- 講談社 (2004年4月15日発売)
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感想 : 224件
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Amazon.co.jp ・本 (424ページ) / ISBN・EAN: 9784062739955
作品紹介・あらすじ
昭和二十九年の洞爺丸沈没事故で両親を失った蒼司(そうじ)・紅司(こうじ)兄弟、従弟の藍司(あいじ)らのいる氷沼(ひぬま)家に、さらなる不幸が襲う。密室状態の風呂場で紅司が死んだのだ。そして叔父の橙二郎(とうじろう)もガスで絶命――殺人、事故?駆け出し歌手・奈々村久生(ななむらひさお)らの推理合戦が始まった。
みんなの感想まとめ
探偵小説の枠を超えた深いテーマが展開される作品で、昭和の洞爺丸沈没事故を背景に、氷沼家で続発する不幸な事件が描かれています。登場人物たちがそれぞれの推理を披露する中、読者は彼らの視点を通じて事件の真相...
感想・レビュー・書評
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ずっと読んでみたいと思っていたが、意外に面白く、読みやすくてびっくりした。(他二つは挫折中…)
警察が事故死と処理した事で、刑事も介入しない。
古き良き時代の探偵、推理小説が続々と登場!あらすじや犯人になんかにも触れていて、知っていれば更に面白いし、そちらも読んでみたくなる。
さすが東大?!頭の回転の速度が違う。ついて行くのがやっとだが、さすが面白い。
各々が探偵役の推理合戦に華が咲き、見方も変わってきてわくわくする。
「ザ・ヒヌマ・マーダー」
誰が犯人なのか、下巻も楽しみである。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
実際にあった沈没事件をモデルにし殺人事件が続く三大奇書とされるミステリーの上巻。4人の探偵役がそれぞれ推理を披露するので読解力がない身からすると疲れてくる。
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【下巻へ】
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1964年(昭和39年)。三大奇書、第三弾。
中井英夫の代表作。小栗虫太郎「黒死館殺人事件」、夢野久作「ドグラ・マグラ」と共に、本邦ミステリの三大奇書と呼ばれている。推理小説であることを拒否するという意味で、アンチ・ミステリ(反推理小説)とも呼ばれているが、三大奇書の中では文体も内容も一番とっつきやすく、普通に推理小説として読み進められる作品である。
かつて宝石商として栄えた氷沼家で、立て続けに不幸が起きる。すべて病死や事故死として処理されてしまったが、本当にそうだろうか? ミステリマニアの素人探偵たちが推理合戦を繰り広げる一方、事態はいっそう複雑な様相を呈してきて…。
トリックも面白いが、犯人の動機がとても印象的。この作品の発表から既に約半世紀たっているが、それでもなお読者の胸にグサリと刺さる、耳の痛い告発である。日航飛行機墜落事故、薬害エイズ事件、福島第一原発事故…。犯人が嘆いた虚無の時代は、今日まで連綿と続いている。
スパイスの効いたトリッキーな作品。「ブラックユーモアですよ」とおどけて、あくまでミステリの枠から出ようとしない所が、何とも憎い。 -
日本三大奇書の一つ。
他2冊に比べて読みやすいし、多重解決も面白い。
下巻に期待。 -
殺人事件についてアマチュア探偵が推理していく話。三大奇書というだけあって読みにくい。
その上、登場人物を一覧にせず、部屋のマップがないので、読者はほぼ推理不可能、置いてけぼり状態。
登場人物ひいては作者の1人相撲推理で読者を煙に巻くような展開はあまり好きになれない。
上が終わった時点だが、安楽椅子探偵物としても、アンチミステリとしても、この本の30年前に出版された「毒入りチョコレート事件」の二番煎じ感が否めない。
下でゲイバーの伏線が回収されるといいなあ。
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死の因縁が蔓延る氷沼家の悲劇と告発。
命を名付け
密室を企て
物語を描け
事件を紡げ
謎を紐解けるのは、人間だけ。
人間だから、付き纏う…
誠実な嘘と醜悪な真実を、無邪気のマドラーで掻き混ぜ固めた種。庭に蒔いた時、貴方好みの薔薇は咲いただろうか? -
新装版で再読。
初読がいつだったかと過去の登録を見てみると、2011年の丁度8月だった。当時の感想を読み返してみると「一度読んだだけでは理解できてないところも多いけど、とりあえず今は読みきったという達成感でいっぱいです。」と書いてあった。さて、8年経った今再読してみて、すごい!ほとんど忘れてる!!…というわけで、ほぼ初読のような気持で読みました。
氷沼一族周辺に降りかかる災難と殺人事件を素人探偵たちが引っ掻き回し、牟礼田登場で解決へ進むかと思いきやさらに話がややこしくなって行きます。なんでそうなるんだ?なんでなんだ…?すべて分かっている風の牟礼田の焦らしっぷりにはイライラさせられる。
最後の大オチだけは覚えているけど、どのようにそこに繋がって行くんだったっけ…下巻に続く。 -
随分人を食った話だけれども奇書というほどでもない、普通に面白い小説だった。時事ネタが多くて好き。
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印象的な表題は『風立ちぬ』と同様、フランスの詩人/批評家であるポール・ヴァレリーの詩篇から。三大奇書のうち他の二冊が1930年代に出版されているのに対して、本書だけは60年代と時代に開きがあるのは意外だった。作品内でも同じく三大奇書である『黒死館殺人事件』やノックスの探偵小説十戒、他の有名な推理小説への言及が幾度となく登場してくるのは本書をこうした推理小説の系譜へ位置づけようとする確信犯的行為なのだろう。鼻につく推理合戦も含め上巻を読んだ限りでは典型的なミステリの枠内に収まっているが、さて下巻ではいかに。
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チャカポコしていて読みにくいのかと思っていたが、むちゃくちゃ引き込まれる。
「奪取そちて以上は洞爺丸から紫雲丸まで、全部実際の出来事とからみ合って起るので、そうした調べも実は、残る隈なく出来上がっているのだ」@中井さんの日記
洞爺丸、黄変米不祥事、もく星号滑落事件…今も繰り返されているような重要な事件、何もしらなかった。
「その動機、それがここ二年間、己の書きたくてたまらないことなのだが、」「しかし何が不足しているのか、己にはこれを原稿用紙の上に実現してゆく力がない。もうほんとに、涙の出るくらいあがいて、全身を傾けて試みたけれど、やはり、虚無への供物だった。そういいながら、まだもう一度、やってみようという気はしている。」@中井さんの日記 -
日本三大奇書の一冊。始まりはミステリーの入りだけれど、探偵役4人がそれぞれ謎解きを行い、どれもピンと来ない。最後に現れた5人目が一応のまとめはつけるのだけど、その後も事件が起こることを匂わせて下巻へ。
探偵役が各々、ミスリード役であり、話せば話すほど真相が不透明になっていく感じが不思議。 -
はじめてのミステリ三大奇書。1954年(s29)代々祟りの噂ある氷沼家は洞爺丸転覆により氷沼家当主夫妻弟夫妻が死去。蒼司紅司兄弟いとこ紺司住む館でワトソン役も呼ばれた中、紅司が密室浴室で死亡。続いて6名での麻雀の最中叔父が寝室でガスで絶命。自称探偵達の推理合戦が始まるがどれも決めてに欠け下巻へ
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他のミステリ作品に出てきたので読んでみたシリーズ
タイトルからして難解で読みにくい文章なのかと思いきやそうでもなくわりとサクサク読める感じ
しかし何が何だかよく分からないまま上巻終わり 下巻に期待
戦後の東京はゲイバァが多かったとか物語当時の世情が面白い
なるほど美輪明宏なんかはこういう文化圏の人だったのだなぁと -
読み終えるまでに時間がかかる
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三大奇書の一つ。
密室殺人、推理合戦と、推理小説の王道を踏まえながらも、探偵たちの推理を否定するアンチ・ミステリーの傑作です。
(情報通信系ライフエンジニアリングコース M1)
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中井英夫の作品
