黒い仏 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 616
レビュー : 93
  • Amazon.co.jp ・本 (317ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062739368

感想・レビュー・書評

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  • 美濃牛のように正統派ミステリかと思いきやまさかの…!という感じでした。
    アンチミステリになるのかなぁこれは…。
    人によっては、なんだこれー!って投げつけそうな感じ。
    私もまさかこんな感じとは思わなかったので二章の最後のあたりでかなり驚いたけど『あぁ、こういう世界観なんだ…』と思えばこれはこれで楽しめました。

    続きもこんな感じなのかは知らないけど読んでいきたいです。

  • とてもいいですね。
    まるでボクシングの試合でバックドロップを炸裂させて相手をノックアウトするかのよう。
    ミステリとしては反則負けかもしれないが、見事にエンタメ勝利じゃないだろうか。
    まあ、トリックとしてはとるに足らないし、謎解きと呼べるようなものもないが、あえてミステリ作品にしてしまっているとこが、どうかしてるよ。
    議論の余地もないほどに破綻してるところがとてもいい

  • これはミステリーと呼んでいいのかという疑問は起こる。提示したいことはなんとなくわかるが、それはミステリーの範疇なのって。笑おうと思えば楽しめたのだろうか。

  • 痛快のなんのって。賛否両論なのはりかいできるけど、 初めからなんか変だな感をにおわせているんだから、これはアリだと思う。最後の一行がすごすぎる。たのしかった。

  • 反則か?という感じの終わり方だった。でもまあ楽しめたからいいか、という感じ。

  • 本作は、以前誰かが使っていた「ミステリパロディ小説」という言葉がぴったりの小説だと思う。SFであり、アンチミステリものである。もし本当はこうだったら、という考え方が面白い。
    前作は真っ当な推理小説という感じだったが、本作はかなり挑発的な内容なので知らずに読んだら驚くかもしれない。私は、石動シリーズの前に「夏と冬の奏鳴曲」を読んでいたので、耐性がついていて丁度良かった。

  • 仏ゾーンかと思ったらジョジョだった。
    マジンボーンにアントニオというブラジル人がいるせいで助手のアントニオの声が吉野裕行で再生されてしまう。
    言動もちょっと似てるところがあるし。

    「いやこれ飛べば余裕っしょ」とか思ってたら余裕で飛んでいた。
    「シュノー!シュノー!!!」と笑ったね。

  • 全ての指紋がふき取られた部屋で発見された身元不明の男の死体。
    冒頭はごくごく普通のミステリー小説です。
    なぜ指紋がふき取られていたか?男は誰なのか?警察の捜査で明らかになっていく人間関係、犯人の行動、そして名探偵の登場。
    しかし段々と物語は思わぬ方向へ向かっていきます。

    前もってこの作品の評判は聞いていたので予想外の展開を楽しめましたし、個人的にはおもしろい『ミステリー小説』だと思っていますが、人にはジャンルに拘らずに気軽に読みなよ、と言いたいです。おもしろいミステリー小説だよ、と薦めたら怒られそうな気がします。
    拘った方がより衝撃を受けられるかもしれませんが。

    ネタバレ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・








    裏で暗躍するとんでもない組織がいますがそれはひとまず置いといて、一人の男が殺された事件には現実的で論理的な解決がなされていることに満足しました。
    指紋がふき消されていた謎への説明、アリバイトリック、歴史に隠された宝の在り処と楽しいミステリー小説です。
    この解決が実際には真実でなかったとしても、探偵が真っ向から謎に取り組んでいる姿と解決があるからこそ、わたしはもう一つの展開も楽しめたのだと思います。

    そしてもう一方のアントニアが主人公(?)となって繰り広げられる派手で壮大なバトルもおもしろい。
    土台となっている神話についてわたしは詳しくないので拾えていないネタが随分あるんだろうとは思いますが、細かく調べる気にはなりませんでした。
    詳しければより楽しめるのでしょうが、知らなくても大丈夫だと思います。
    同時進行で全く別々の方角をみている石動とアントニオですが、いたるところで2つのストーリーがお互いに干渉し影響しあっているのが楽しかったです。

    反則技ともいえるこの展開をアリにして探偵の推理をこんな風に完結させてしまうと、この世の謎を探偵が合理的に解き明かすミステリー小説が成り立たなくなってしまう。…なんて事も考えられるわけですが、こういう本が【たまには】あってもおもしろいじゃん、とわたしは思いました。

    • Yoshi_Navyfieldさん
      賛否両論はあるものの、読者としての度量が試されている小説だと勝手に思ってます(笑)
      探偵が道化的な役割になっている面もありますが、これがアン...
      賛否両論はあるものの、読者としての度量が試されている小説だと勝手に思ってます(笑)
      探偵が道化的な役割になっている面もありますが、これがアンチミステリというものなんでしょうかね?
      現実の一つの事件を二つの世界の視点から、それぞれ解説してみるという試みというか設定が斬新でした。
      僕もこの本、大好きです。
      2012/03/02
  • 賛否両論・前代未聞・超絶技巧の問題作!
    「美濃牛」に登場した探偵、石動のシリーズ2作目ということで読んでみました。
    ある種の熱を感じた前作と比べると、なんだか軽い?“名探偵”の石動がおいてけぼり…。
    想像とは違ったけど、これはこれで面白かったです。名探偵ぶりは次に期待しよう。

  • ホラー(あ、コズミック)とミステリーの素晴らしい出会いの作品です

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著者プロフィール

1964年、福井県生まれ。名古屋大学理学部中退。1999年、『ハサミ男』で第13回メフィスト賞を受賞しデビュー。著書に『美濃牛』『黒い仏』『鏡の中は日曜日』『キマイラの新しい城』(いずれも講談社文庫)がある。 2013年2月、逝去。

「2016年 『子どもの王様』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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