起こり、、、

  • 閉鎖的で不安定な世界。決して明るくないけど、しばらくこの空間にグッと引き込まれて、気がついたら、どっぷり。読み終わったら、霧の中にすべてが消えてしまったような感覚で、夢を見ていたようだった。

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プロフィール

恩田 陸(おんだ りく)
1964年、青森市生まれ。幼少期は名古屋、長野、富山、仙台などを転々とする。高校時代は茨城県水戸市に在住。水戸第一高校を卒業し、早稲田大学進学・卒業。
1991年、第3回日本ファンタジーノベル大賞最終候補作となった「六番目の小夜子」でデビュー。2004年刊行『夜のピクニック』で第26回吉川英治文学新人賞及び第2回本屋大賞、2007年『中庭の出来事』で第20回山本周五郎賞をそれぞれ受賞。
2017年『蜜蜂と遠雷』で第156回直木三十五賞と第14回本屋大賞を受賞した。同作品による直木賞・本屋大賞のW受賞、そして同作家2度目の本屋大賞受賞は史上初。大変大きな話題となり、代表作の一つに挙げられるようになった。

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