邪魔(下) (講談社文庫)

著者 :
制作 : 関川 夏央 
  • 講談社
3.53
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本棚登録 : 2977
レビュー : 298
  • Amazon.co.jp ・本 (390ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062739689

感想・レビュー・書評

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  • *2002年版「このミステリーがすごい!」第2位、第4回大藪春彦賞受賞。九野薫、36歳。本庁勤務を経て、現在警部補として所轄勤務。7年前に最愛の妻を事故でなくして以来、義母を心の支えとしている。不眠。同僚花村の素行調査を担当し、逆恨みされる。放火事件では、経理課長及川に疑念を抱く。わずかな契機で変貌していく人間たちを絶妙の筆致で描きあげる犯罪小説の白眉*

    上下巻、一気読みです!面白過ぎて止まりませんでした。それぞれの焦燥感につられて、こちらまで息苦しくるほど物語に引き込まれます。恭子や花村の暴走っぷりの描写も秀逸。九野と義母のやり取りは唯一の癒しだったので衝撃ではありましたが、個人的にはラストも綺麗に収束されて大満足。

  • え、え、どうなるの?とページを繰る手が止まらない。
    そして、読後は爽快さと不快さが込み上げてくる。
    本書の帯に「面白すぎて、終わりたくない‼︎」とあるが、本当にその通り。面白かった〜。

  • 可愛そうではあったけれど、救いのない結末というわけではなかったので、私としてはいいラストだったと思います。
    上巻の途中からやめられなくて、眠らず朝まで一気に読んでしまいました。

  • 最初のほうはあちこちに話がとんで、ついて行けなかったけれど、進んでいくと気になって下巻は一気読みでした。
    普通の日常が些細なことでどんどん壊れていく様子が恐ろしい・・。恭子の豹変ぶり?開き直りぶり?が凄くて、先行きが気になる。
    物語のラスト近くで久野が感じる生きているという実感
    「人はしあわせになりたくて生きている」の一文が心に響いた。

  • 上巻からの続き。
    下巻は放火の容疑のかかった夫のために変貌していく主婦・恭子を中心に話が進んでいく。恭子の心の変容、これが本性なのかと思える変わりっぷりは読んでいて引き込まれる一方、怖さも感じた。
    次の展開が気になり、上巻同様ページが進むのが早かった。

  • 「サウスバウンド」の上原一郎が再び登場したかのような展開!
    ラストまで疾走していくスリルとスピード、意外に現実的なのかもと納得してしまいそうな結末、読みごたえのあるエンターテインメント作品。

  • なんかこう、じれったい。
    なにか他にやりようはないのか。
    しかしイライラはしない。

    寝不足にご注意を。

  • 上巻の時点で気になった点は主に2点。
    ①誰も幸せになれない方向に進んでいるが・・・その後どうなる?
    ②「邪魔」というタイトルの意味は?

    そして下巻を読み終えて気になった点は主に2点。
    ①誰も幸せになれない方向にさらに進んだが・・・その後どうなる?
    ②「邪魔」というタイトルの意味は?

    ん?何だったんだこれは??
    この本の読み方(楽しみ方)が全然わからない。
    相性が良くなかったのでしょうね。

    佐伯主任は終始ええ人だったな。。。

  • 人間ここまで壊れるか…というぐらい、ある意味潔いい主婦の及川恭子…世間一般の人種は「子供がおるから」って言い訳よくするけど…それ子供のせいにしてるから。結局は自分が一番可愛いんやろ?ほんなら、全て棄てて好きに生きればえぇやん!及川恭子みたいに!…と物語の内容と違う方向にいってしもた…。そしてあの刑事さん…もう吹っ切れてたらえぇんやけど。

  • 奥田英朗 著「邪魔」(下)、2004.3(文庫)発行。
    上下巻、長編小説です。上巻は下準備か? 下巻になって上巻のすべての伏線がテンポよくつながってきます。生きて行くことに邪魔なプライド、見栄、やせ我慢などを振り切って懸命に生きるスーパーのパート主婦、及川恭子34歳、妊娠中の若妻を交通事故で亡くしたくそまじめで心優しい警部補、九野薫36歳、この二人の生き様、ページをめくる毎に心に迫ってきます。読み応えがありました。義母を心底慕う薫ですが、義母は本当に生きていなかったのでしょうか・・・。

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著者プロフィール

おくだ・ひでお
1959年岐阜県生まれ。プランナー、コピーライターなどを経て1997年『ウランバーナの森』でデビュー。2002年『邪魔』で大藪春彦賞受賞。2004年『空中ブランコ』で直木賞、2007年『家日和』で柴田錬三郎賞、2009年『オリンピックの身代金』で吉川英治文学賞を受賞。著書に『最悪』、『イン・ザ・プール』、『マドンナ』、『ガール』、『サウスバウンド』、『家日和』、『無理』、『噂の女』、『我が家のヒミツ』、『ナオミとカナコ』、『向田理髪店』『ヴァラエティ』など。映像化作品も多数あり、コミカルな短篇から社会派長編までさまざまな作風で人気を博している。

「2017年 『新装版 ウランバーナの森』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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