邪魔(下) (講談社文庫)

著者 :
制作 : 関川 夏央 
  • 講談社
3.54
  • (175)
  • (438)
  • (651)
  • (59)
  • (8)
本棚登録 : 3114
レビュー : 305
  • Amazon.co.jp ・本 (390ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062739689

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 「最悪」「無理」「邪魔」の三部作の中で、これが一番好き。 主な主人公二人。 警官久野は男らしくも痛々しく、主婦恭子も普通の奥さんだったのがどんどん良くも悪くも変わっていくのが辛い。 二人とも可哀そうなのだが、ページをめくる手が止まらなかった。 (上下巻ともに読んだ感想)

  • 上巻の時点で気になった点は主に2点。
    ①誰も幸せになれない方向に進んでいるが・・・その後どうなる?
    ②「邪魔」というタイトルの意味は?

    そして下巻を読み終えて気になった点は主に2点。
    ①誰も幸せになれない方向にさらに進んだが・・・その後どうなる?
    ②「邪魔」というタイトルの意味は?

    ん?何だったんだこれは??
    この本の読み方(楽しみ方)が全然わからない。
    相性が良くなかったのでしょうね。

    佐伯主任は終始ええ人だったな。。。

  • 人間ここまで壊れるか…というぐらい、ある意味潔いい主婦の及川恭子…世間一般の人種は「子供がおるから」って言い訳よくするけど…それ子供のせいにしてるから。結局は自分が一番可愛いんやろ?ほんなら、全て棄てて好きに生きればえぇやん!及川恭子みたいに!…と物語の内容と違う方向にいってしもた…。そしてあの刑事さん…もう吹っ切れてたらえぇんやけど。

  • 奥田英朗 著「邪魔」(下)、2004.3(文庫)発行。
    上下巻、長編小説です。上巻は下準備か? 下巻になって上巻のすべての伏線がテンポよくつながってきます。生きて行くことに邪魔なプライド、見栄、やせ我慢などを振り切って懸命に生きるスーパーのパート主婦、及川恭子34歳、妊娠中の若妻を交通事故で亡くしたくそまじめで心優しい警部補、九野薫36歳、この二人の生き様、ページをめくる毎に心に迫ってきます。読み応えがありました。義母を心底慕う薫ですが、義母は本当に生きていなかったのでしょうか・・・。

  • 夫の犯行を疑う恭子、妻を亡くし精神安定剤に依存している九野、ヤクザの世界に足を突っ込んでしまった裕輔。

    信じていたものが崩された時、人は少しずつ壊れていく。どんどん崩壊していく3人がどこまで壊れてしまうのか、目が離せなくなり一気に読み進めました。平凡な主婦だった恭子が転落してゆく姿は恐怖を感じましたが、誰か止められなかったのかと切なくもなりました。

    3人の世界が次々と展開していきページを止めることが出来なくなるので、時間のある時に読む作品。

  • 恭子がどんどんダークサイドに堕ちていく様が衝撃的だった!
    同年代の主婦として、おーい!大丈夫かー?!とハラハラしながら一気に読み進めてしまった。
    九野さんに接する佐伯さんと井上くんの優しさにグッと来た。
    そして義母さんとのシーンに毎回ほっこりしていたのにまさかの結末だったなぁ。

    恭子はあんなに子どもを愛おしんでいたのに、結末それでいいんかーい!っていうのが腑に落ちないところではある。
    母として、子どもに情けない姿は見せられないという、プライドがあの行動を取らせたのか?

    子どもたちの可哀想さよ。

  • 中盤までダレてたけど終盤の展開がよかった

  • 「最悪」を読んで、こちらを読んでみたけど、長くて疲れたー。
    感情移入できる人物もなく、辛い話でした。

  • 評価は2.

    第4回(2002年) 大藪春彦賞受賞

    内容(BOOKデーターベース)
    もうどこにも、逃れる場所はない。2002年版「このミステリーがすごい!」第2位、第4回大藪春彦賞受賞。九野薫、36歳。本庁勤務を経て、現在警部補として所轄勤務。7年前に最愛の妻を事故でなくして以来、義母を心の支えとしている。不眠。同僚花村の素行調査を担当し、逆恨みされる。放火事件では、経理課長及川に疑念を抱く。わずかな契機で変貌していく人間たちを絶妙の筆致で描きあげる犯罪小説の白眉

  • 疲れている、久野刑事は疲れている。疲れているとまあいっか、という事項が多すぎて、後から「え!」「あのときはこういうつもり...」といった事態が増えてきて取り返しがつかなくなる。
    及川夫妻、こういう夫婦はホントにいそうだ。穏便に過ごしていくのがよいのか、なんでも主張したほうがよいのか。どちらかというもんでもないんだろうが。いずれにしろ考えなしにちょいちょい何事がしでかすと取り返しのつかない事態が訪れる。
    『邪魔』はその二人の絡みが、大きくマイナス方向へ倒れていくという展開で、読んでいても辛い。つらいと思わせたら奥田英朗の思い通りであろうか。

全305件中 11 - 20件を表示

著者プロフィール

おくだ・ひでお
1959年岐阜県生まれ。プランナー、コピーライターなどを経て1997年『ウランバーナの森』でデビュー。2002年『邪魔』で大藪春彦賞受賞。2004年『空中ブランコ』で直木賞、2007年『家日和』で柴田錬三郎賞、2009年『オリンピックの身代金』で吉川英治文学賞を受賞。著書に『最悪』、『イン・ザ・プール』、『マドンナ』、『ガール』、『サウスバウンド』、『家日和』、『無理』、『噂の女』、『我が家のヒミツ』、『ナオミとカナコ』、『向田理髪店』『ヴァラエティ』など。映像化作品も多数あり、コミカルな短篇から社会派長編までさまざまな作風で人気を博している。

「2019年 『ヴァラエティ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

邪魔(下) (講談社文庫)のその他の作品

邪魔(下) (講談社文庫) Kindle版 邪魔(下) (講談社文庫) 奥田英朗

奥田英朗の作品

ツイートする