- Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062739863
感想・レビュー・書評
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ことあるごとに言葉の羅列が、10ページ以上続くのに耐えられず半分くらい言葉の羅列のページは読んでない。
それを抜いたら楽しく読めました。こういう読み方意味有るんだろうか?詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
いつだったかなにかしらネタをきめて脳が活発に働くのを感じた中島らもがメモ用紙にアイデアを書き残し、翌日正気になって見るとそこに「冷蔵庫」とだけ書いてあり愕然とした。と言っていたのをこの小説を読んでいて思い出した。きっとラリっていたらもの脳はこの小説のように言葉が確かな意味を持って濁流のように巡っていたのだろう。酩酊状態の思考回路は本人にとっては自己完結的に真理を導くが、ロジックは無視される。意味を成さない言葉の羅列がぎっしり見開きに埋め尽くされているのを見てちょっと笑ってしまったが一字一句網羅する気にはならなかった。めんどくさいから。
町田康の解説が良い。 -
ほぼ実話だそうです。
なんていうか、悲しい陽気さがあります。
トリップしてるときに立ち現れる表現がすごい。
なんか自動筆記みたいな感じ。
その辺を詳しく勉強したことがないので分かりませんが、
いわゆるそんな感じでした。
ここが読んでて結構ダレるんですが笑、
ここがこの本の魅力でもあると思います。
町田康の解説がよろし。
ラストは何か、突きつけられる限界点を感じました。 -
素面は大事.解説含め最初から最期まで面白い.
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ラリり過ぎ。最後の解説は町田康。
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アル中とラリ中と、ちょこっとフリーセックスの話。村上龍氏の「限りなく透明に近いブルー」と似ているところがあるはずなんだけど、こんなに違うのかと思うくらい肌触りが違う。何というか、一見精神的にものすごく健康なのである。作者のキャラクターだろうか。うんと自然で、そういう生活も良いなって思いながら読めてしまう。が、話が進むうちに、なんかじわりじわりと効いてくるものがある。少なくともそれはモラルではないんだろうけどね。
薬をやっているときの内面描写、これをちゃんと読めるかどうか。僕はダメだった。最初頑張って読んでいたけど、気持ちがついて行かなくてついとばしてしまう。一回とばすと癖になって、つい物語だけを追いかけてしまう。薬やっているときの感覚を、かなり忠実に書いてるって話だから、頑張って読もうと思うんだけど、難しい。自分の精神が健康な証拠だと思ってあきらめることにした。だから、この小説の魅力を半分も感じていないのかもしれない。
それでも、ラスト近く主人公の内側から聞こえてくる声、僕にも聞こえるのである。
2003/1/27 -
ほぼノンフィクションであろう自伝小説
睡眠楽、鎮静剤、麻薬、シンナー、なんでもやってラリってるひとたち
性的にもアナーキーで、妻も旦那もやってきた人や居候と関係を持ってしまうし、スワッピングまで・・・
(東京で親友同士の行為もあった、無茶苦茶だ。。。)
文字通り京都のヘルハウス
(唯一子供が二人いる事が救いか、いやむしろそれこそやばいか)
らもさんのぶっとんだパンクな人生
普通とは?正常とは?を問い続けた人生だったのだろう
肯定はできない
(ただ、そういう認識を持つこと自体疑ってかかれと、らもさんは笑いとばすだろうし)
否定はできない
(ただ、そんな事言うと自分の人格が疑われる怖さもある)
雁字搦めで、迷路、迷路
ラリってる時の描写では、毎度数ページにわたってとにかくシュールな言葉の羅列になるのだが
「ここは読み飛ばしてもいいのでは?」
と、思ったし
結局その描写だけは、とにかくイっちゃってるんだなという感想しか持てそうになかったが
とりあえず飛ばさずに
その永遠溢れ出てくる言葉に対して最後まで食らいついてみた
結果
(一般的な感覚しか持ち合わせてないだろう自分は)
雁字搦め、迷路、迷路
長文ついでにもう1つ
町田康の解説も面白かった -
流石に薬を、というわけにはいかないが、酒を飲みながら読むといいかもしれない。逆に素面で正座して読んでも面白くないと思う。そもそもこれは、らもの自伝的要素が強いので、ノンフィクションだと思うと、あいつスゲーなぁ、なんて思えて楽しい。
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09'11'27
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イメージの洪水。言葉で表しちゃったよこの人。