寿司屋のかみさん、エッセイストになる (講談社文庫 さ 69-5)

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  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062739313

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  • 50歳になるまでに自分の本を出したい。町なかの小さな寿司屋のかみさんが仕事や子育てに追われながら、厨房のレジ台を書斎に、夢に向って走った。投稿に始まり、幾度の書き直し、10年の月日もなにくそと耐え、ついに『うちあけ話』の本が出るまでの、悲喜こもごもを綴る。30代からの再出発に勇気が湧く奮戦記。

  • 読書録「寿司屋のかみさん、エッセイストになる」3

    著者 佐川芳枝
    出版 講談社

    P64より引用
    “「そこそこかれる人はたくさんいるんです。だけどそれを続け
    られる人は少ないんですよ。なぜなら他に楽しいことがたくさん
    あるから。続けるのも才能のうちなんですけどね」”

     銀行員を経て寿司屋に嫁いだ著者による、初の著作が出るまで
    の出来事を綴った一冊。
     雑誌への投稿を始めた頃から出版後の変化についてまで、柔ら
    かな文章で書かれています。

     上記の引用は、編集者の一言。
    やめてしまわなければ、したことがドンドンと有形無形に関わら
    ず積もっていくので、いつか自分の為に役立つのではないでしょ
    うか。
     寿司屋ならではのエピソードを知ることが出来るので、普段知
    ることのできない世界を覗けて、良い一冊です。

    ーーーーー

  • お寿司屋さんのおかみさんがエッセイストになるまでのお話を、テンポ良く、お寿司のお話もはさみながら美味しく綴ったエッセイ。来店した意外なお客様のお話から、おかみさんが受け取ったエッセイストになってからの原稿料など、驚くほど詳細に書かれているのに、小気味よさとテンポの良さですんなりと嫌味なく読めて2度美味しい。お寿司が大好きな人は必見。お寿司が食べたくなります。本書を読んで実際に東中野の名登利寿司に行きましたが、本当に素朴なご夫婦でした。ちなみにやっぱり美味しいから頼んじゃう「あ行のお寿司」と「月見いわし」本当に美味しかったです❤

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著者プロフィール

東京都生まれ。エッセイスト、児童文学作家。『寿司屋の小太郎』(ポプラ社)で椋鳩十児童文学賞を受賞。児童書の作品に「ゆうれい回転ずし」シリーズ、『にっこりおすしとわさびくん』『ばけねこキッチン』『ハッピィ・フレンズ』(以上、講談社)など多数。『寿司屋のかみさん うちあけ話』(講談社)をはじめとするエッセイ「寿司屋のかみさん」シリーズは10作を超える。東京・東中野の「名登利寿司」の女将でもある。

「2023年 『晴さんのにぎりずし』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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