邪魔(上) (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 4295
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  • Amazon.co.jp ・本 (414ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062739672

作品紹介・あらすじ

この小さな幸せは、誰にも壊させない。

2002年版「このミステリーがすごい!」第2位
第4回大藪春彦賞受賞

及川恭子、34歳。サラリーマンの夫、子供2人と東京郊外の建売り住宅に住む。スーパーのパート歴1年。平凡だが幸福な生活が、夫の勤務先の放火事件を機に足元から揺らぎ始める。恭子の心に夫への疑惑が兆し、不信は波紋のように広がる。日常に潜む悪夢、やりきれない思いを疾走するドラマに織りこんだ傑作。

感想・レビュー・書評

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  • インザプールから奥田英朗さんのファンになったのですが、この邪魔もテンポ良く登場人物のバラエティに富んだキャラも良くて読みやすいし面白い!
    さーてこれからそうなるのか楽しみだわ‼︎

  • 感想は下巻でまとめて。

  • 『イン・ザ・プール』、『空中ブランコ』、『家日和』とあるなか、『邪魔(このミステリーがすごい!2002年2位)』を読んでみました。物語はとある会社の放火事件から始まる。放火された会社に暴力団と警察が絡んでいき、それぞれの思惑が重なり、そしてラストに向かう。放火事件を追う刑事の久野、主婦の恭子(第一発見者の妻)、不良高校生の裕輔(ほとんどおまけ)の視点から進んでいくのであります。

    なんだろなぁ~。警察的には捜査の方向性を見誤るのですが、久野の視点があるからかな?。読者としては解決に向けて一直線って感じますね。でもって、もう1人の主人公である恭子の、あまりにも可哀想に堕ちていく様に少し感情移入。今まで平凡に生きていた人が、こんな事から人生を踏み外していくなんて…って感じです。読み終わった時の爽快感というか、そういうものはないかなぁ~。

    邪魔者扱いされないように、日々、気を引き締めて生きていきますわ。

  • あらすじ
    この小さな幸せは、誰にも壊させない。

    2002年版「このミステリーがすごい!」第2位
    第4回大藪春彦賞受賞

    及川恭子、34歳。サラリーマンの夫、子供2人と東京郊外の建売り住宅に住む。スーパーのパート歴1年。平凡だが幸福な生活が、夫の勤務先の放火事件を機に足元から揺らぎ始める。恭子の心に夫への疑惑が兆し、不信は波紋のように広がる。日常に潜む悪夢、やりきれない思いを疾走するドラマに織りこんだ傑作。

  • 「最悪」に続いて読んだ。
    今回もメインの3人とその周りの大勢の人間が登場する。
    前作でもそうだったが、自分の頭の中で勝手にそれら大勢の人相がイメージでき、動き回る。
    時々出会う、「作家さんて凄い!」と感心する作品のひとつ。

  • *及川恭子、34歳。サラリーマンの夫、子供2人と東京郊外の建売り住宅に住む。スーパーのパート歴1年。平凡だが幸福な生活が、夫の勤務先の放火事件を機に足元から揺らぎ始める。恭子の心に夫への疑惑が兆し、不信は波紋のように広がる。日常に潜む悪夢、やりきれない思いを疾走するドラマに織りこんだ傑作*

    夫を放火魔と疑う平凡な主婦、妻を喪い精神安定剤を服用する刑事、虚勢を張った不良高校生、の三本柱でストーリーが展開するため、全く飽きることなくぐいぐい引き込まれる。それぞれの不安定さや心の隙間にするりと入り込んでしまう闇の深さがどこまで行くのか…下巻が早く読みたくて気が焦るほど。頁をめくる手が止まりません。

  • 平凡な主婦、精神安定剤を服用している刑事、不良高校生の3人が主だった人物となり、交互に話が進んでいく。
    放火犯は主婦の旦那なのか?刑事は精神安定剤の服用のしすぎで幻覚を見ているのか?不良高校生はやくざとどう繋がっていくのか?
    下巻に続く。

  • 下巻にて。

  • 1事件の加害者家族と警察と、間が悪く関係してしまった少年たち。
    ストーリーとしての進みはゆっくりなのですが、
    多方面からの心情が読み取れ、テンポの遅さを感じさせません。
    このあとどういった展開になっていくのか。
    急ぎ下巻を読むことにします。

  • 上巻を読み終わって、まだ大きな展開なし。刑事モノでキレのある奥田節もなし。下巻に期待をかける。

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著者プロフィール

おくだ・ひでお
1959年岐阜県生まれ。プランナー、コピーライターなどを経て1997年『ウランバーナの森』でデビュー。2002年『邪魔』で大藪春彦賞受賞。2004年『空中ブランコ』で直木賞、2007年『家日和』で柴田錬三郎賞、2009年『オリンピックの身代金』で吉川英治文学賞を受賞。著書に『最悪』、『イン・ザ・プール』、『マドンナ』、『ガール』、『サウスバウンド』、『無理』、『噂の女』、『我が家のヒミツ』、『ナオミとカナコ』、『向田理髪店』など。映像化作品も多数あり、コミカルな短篇から社会派長編までさまざまな作風で人気を博している。近著に『罪の轍』。

「2021年 『邪魔(下) 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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